各種専門家や文化人、有名人に講演してもらいのですが、講演料の価格のめどと知りたい。そうしたリストが掲載されているサイトを知りたい。

見る度に講師の数がふえているようですし、雑誌等にもよく紹介されているようです。

詳しいリストは掲載されていませんでしたが、3〜120万ぐらいだそうです。

こちらは、会員登録すれば、見られるかもしれません。

ここの2番の本には、700人分のリストが載っているそうです。

(3)講演料に決まりがありますか？（インサイダー高野孟氏）

「私のほうでは特に基準を設けていません。現実に、市民運動などの１万円というのから、企業主催のシンポジウムで企画・コーディネート料込み100万円というのまで、まさに千差万別です。主催者の皆様のご都合に合わせて常識の範囲で決めて下さい。お断りする場合はすべて日程上の理由であり、講演料の多寡とは関係ありません」

　このご質問は、古今東西いろいろ取り沙汰されるところでして、週刊誌ネタに相場表が載ってたりしますが、その場合でも真偽のほどはわからないというシロモノであることが多いようです。

　呼ぶ側がたとえば学生の団体だったりすると、ほとんど交通費程度で来てくれる場合もあります。大学のＯＢだったり、あるいは趣旨に賛同して講演料タダの場合も。逆に人寄せにタレントを呼ぶ場合には、それなりの金額を覚悟しなければなりません。また経営者対象だったりすると入場料が高かったりしますから、極端にはねあがります。ですから相場はない、ともいえます。

　はるか昔、学生時代の経験を申しますと、大島渚さん、中山千夏さん、道下匡子さん、その他の有名人・文化人を招いて講演会をしましたが、一律２万円（交通費込み！）でした。こちらの窮状を見かねて、講演料として差し上げたお金を、その場でそっくりお返しいただく場合が多かったと記憶しています。ちなみに大島さんは「講演会なら行かない、討論会だったら喜んで行く」と申されましたので「討論会」を開催（もちろん相手が学生だったからです）、講演料をそのままカンパとしてお返しいただいたうえ、上機嫌でお帰りになりました。

　意を尽くしてお願いすれば、その意は通じる場合が多いということです。マネージャーなどを通さずに直接ご本人に直談判すると破格の値段でＯＫをくれることが多かったようです。

「講演ご依頼承ります」藤田徳人（整形外科医）

主な講演テーマ：教育・恋愛関係・自己啓発

「講演料金の目安-基本的に学生を対象とするものは無料＋交通費　希望により他のタレントさんたちを連れて行くこともあります。そのときはタレント料金は別となります」

講師データベース検索

　→

町沢メンタルヘルス研究所（精神科）

「講演依頼に応じる。講演料の目安は１０万円程度」

阪本亮一（営業マン教育・社員教育・幹部教育・一般講演）講演料　基準２０万円

「英語塾THE未来」TOEICビジネス英語　２時間２０万円以上（交通費、滞在費別途）

「ＪＱヒロシマ」社員研修など　講演料金表

「船井総研」経営コンサルタント　講演料金表

【著名引退政治家の１時間分の講演料相場】

ゴルバチョフ元ソ連大統領 　　　　12万5000ドル　（1400万円）

ブッシュ元米大統領 　　　　　　　８万ドル　　　（ 890万円）

カーター元米大統領 　　　　　　　８万ドル　　　（ 890万円）

フォード元米大統領 　　　　　　　８万ドル　　　（ 890万円）

パウエル元米統合参謀本部議長 　　８万ドル　　　（ 890万円）

シュワルツコフ元米中東軍司令官 　８万ドル　　　（ 890万円）

ネタニヤフ前イスラエル首相 　　　６万ドル　　　（ 670万円）

サッチャー元英首相 　　　　　　　６万ドル　　　（ 670万円）

ギングリッチ元米下院議長 　　　　５万ドル　　　（ 560万円）

「有名なお偉い先生方に依頼するのは無理かもしれないが、たいていの場合、日程が合って、お車代と飲み食いさせてあげれば承諾してくれるはずだ」

「大学の先生ならば、大学のホームページを見れば専門などが分かるので、テーマを絞りやすい。地方でも国公立大学や私立大学はあるので、お願いがしやすい」

「僕もたまに講師としてお呼ばれすることはあるが、講演料（いわゆるお車代）がいくらであるかよりも、誰と知り合えるか、どのくらい話を真剣に聞いてもらえるかの方が優先度が高かったりする（もちろん、貰えるものは拒まない＞オレ）」

　以上、ざっと見た限りでは、ビジネス関係（研修など）の場合、専門家なら１回手取り２０万円程度ということになるでしょうか？　経営コンサルタントでも、最低で２０万円から、というのが下から２番目の「船井総研」の例に見られますし。主催団体が、企業・法人・組合などの場合、２０〜４０万円が相場のようですね。また講演者が、大学教授、助教授のような別途定収がある場合は、その半額から４分の１、という感じです。

　けれど繰り返し申し上げますが、実は相場というものは存在しません。集会の趣旨と企画がしっかりしており、その趣旨に賛同してくれる場合などには相場の半額〜９割引というケースはめずらしくないと申し上げておきます。講演者自身が関知しない講演料相場リストなどを見て招いたことがバレると講演者の気分を害することになりかねませんよ。

　主催者の勝負どころは趣旨・企画内容なんです。これによって講演者も「お、面白そう、行ってみよう」と思うものです。逆に趣旨・企画が曖昧であれば「オレは人寄せパンダではない」とばかりに高い講演料を要求されるのではないでしょうか？　「企業主催のシンポジウムで企画・コーディネート料込み100万円」という、冒頭に挙げた高野さんの言葉は、その実態をうまく言い当てておられると思います。

　ですから、その高野さんの「主催者の皆様のご都合に合わせて常識の範囲で決めて下さい」というのが妥当な回答だと思います。講演料というのは「窮すれば通ず」の世界のように思えます。

　さらに、講演者によっては、講演料の多寡にかかわらずというよりも、かえって講演料が安い場合の方が、熱を入れて気持ちよく講演していただける場合が多いことも。主催者の心意気と聴衆の反応は、講演者に伝わるものです。

　ちなみに、わたしが主催者になるとしたら、相場を知ることより、講演者の著作を可能な限り徹底して読み込むことを優先します。