短期間で成果を出した「DMM inside」はどのようにして生まれたのか

オウンドメディア企画で目的の設定は非常に重要です。オウンドメディアのコンテンツによって達成出来る目標は大きく変わります。DMM.com Groupのオウンドメディア「DMM inside」では採用と情報発信を目的とし、コンテンツを更新されています。 イベントレポートや社員インタビュー、技術に関する専門的なお話など多彩な記事をハイペースで更新。なぜ採用のためのオウンドメディアを開設されたのでしょうか。また、面白い記事をハイペースで更新できる秘訣はどこにあるのでしょうか。DMM inside誕生秘話と運用体制、コンテンツの作り方や運用の成果などについて、語っていただきました。

オンラインゲームや動画配信、電子書籍に英会話など、多数の事業を展開するDMM.com Group様。

そんなDMM.com Group様が運営するオウンドメディアが「DMM inside」です。それまで運営されていた複数のオウンドメディア(公式ブログ)を統合する形でスタートされました。CMSには、はてなが提供するオウンドメディアCMS「はてなブログMedia」を採用しています。ローンチから現在に至るまでハイペースで記事が公開されており、内容も社員インタビューやイベントレポート、社内行事の紹介、技術に関する専門的なお話など多岐にわたっています。

なぜそれまでのオウンドメディアを統合されたのか。社員だけで制作する記事を継続的に出せる秘密はどこにあるのか。DMM insideの運営に携わっておられる社長室の古山パトリック千秋様とWebディレクターのグスマン貴幸様に、立ち上げから運用、制作体制などオウンドメディアに携わる方なら誰しもが気になる裏話を教えていただきました。

■各メディアを統合しDMM insideに集約

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株式会社DMM.com 社長室 古山パトリック千秋様(左)と株式会社DMM.comラボ Webディレクター グスマン貴幸様(右)

__まずはDMM insideを立ち上げた経緯から教えていただけますか。

古山 DMMにはいくつかすでに運用しているオウンドメディアがありました。エンジニアブログ、デザイナーズブログ、広報ブログ、それから各サービスごとにもオウンドメディアがあり、最近ではDMMオンラインサロンでも「CANARY(カナリー)」というメディアを始めています。 ただ、各メディアは運営するスタッフもバラバラで、グループ全体の広報や採用を目的としたメディアがありませんでした。もちろん、プレスリリースなどはマーケティングの管轄部署から出していますが、もう少しカジュアルに社内文化を発信したり、DMMに興味を持っている方が見たときにDMMがどんな会社か、どんな人がどんな働き方をしているかを伝えられたりするメディアはなかったのです。

__そこで各メディアを統合してDMM insideを始めることにしたと。

古山 DMM insideでは、今までのエンジニアブログ、デザイナーズブログ、広報ブログの運営者をチームとして統合しています。これまでは各担当がそれぞれメディアを運営してきてノウハウも持っていましたが、ある程度トンマナなども合わせていかないといけません。それなら、新しくチームを作ってそこに入ってもらうほうがやりやすいと考えました。 既存メディアの担当とも話をして合意を得て、実際にDMM insideの制作に取りかかることになりました。 構築にあたって、どのCMSを使うのかについてはノウハウがなかったので、グスマンさんに相談しました。

__グスマンさんは普段、どんなお仕事を?

グスマン DMMにはいろいろなサービスがあり、それぞれが開発チームを持っています。私の部署はDMM insideのように新規に何か立ち上げる際の第一の相談先という立ち位置です。

■リソースやノウハウのことを考えてはてなブログMediaを選択

__DMM insideの構築に、はてなブログMediaを選んでいただいたのはなぜでしょう。

グスマン 一番はリソースの問題です。社内の開発チームはサービス単位で分かれていて、“人材はサービスに投資する”という考え方が基本にあります。オンプレでの運用も考えましたが、人材リソースのことを考えるとDMM insideで何かあってもすぐには更新・保守ができません。

古山 DMM inside自体は売上が出せるわけではありませんから、更新や保守にリソースを用意しておくことが難しいという判断ですね。

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グスマン そうなると、旗振りをする社長室メンバーで無理なく運営できるCMSであることが必要です。統合前のオウンドメディアで、「はてなブログPro」を使っていたこともあり、使う感覚が似ているはてなブログMediaを選びました。 また、デザイン面やパンくずリストなどのノウハウがあることも大きかったです。デザイン部で話を聞いてみても、やはりはてなブログMediaは使いやすそうだとおすすめされました。

古山 私はメルカリさんの「mercan(メルカン)」を愛読しているのですが、そのmercanにはてなブログMediaが使われているということを導入事例記事で知ったのも大きかったですね。

business.hatenastaff.com

 

__ありがとうございます。それから弊社にお話をいただいたわけですが、公開までのスケジュールが非常にスピーディーでしたよね。

グスマン スケジュールが決まっていましたからね。

古山 プロジェクトの発起人でもある社長の片桐と話をしたときに「3カ月くらいでがんばろう」という話になりまして。

グスマン はい!がんばります! と(笑)。

古山 動きの速さは弊社の強みでもありますね。新しいサービスをやろうとなったらすぐに動ける体制と人材がいるので。

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■「学習コスト」を含む、運用のトータルコストを限りなく小さくできた

__実際にはてなブログMediaを導入してみて、いかがでしたか。

古山 思っていた通り、運用におけるコストを限りなく小さくできています。

__運用コストといいますと……。

グスマン 保守・開発のコストやスタッフの学習コストですね。オンプレで開発すると初期コストは小さくて済むかもしれませんが、その後も保守しないといけないので、人材リソースを消費してしまいます。その分、サービスに人材投資できなくなってしまうので、結局見えないコストがかかってしまうのです。はてなブログMediaはそのあたりをまるっとお任せできるのが大きいですね。また、学習コストですが、運用する中でマニュアルを作ることも想定していたのですが、管理画面の操作に関するマニュアルは結局用意していません。シンプルで直感的なので、安心して社長室の運営メンバーに任せることができました。

古山 初期チームが使い方を覚えればそれでいいというわけではなく、異動などで運営メンバーが入れ替わる可能性もあります。そうなると、学習コストは結局かかり続けてしまいます。はてなブログMediaは誰もが簡単に使えるので、そうした目に見えないコストが削減できるのです。実際、今は運用コストはほとんどかかっていません。

__導入時の課題などは?

グスマン それまでの各オウンドメディアのSEO価値をどうすればスムーズに引き継げるのかといったは課題はありましたが、それ以外のシステム面・運用面での課題は特になかったですね。

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■目的は情報を出して採用につなげることなのでバズは狙わない

__現在の運用体制について教えていただけますか。

古山 各オウンドメディアを担当していた10名ほどの社員が記事の公開権限を持っており、好きなタイミングで記事を出しています。ただ、担当者だけが記事を書くわけではなく、レギュレーションやガイドラインさえ守ってもらえれば誰でも記事を書いてOKというスタンスです。たとえばエンジニアが「こういう話を書きたい」と思ったら、技術広報の担当者に話が行って、書いた記事に対してレギュレーションのチェックが入ります。デザイナーならデザイナーズブログを担当していた者がチェックするといった具合です。誰も巻き取れないような話を記事化する場合は社長室が担当します。オウンドメディアの性質から考えても、中央集権的にならない方がいいと考えています。

__レギュレーションやガイドラインはどのようなものでしょうか。

古山 言葉の使い方くらいですね。記事にするネタはどんなものでも構わないのですが、DMM insideは採用を目的にしているので、最終的にはDMMのものや人、プロジェクトなどの文化を発信することにしています。誰か一人が実権を握っているわけではないので、提案があったときにこうすればもっと面白いんじゃないかといった議論が自然と起きるのがチームのいいところだと思います。

__更新頻度もかなり高いですよね。部署によっては少ないとか、偏ったりとかもあるのでしょうか。

古山 ムラはやはりありますね。各担当者が忙しいときはなかなか記事が上がってこなかったりします。月に何本上げようといった目標値もありますが、できなくても来月がんばりましょうというくらいで、そこまで強く焚き付けるわけではありません。 DMM insideの目的は採用であり情報を出していくこと。PVやUU、いいね数なども見てはいますが、バズを狙うのはちょっと違うなと思っています。 嬉しいのは、書いた人がFacebook等でモチベーションを持ってシェアしてくれることですね。

グスマン 採用が目的なので、こういった広がり方は理想的なんです。エンジニアの知り合いはエンジニアが多いですから(笑)。

__書いている方にやらされている感がなく、モチベーションが高いのはすばらしいことですね。

古山 社員からもネガティブなフィードバックはなくて、発信する場所ができたこと自体がいいことだよねと言われます。もともとエンジニアブログやデザイナーズブログでは、それぞれのテーマに合っている話題しか出せなかったので、何でもアウトプットできる場としてDMM insideが機能しています。

■アウトプットする社内文化が生きた

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__オウンドメディアで継続的にコンテンツを出し続けていくのは苦労されている企業も多いです。どうすればDMM insideのようにコンテンツを出し続けられるのでしょうか。

古山 DMM insideで書きたい人がいたら言ってくださいという呼び掛けも行っていますが、そもそも弊社には社員が社内向けに情報発信する文化があるんですよ。

グスマン 社内で使っているドキュメント集約プラットフォームがあるのですが、オウンドメディア以前から、それをブログ的に使って社内向けに公開する人が多かったです。日次で人気記事ランキングも出るんです。

古山 社内向けのクローズドなものなので、そこで書いている内容をそのままDMM insideに載せられるわけではないのですが、もともとアウトプットに積極的な土壌があったというのは記事制作において大きいと思いますね。

__発起人である片桐社長はDMM insideをどうご覧になっているのでしょう。

古山 狙い通りだととても喜んでいますね。お願いしなくても記事をシェアしてくれることもあります。

__DMM insideは採用を目的にしているとのことですが、何か直接的、副次的な効果は出ていますか。

古山 採用面接で「DMM inside」を読んでいますという方が増えています。社内のことを知ることができてよかったという声もちゃんと聞こえてきています。

グスマン そういった方はDMMの企業文化を理解してから入社されるので、カルチャーギャップが少なくフィットが早いと思います。社内の雰囲気や、どんな人が働いているのか、社内で日々行われていることなど、入社してみないとわからないことはたくさんあります。そうした情報を社員が自ら発信できる場としてDMM insideが活用されているなと感じます。そうした点で、DMM insideの狙いだった採用支援の役割がしっかり果たせていると思います。

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__最後に、今後オウンドメディアの制作を検討されている企業に向けてアドバイスなどをお願いいたします。

古山 オウンドメディアを始めるにあたって、何を目的にするかを明確にすることが重要だと思います。DMM insideの目指すところはたくさんのPVというよりも、いかに自社の情報を発信するかだと考えています。特に現場に近い情報をどれだけ出せるかにこそ、PV以上の価値がある。DMM insideもPVなどの指標は設けていますが、継続的に現場の声を届け続けることを通じて、目的である採用支援につなげていきたいと考えています。これからもその目的に向かって続けていきたいです。

グスマン Webディレクターの視点で言うと、やはり導入前に学習コストのことは考えた方がいいと思います。関わるスタッフにとってとても大きな問題なので、導入検討時はそこを絶対に外さないほうが良いと思います。はてなブログMediaならSEOに配慮された設計がされていますし、サーバーの脆弱性対策もされているのでトータルコストが抑えられます。また、シンプルで使いやすいのもありがたいですね。

__ありがとうございました!

 

従来のメディアを統合する形で出発したDMM inside。短期間で成果が上がっている理由は、トータルコストを考えたプラットフォーム選定や柔軟な運営方針などにありました。

 

企画・制作:はてな
執筆・写真:山田井ユウキ

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