クルマ初心者向けメディア「norico」、流入が増えても事業サイトへの負荷は増やさないCMS選択

中古車買取販売店「ガリバー」で知られる株式会社IDOMのクルマ初心者向けメディア「norico」でのオウンドメディアCMS「はてなブログMedia」の導入事例をご紹介します。

クルマのある生活を提供するためのメディア「norico」


左:株式会IDOM デジタルマーケティングセクション 221616ユニット 堀池仁美(ほりいけ・ひとみ)
_出版社勤務、フリーの編集ライターを経て、医療系メディアでコンテンツマーケティングを担当。2018年にIDOM入社。

右:株式会社IDOM デジタルマーケティングセクション 221616ユニット 岡村眞友子(おかむら・まゆこ)
_新卒で入社した会社にて、SEOやコンテンツマーケティングの営業・コンサルティングに従事。2019年にIDOM入社。

__IDOMさんは中古車買取販売店「ガリバー」で全国的に知られていますね。

岡村さん 1994年に中古車の買取専門の事業を立ち上げたのがスタートです。その背景には当時一般の人には不透明だった業界を変えたいという考えがありました。そこから、現在は全国約580店舗、日本だけでなく海外にも展開しています。しかし近年、クルマは"所有"するものから"利用"するものへと変わってきています。そこで弊社では、店舗での中古車買取販売事業に加え、IT×クルマの新たなサービス開発を積極的に行なっています。サブスクリプション(定額課金制)でクルマを利用できる「NOREL(ノレル)」や、個人間売買サービスの「ガリバーフリマ」に加え、5月には個人間カーシェアの「GO2GO(ゴーツーゴー)」が本格的にサービスを開始する予定です。

__事業サイトの「221616.com」には、それらを含めいろいろな情報が集約されていますね。全体像はどのようになっているのでしょうか?

堀池さん 「221616.com」では主にクルマを売りたい人向け、買いたい人向け、何となくクルマの情報を知りたいという人向けの、大きく3つに分けた情報を提供しています。買い取り実績を元にした査定額の情報や、在庫検索といった動的コンテンツも多く含まれています。ちなみに「221616(ブーブーイロイロ)」はラジオCMでも親しまれていた電話番号が由来になっているんですよ。ドメインとしてはかなり長く使われている方だと思います。
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__そのドメインの下に「はてなブログMedia」を導入して立ち上げられたのが、クルマ初心者のためのオウンドメディア「norico」ということですね。

岡村さん はい。何となくクルマのことを知りたい人、クルマのことで困っている人をファン化していきたいという目的で、1年ほど前に開設しました。当初は女性をメインのターゲットとして「女性ならではの悩み×クルマ」のテーマで記事を多く制作していました。女性は男性に比べてあまりクルマに乗らないとか、クルマ選びで前に出ることが少ないと思われがちですが、実際にはそうではないので、女性のファンづくりも大切だという狙いからです。そこをある程度カバーし、現在は男女問わずクルマ初心者に向けた内容を中心に扱っています。

堀池さん クルマは手放すまでの期間が平均8年と長いため、買ったお店を忘れていたり当時の担当者が異動していたりと、ディーラーさんでもリピーターが作りにくい業界と言われています。そこで、日常的な接点として「norico」のコンテンツを提供することで、ガリバーを認識してもらいたいと考えています。クルマのある生活を提供していく、というコンセプトは他のサービスとも共通しています。

月15本が目標、丁寧な記事づくりで検索順位と流入数を獲得

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クルマ初心者の知りたい情報をわかりやすく解説する「norico」(https://221616.com/norico/

__「norico」のご担当は御社内では堀池さんと岡村さんのお二人ですか?

堀池さん はい。私が約6ヶ月前、岡村が3ヶ月ほど前から担当しています。私は他にも「221616.com」にあるコンテンツの全般的な運用やコンテンツSEOを担当しています。

岡村さん まず企画段階でターゲットにするキーワードをピックアップして、キーワードごとにペルソナを立てその人が何を考えているのか、何を知りたいのかを検討しながら記事構成を設計していきます。執筆は外部スタッフに依頼しているため、Wordドキュメントで校正のやりとりをした後、最終的にCMSへ下書きの状態で納品してもらっています。1記事にかけている時間はかなり長いと思いますが、ニーズに対して1記事ずつ作り込んでいけたことは結果につながっていると思います。

__一番時間をかけるのはどんなところですか?

岡村さん 初稿からの出し戻しもありますが、一番は最初の構成を設計するところですね。見出しや、大枠の流れを決めていくところにしっかり時間をかけています。

堀池さん 基本的に毎月15本執筆すると決めていますが、なかなかその通りにいかないこともあります。ただ、必要なチェックや修正なので、不要な時間を使っているわけではないと思っています。

__ターゲットにするキーワードを決める際は何かツールをお使いですか?

堀池さん ツールも使いながら、人力でQ&Aサイトを見て回り、誰がどんなことに困っているのかを調べています。ピックアップされたキーワードの中から何をどのように記事すればいのかという点については、目で見て調べる必要があると思っています。noricoの大きなKPIとして、狙ったキーワードでの検索順位と流入数を設定していますが、現在は飛躍的に成長しているところです。

__伸びてきた要因はどんなところにあったのでしょうか?

堀池さん いろいろあると思いますが、先ほど岡村が申し上げたようにニーズに対して合致した記事が充実してきたことが評価につながり、順位を上げられたことで流入を獲得できたというのが一番大きいと思います。もう一つ個人的に感じているのは、2年目に入ってドメインの評価がついてきたのではないか、ということです。「221616」のサブディレクトリにはなっているのですが、「norico」単体でも評価が得られているのではないかと思っています。

__積み上げてこられたものが芽吹いてきたわけですね。

事業サイトのパフォーマンスを落とさずに運用できることがCMS選定の決め手

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__CMSに「はてなブログMedia」を選んでいただポイントはどんなところでしたか?

岡村さん まず自由度が大きいこと、自社で運用しやすいことに加えて、SaaSなので「221616.com」の直下に設置しても本体サーバへの負荷をかかりにくくできることが選定の理由だったと聞いています。

堀池さん そこが一番のポイントだったと思います。「221616.com」自体が巨大ですし、動的コンテンツが多いこともあって、表示速度が検索順位の評価軸に加えられてからはより気を使っている部分です。また「norico」側からすると、記事単位の流入が多いため離脱を防ぐためにも表示速度は重要でした。

__そこを決め手に導入を決定いただくクライアントは多いです。トップにつながるパンくずリストも効果的にお使いですね。

堀池さん あれは便利ですね。他にも、制作の面では外部スタッフ向けに特にマニュアルや仕様書を用意する必要なく使ってもらうことができて助かっています。私自身もはてなブログMediaは「norico」で初めて使ったのですが、何がどこにあって、どうすれば何ができるのか、直感的にわかるのが良かったですね。フッターのリンクを丸ごと入れ替えられるなど、日々の運用において「あると嬉しい」機能を便利に活用しています。

岡村さん HTML編集でタグを入れると自動的に閉じタグが出てくるなど、細かい配慮があるところが気に入っています。

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__最後に「norico」で今後取り組んでいきたいことを教えてください。

岡村さん コンテンツの面では、メインターゲットである初心者に向けてどこまで噛み砕けばいいのか、一方で必要な専門性をどれくらい入れればいいのか、その兼ね合いに悩んでいるところです。あとは、検索以外の流入も獲得していきたいということが課題になっています。わからないことをどんな言葉で調べればいいのかがわからないとか、気になっていても検索するほどではない、という方は多いのではないかと思います。そういう方に向けてSEO以外の手段でより広くリーチして、ファンになってもらい、将来的には顧客になっていただきたいと思っています。

堀池さん 「norico」の読者はコンバージョンから遠い方が多いと推測されます。「norico」から「221616.com」本体へ送客することも多いのですが、その後どのように態度変容させてコンバージョンにつなげるか、「norico」に限らず事業サイト全体で取り組んでいきたいと思います。

__ありがとうございました。

クルマに関するよくある困りごとをわかりやすくまとめたコンテンツでユーザーの疑問を解決し、順調に成長している「norico」の導入事例をご紹介しました。今後も、さまざまな導入企業様のインタビューをお届けしてまいります。

企画・制作:はてな
写真:赤司 聡
執筆:笠井 美史乃

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