派遣社員に対し「カジュアル」でいいよ。と言ってあるのを「来月からスーツ」というように

ＵＲＬは参考にならないかも知れません。

事前（１ヶ月程度前）に当該従業員に通告しての規則変更なら問題ありません。その方だけに適用される規則なら少々問題があります。

就業する為に必要な規則は会社側（経営者）が決める事です。ただし、公序良俗を守った改正なら何ら問題は御座いません。

当該の従業員が規則を守れない理由を聞いて、やむを得ない事情の場合で会社が特例を許す場合なども、その説明は他の従業員に対して必要です。

私の会社には、制服サイズが合わない女性が居まして、その方だけ個人の服装を許可しています。勿論、他の従業員の了解もあっての措置です。

正社員でも、入社後、服装や社服が変わることもありますし、

来月からスーツであれば、

今月はカジュアルでOKだったわけで、

何も問題ないと思います。

それに派遣社員だったら、

研修もあっただろうし、

スーツも持っていると思います。

もっと問題がありそうなのは、

仕事内容が事前説明と違う場合ですが、

これは、派遣社員のアンケートでは多いそうです。

まず、就業時の服装の変更を就業規則の変更としてとらえた場合、

変更に合理的な理由があり、その変更によって労働者が受ける不利益が

受忍限度内であると認められる範囲内においては、

その変更は認められることになると思われます。

参考→最高裁第3小（平成12．9．12）

さらに、派遣社員の労使関係は派遣先企業ではなく、

派遣会社と派遣社員の間にありますから、

仮に労使間の問題が生じたとしても、

それは派遣を受ける側と派遣されてきた社員との問題ではありません。

しかし、このことは逆に言うと、派遣を受ける企業が

派遣会社を通さずに就業の条件を変更することは好ましくない、

ということにもなってきます。

基本的に服装は派遣会社が就業者に示すべき

就業条件明示書の範囲外と解されると思いますが、

それが就業の絶対条件のひとつであるならば、

派遣社員に直接ではなく、派遣会社を通じて指示していくことが

肝要ではないかと思われます。

もっとも、任意でそうしてくれないか、

という程度なら、あまり難しく考えることもなさそうです。

コンビニ、ファミリーマートでも制服変更によって、男性はネクタイ着用になりました。

不可能ではないですが、「来月から」というのでは無理があります。

新たに購入しなくてはいけなくなる者もいるでしょうから、一定の期間をあけて、何月何日よりと告知し、服装についてのガイドライン（写真付きが望ましい）をきちんと決めることをお勧めします。もちろん、ガイドラインは公開しましょう。その際、髪の色なども、カラーチャートなどを使い、ここまではＯＫなどと明記するべきです。（ファミレス・コンビニなどＦＣではこういった規定が必ずあります）

就業条件明示書次第ですが、基本的には派遣労働者には、派遣先の就業規則(の変更)は適用されません。ただ、労働条件としての変更を求めることは可能です。

あとは、交渉次第になります。

上記URLはダミーです。

派遣社員としての立場から申し上げさせて頂くと、社員の方によるとは思うのですが、派遣社員から派遣会社に何らかの苦情が報告されることは免れられないと思います。

ただし、社員の方に直接、思いやりをもって事情を説明してあげれば、仕事だから仕方ないと快く理解して納得してくれる筈です。

派遣社員に対する労働規約をどうしているかですね。

スーツ着用とした根拠が当然あるのでしょうから、その理由と業界上の慣習との妥当性により、最終的な判断が下されるべきでしょう。基本的には誠意を持って説明して納得して頂くことです。

最初にカジュアルでいいと言われて働いている方もいると思いますが、変更がやむを得ないなら、受け入れてくれるのではないでしょうか。