京都造形芸術大学の導入事例

京都造形芸術大学

京都市左京区北白川瓜生山にある、私立芸術大学。1991年開学。日本画家である千住博学長を始め、副学長に作詞家の秋元康を迎えるなど、第一線で活躍する著名なアーティストが教鞭を振るう。教授陣に浅田彰、辻仁成、寺脇研、宮本亜門、宇川直宏、ヤノベケンジ、竹村真一、林海象など。

はてなダイアリーはてなグループを使って、インターネットリテラシーの授業やゼミのコミュニケーションツールとして活用されている、京都造形芸術大学の中西先生にお話を伺いました。

京都造形芸術大学 中西洋一先生

中西洋一 先生

1958年京都生まれ。01年から京都造形芸術大学で教職に就く。02年に京都府との産官学連携事業として、NPO法人京都西陣町家スタジオを設立。大学での授業のかたわら、ネットビジネスのベンチャー支援などに取り組む。

ブログ:design,web,computer & others

授業で導入しているサービス

  • 写真・画像・動画付き日記を無料で。ケータイやスマートフォンにも対応
  • 写真や動画をアップロードできる、総容量が無制限のウェブアルバムサービス
  • ブログ・掲示板・キーワードを仲間で共有できるグループウェア

ポートフォリオになるようなブログが1個はあった方がいい

情報デザイン学科コミュニケーションデザインコースの1回生のクラスでは、まず最初にインターネットリテラシーについての授業があります。その際に、実際に体験してもらうため、はてなダイアリーを使って、クラスの50名全員に実名でブログを書いてもらっています。

なぜ実名で公開するのかというと、僕個人の考え方として、自分の「ポートフォリオ」のようなものがウェブ上にも存在した方が良いと思っているからです。クローズドなSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)やブログサービスを使ってプライベートな日記を書くのは、匿名でもハンドルネームでも構わないと思うのですが、同時に、「大学でこういうことを勉強している」ということをウェブ上に本名で公開する、ポートフォリオになるようなブログがあった方が、特に就職活動のときなどに役立つと思っています。1回生に対しても、将来自分のポートフォリオとして誰かに見せられるつもりで書くように、と教えています。

もちろん授業として行っていますので、授業の半年間は担当講師が1回生全員のブログを毎日チェックして、書かれたブログの内容を元に、「こういう情報は公開して良い」「こういう情報は書かない方が良い」という話をしています。


学生のブログを毎日チェックするのは大変だが、「みんなが毎日書くわけではないので(笑)」と中西先生。

クリエイティブ・コモンズの設定も簡単

インターネットリテラシーの授業の中では、著作権関係の話もしています。その中でクリエイティブコモンズ(以下CC)という概念を教えているのですが、はてなダイアリーの写真機能(はてなフォトライフ)は、デフォルトでCCライセンスを設定できるのが良いですね。自分の作品についてのことですので、学生に対して全員がCCにした方が良いとまでは言いませんが、自分で判断して自分で決めてくださいと教えています。

クリエイティブ・コモンズとは
米国の非営利団体 Creative Commons が提唱する新しい著作権のライセンス方法。

グループは教師と学生のコミュニケーションの場

3回生のゼミからは、小グループではてなダイアリーを利用できるはてなグループを、コミュニケーションツールとして活用しています。

芸術系の大学だと特にそうなのですが、どうしても授業時間内に制作が収まらないので、学生は家で制作することが多いんです。そうすると、学校にはちょっと話をしに来るだけで、普段のコミュニケーションが難しくなってくるんですよ。かといって、メールでフォローとなると1件1件返事をしないといけないので、大変なんです。その点、はてなグループであれば、毎日更新される学生のブログを読んでいればいいので、だいぶ気軽にコミュニケーションすることができます。学生同士のコミュニケーションに使うというよりも、教師と学生とのコミュニケーションの場として利用しています。はてなグループの具体的な使い方としては、学生の「こんなの作りました」「こんな風に進んでます」という報告が中心ですね。

現在僕が担当しているゼミには13人のメンバーがいるのですが、アクティブにブログを更新したりコメントしたりしているのは、4~5人ですね。それはネットだからコミュニケーションがないというわけではなく、教室でも積極的に発言している子はネット上でも積極的で、こちらから声をかけないと話さない子はネットでも同じです。


中西先生のグループ利用画面。
授業のレジュメなどもはてなグループ内に書き込まれている。

はてなスターは、はんこを押すような感じ

はてなのサービス全般で特に便利だと感じているのが、記事の横についているはてなスターです。学生がブログで「こんなことしました」と書きますよね。その後にコメントなどのリアクションがないと、「見てもらったのかな」と不安になると思うんです。

以前は僕もコメントを書いていたのですが、だんだん「コメントを書かなきゃ!」となって、しんどくて続かないんです。「見たよ」とだけ書くわけにはいかないですしね。その点、はてなスターだと「見ましたよ」って、はんこを押すような感覚で足跡を残せるのでとても気軽なんです。

自分にはてなスターを付けてくれた人からのコメントだけを受け付ける、スターコメント機能も便利ですよね。ブログに元々付いているコメント機能と厳密に分けているわけではないのですが、「おもしろかったよ」といった感想や、相手の人にだけ読んで欲しいものは、スターコメントに書いています。相手だけじゃなく他の学生にも読んで欲しいものは、ブログのコメント欄に書くというような使い方をしています。


スターをはんこ代わりに押すことで、先生が学生の日誌をきちんと確認していることが分かる。

教員全員のブログが集まって、大学のホームページとなるとおもしろい

以前から、周りの先生方にもブログを書いて欲しいとは言っているんですが、なかなか始めてもらえないですね。でも、僕も大学のオフィシャルなブログを書けと言われると厳しいかもしれないです。

僕の場合、当初は学生向けにデザインの話をしていこうと思ってブログを開始したのですが、デザインの話ばかりを書くのはけっこうしんどいんです。ちゃんと書かないといけないですし、いろいろ調べないといけないことが出てきて、ひとつの記事を書くのに1~2時間かかったりすることもあるんです。それだとなかなか続かないですし、全世界に向けて公開していると、意外と学生じゃない読者が増えていることに気づいて、内容もどんどん変わってくるんですよね。

教育関係の方は、最初は個人ブログとして開始された方が始めやすいかもしれません。そして結果的に教職員や学生のアンオフィシャルなブログが集まって、それが大学のホームページとなるとおもしろいかと思います。


中西先生のブログ「design,web,computer & others」は、デザインの話に留まらず飼っている愛猫の話なども書かれている。

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