動物愛護同人「ねこの事務所」
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さて、中性脂肪に関するご質問ですが、
いくつか中性脂肪という物に対して誤解があるようです。
まず中性脂肪(TG)値。これは血液中のトリグリセリド量を測定する検査で、
通常、静脈血を採取してこの中に含まれるトリグリセリドの量を測定します。
正常値は10〜190mg/dl(mg/dlは1デシリットル当たりのミリグラム数)で幅があり、
39mg/dlであれば十分正常で、TG値のみに関する限り大変良好な数値です。
TG値が低いと血管云々は、おそらく脂肪が血管を作る材料になる、
といった話からきていると思うのですが、
この血管の材料になるのは、実はコレステロールなんです。
コレステロールには善玉といわれるHDLと、
悪玉といわれるLDLの二種類がありますが、
このうち悪者扱いされているLDLが、細胞膜の合成に使われるんですね。
ま、これはえてして血管壁の傷ついた部分などに付着してしまい、
これが動脈硬化の原因になってしまうので「悪玉」扱いされるわけですが。
そこで善玉HDLが登場して、血管にへばりついたLDLを取り去ってくれる。
そんな二種類のコレステロールの働きで、
血管をはじめとするあちこちの細胞が作られていくわけなんですね。
そしてTG、中性脂肪というのは、食物として摂取した脂肪が余った場合、
あるいは炭水化物などでも使い残しが出ると
これももったいないので脂肪に転換して体内に貯めておくわけですが、
こうしたエネルギー源備蓄用のタンクである「脂肪細胞」中に
蓄えられている時の状態がこれなんです。
で、この備蓄量の度が過ぎると血液中に溢れだしてきて、
そうした症状を「高脂血症」などと呼ぶわけですが、
そこまで行かなくても、血中TG値が上がり気味になると
HDLが減りLDLが増えてしまうという動脈硬化向きの体質になってくるんです。
TG値が以上に低い場合はこの逆ですね。
何事も中庸が肝心で、中性脂肪もなければ体は困りますし、
少なければその分細胞の材料となるコレステロールも希薄になり、
たしかに血管壁も薄くなってしまうかもしれません。
しかし、通常の体調であればTG値39mg/dlはそうした懸念を持つ数値では
全くありませんので、それは安心していただいて構いません。
むしろその体調を維持して、同じ脂肪を食物として摂取するなら
EPA、オレイン酸といった不飽和脂肪酸に属する種類を摂る。
これは魚や植物に含まれる種類の油ですね。
そして反対に畜肉に含まれる脂は血管壁にへばりつくLDLばかり増やしますから、
そういうものは減らしていく。
さらに根菜を中心とする野菜類などを多く摂取する。
こんないわゆる生活習慣病を予防する食生活に心がけることで
最適な体内環境が維持できて、
TGもHDLもLDLもバランス良く体内に存在し、
備蓄エネルギーとして、また必要な細胞の材料として、
体内の脂肪は良好に活用されていくようになってくるわけです。
なお、脂肪と血管壁の健康状態を考えると、
TG値よりもむしろ肝機能の方が重要です。
LDLは肝臓に運ばれて、ここで細胞膜の構成成分である
リン脂質に転換されるからです。
したがって、過労やストレスを避け、過度の飲酒を避けて、
あとは肉食に偏った食生活をしなければ、
TG値39mg/dlの人の血管はバッチリですよ。
以上、ご参考にどうぞ。
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アスパラガスを食べて血管を丈夫にしましょう。
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ありがとうございました。
昨日健康診断の結果が返ってきて 基準値が「65−149」となっていたので ちょっと気になったのですが 安心しました。詳しい説明ありがとうございました。しかしmasaomixさん 多岐にわたっての名回答すばらしいです。いつもありがとうございます(*^^*)