http://www.hatena.ne.jp/1067325043#
岩波書店の広辞苑のここ10年くらいの売れ行きに関するデータはないでしょうか? パソコンやCD-ROMやネットが普及しはじめた頃は出版業界では「辞書の類が売れなくなるので.. - 人力検索はてな
URLはダミーです。
広辞苑単品の10年分のデータは、岩波社内にしか存在しないと思います。
故鈴木書店のFAXニュースなどで短期情報などは流れていたかもしれませんが...
書店側のデータであれば、多少期待できるかもしれません。
広辞苑は、第6版を控えているという事情もあり近年の売り上げはさらに落ちています。
広辞苑以外の辞書のデータを参考にされたほうがよろしいかと....
(新村さん亡き後、実際の編纂作業がどれだけ進んでいるかは不明ですが)
既に開封されている回答に補足という感じで書かせていただきたいと思うのですが、
おそらく広辞苑の近年の売り上げは頭打ちになっていたと想像します。
しかしその主要因は、家庭に一冊といった規模で普及したことにあるでしょう。
したがって、おそらくCD-ROM化などによる新たな需要の開拓が、
広辞苑の起死回生の妙薬となって今日に至っているのではと想像します。
ご紹介したページの「『広辞苑CD-ROM版』発売(1987年7月2日)」の項目では
CD-ROMの規格が定まった翌年の春には既にCD-ROM化が検討されていたことなどを挙げ、
その先進性を同書店の誇るべき経歴の一つとして紹介しています。
このようなことから、辞典の新市場開拓にかけた同書店の方針が
成功をおさめたという様子が見て取れるのではないかと思います。
以上ご参考まで。
いろいろさがしてみましたが、ぴたりの数字が見つかりませんでした。以下は大ざっぱな推定で述べさせていただきます。
>広辞苑の初版は14年間で100万部を発行し、以後部数を重ね、第4版までの累計は1000万部を超えています。
このことから、紙の本ですでに飽和状態にあったものと思われます。
上のページによると、98年度に発行された電子ブックの中で最もヒットしたのは、『電子広辞苑』(岩波書店)で、出荷数で30000セットを超えているんだそうです。古いデータなので最近の状況は推測できませんが、それなりのシェアを占めているものと思われます。
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/09/16/07.html
"紙/デジタル、メディアの組み合わせが重要"-電子書籍ビジネスセミナーから | ネット | マイコミジャーナル
一方、辞書全体の話として、「電子書籍ビジネス調査報告書」(インプレス刊)によると
>電子書籍のなかでも突出した存在となってるのは電子辞書で、市場規模は2002年で390億円、2003年には440億円と見込まれている。電子辞書は92年に辞書1冊分を丸ごと電子化した完全収録型が登場したのを契機に伸長、他方、紙媒体の辞書は、この10年で300億円市場が250億円に縮小している。
のだそうです。つまり、辞書というジャンル自体は一定の市場規模を持っているが、「紙の」辞書は売り上げを落としている、といえるでしょう。
結局、広辞苑の売上げが一頃よりも増えていたり減っていたりする事を示唆するデータは「本屋での印象」くらいのものしか得られませんでした。
たぶんネット上に発表されているデータはないんでしょうね。
出版科学研究所ホームページ
「出版科学研究所」というところが出版指標についての冊子を出しているようです。
これが入手できれば情報があるかもしれませんね。
ただ、どうやったら入手できるかは分かりませんが。
コメント(1件)
本の問屋にあたる取次店の子会社(?)の「出版科学研究所」のことではないでしょうか。