
「運用が属人化しそうで不安」
そんな悩みを、はてなCMSの導入企業はどのように解決しているのでしょうか。
今回は、介護専門メディア「けあむすび」を2024年に立ち上げ、多様なコンテンツを発信し続ける株式会社クラウドケアにフォーカス。
なぜ同社は、数ある選択肢の中からはてなCMSを選んだのか。共同創業者の桐山典悦さんと、けあむすび編集部の亀割舞さんに、導入の決め手と現場のリアルな声を伺いました。
「シズル感」で、介護のリアルを伝えたい
──まずは、御社の事業内容とメディアの立ち上げ経緯について簡単に教えてください。
桐山典悦さん(以下、桐山):介護保険外サービス(家事、生活支援、通院付き添いなど)を必要とする方と、ヘルパーさんやリハビリセラピストを繋ぐマッチングサービス「Crowd Care」を運営しています。

桐山典悦さん:介護専門メディア「けあむすび」編集長。株式会社クラウドケア COO・共同創業者。介護福祉士・経営学修士(MBA)。事業会社でデジタルマーケティング業務等に従事したのち、慶應義塾大学大学院経営管理研究科に入学。在学中は、医療・介護・地域包括ケアシステム政策の第一人者である田中滋研究室に所属し、地域包括ケアシステムについて研究を行う。修了後、療養型病院の青梅慶友病院に入職し、医療介護の現場でマネジメント業務を行う。
事業を大きくしていく中で痛感したのは、介護保険外サービスの認知度の低さです。「自費介護」という選択肢があることを知らないがゆえに、困っておられる方も少なくありません。そこで、サービスにまつわる知識やサービスの活用方法を広く伝えるために立ち上げたのが「けあむすび」です。

──メディアを通じて、どのようなことを実現したいと考えていますか?
桐山:介護保険外サービスの認知向上と普及を目指しています。そのうえで、私たちは「シズル感」と呼んでいますが、ただ情報を紹介するだけでなく、ヘルパーさんやユーザーさんの体験談や介護にまつわるリアルなエピソードを発信し、サービスに関わる方々の“温度感”を伝えたいと考えています。特定のキーワードにフォーカスしたSEO記事は特性上、どうしても無機質な内容になりがちです。もちろん、事業への貢献性を考えると、SEO記事を作ることも重要ではあるのですが、それだけで完結させたくはなかったんです。
亀割舞さん:「けあむすび」編集スタッフ。2024年より「けあむすび」の運用に携わる。
亀割舞さん(以下、亀割):「シズル感」を高めるために、フリー素材は極力使わず、ユーザーさんやヘルパーさんのお写真を載せるようにしています。許可取りなどの時間と手間をかけてでも、リアリティにこだわっています。
フルスクラッチにせず、はてなCMSを選んだ理由
──そんな「けあむすび」は、現在はてなCMSで運用されています。CMSの選定経緯について教えてください。
桐山:そもそも、外部のCMSを導入するかフルスクラッチ(自社開発)で作るかという段階から迷いましたね。ランニングコストを考慮した結果、外部のCMSを導入することに落ち着いたのですが。
フルスクラッチは自由度が高い反面、作った後のメンテナンスコストが重くのしかかります。それに、Googleの検索アルゴリズムやセキュリティーポリシーが変わるたびに改修を施すのは、私たちのようなリソースに余裕のない小規模な会社にとって現実的ではありません
──たしかに、外部のCMSは開発会社とランニングコストを分担できるメリットもありますよね。それでも、さまざまなCMSがある中、なぜはてなCMSを選定されたのでしょうか?
桐山:以前、はてなに在籍していた知人経由で紹介を受け、親身に相談に乗ってもらったことが大きかったですね。辞めた人が紹介するほど良いプロダクトなんだろうなと。
機能面で決め手になったのは「SEOのプロフェッショナルが監修していること≒SEOに強いこと」と「サブディレクトリで運用できること」(※)の主に2点です。
※……法人向けのオプションプランとして2023年にサービスリリース。オプションを外してドメイン直下での運用も可能(下記ページの「サブディレクトリ」を参照ください)
https://www.hatena.ne.jp/cms/price/
https://blog.hatenablog.com/entry/hatenabb-subdir
特にサブディレクトリで運用することは、元ドメインの権威性を引き継ぎやすいというSEOの観点からも譲れない点でした。
──他のブログサービスやプラットフォームと比べて、はてなCMSにはどんなメリットがあると感じましたか?
桐山:SEOが強いことはすでに述べた通りですが、デザインのカスタマイズ性が高いこともうれしいポイントでしたね。
私たちのサービスを使っていただいているのは、ご高齢の方やそのご家族です。使いやすさや安心感を高めるためにも「文字サイズを標準より大きくする」「サイト全体の配色をブランドカラーに合わせてやわらかくする」といった独自のカスタマイズが必須でした。 SEOを強化し、デザインのカスタマイズ性も担保したい。双方のニーズを満たせていたのが、はてなCMSだったんです。
はてなCMSが、日々のメディア運用を「効率化」
──運用面のメリットも教えてください。日々メディアを運用されている亀割さんはどう感じていますか?
亀割:モジュールの多さには感動しました。 例えば、トップページにアクセスランキング(注目記事)を表示させたい時、通常ならエンジニアにコードを書いてもらわなければいけないところ、はてなCMSなら用意されたパーツを選ぶだけで完結できてしまうんです。

コーディングの知識がない私でも、直感的に「ポチポチ」とクリックするだけでカスタマイズできるので驚きました。
──知識のない担当者でもカスタマイズしやすいというのは、運用のスピード感に直結しますね。
亀割:そうなんです。「ただでさえ忙しいエンジニアに仕事を頼んでいいんだろうか」「こんな低いレベルのお願いをしてもいいんだろうか」と考えなくても済みますから。エンジニアの手を借りず編集部だけで作業を完結できるおかげで、記事の公開も、サイトデザインの微調整も、私たちのペースでスピーディーに進められています。
大げさな表現かもしれませんが、はてなCMSはメディアの運用を「民主化」してくれていると感じます。

──桐山さんは、この「使いやすさ」を経営者の視点からどう評価されていますか?
桐山:CMSが使いづらかったり、使うのに高度な知識や技術が必要だったりすると「社内であの人しか触れない」という業務の属人化が起きがちです。その担当者が辞めたら、メディアの運用が止まってしまう。これは経営にとって大きなリスクです。 しかし、はてなCMSのように誰でも直感的に使えるCMSであれば、特定の個人に依存せず、チームで日々の運用を回していけます。
「ちゃんと運用していけるだろうか」というのは、CMS導入時にもっとも懸念していたポイントでしたが、はてなCMSを導入したことで持続可能な運用体制・フローが構築できています。
──CMS導入後のサポート体制についてはいかがでしょうか?
亀割:いつも感謝しているのが、担当営業の方のレスポンスの速さと丁寧さです。 私はCMSの専門知識がないので、時には「素人のような質問」をまとめて3つも4つも投げてしまうことがあります。それでも、いつも私の意図を汲み取り、分かりやすい言葉ですぐに返信をくださいます。
おかげさまで、「これってどうやるんだろう?」と悩む時間をコンテンツ制作などの本来やるべき仕事に充てることができています。
ただ、(担当営業に対して)時折申し訳なくなってしまうこともあって。生成AIと連携した自動回答機能を設けて、人に聞くまでもない初歩的な質問はそこで解消してもらうようにしたほうがいいんじゃないか、とも思います(笑)。
メディアで人と事業を「むすぶ」ために
──「けあむすび」は2025年に立ち上げから1年を迎えました。メディアを運営してみて、事業にどのような変化がありましたか?
桐山:単なる情報発信の場を超えて、「けあむすび」が事業と人をつなぐハブになりつつあると感じています。実際、社内外から「いいメディアだね」と声をかけていただくことが増えましたし、ライターの方から「書きたい」というご相談をいただく、メディアとしてイベント取材のお誘いをいただくといった機会にも恵まれました。
https://www.crowdcare.jp/care-musubi/content/jcma-zenkoku2025/
それに最近は動画コンテンツなど、記事以外の表現にも挑戦できています。
これも日々の運用が効率化され、企画に時間を割けるようになったからこそだと考えています。
──運用効率化によって、メディアがどんどん成長しているのですね。最後に、今後の事業やメディアの展望についてお聞かせください。
桐山:介護保険外サービスの認知拡大と普及を目指し、「けあむすび」で事業と人をつなげたいと考えています。
亀割:「シズル感」を大事に、これからも人の温度が伝わるメディアを作っていきたいですね。
──桐山さん、亀割さん、お忙しい中ありがとうございました!

「けあむすび」が“シズル感のある”コンテンツを作り続けられている裏側には、はてなCMSの「使いやすさ」と「手厚いサポート」がありました。
もっとコンテンツの中身にこだわりたい。そう願う担当者にとって、はてなCMSは強力なパートナーとなるはずです。
👉 はてなCMSの詳細ページはこちら
取材・編集:はてな編集部
写真:小野奈那子