立命館大学の導入事例

立命館大学

1922年設置。西園寺公望によって1869年に設立された「私塾立命館」を起源に持つ私立総合大学。現在、衣笠(京都府京都市北区)、朱雀(京都府京都市中京区)、びわこ・くさつ(滋賀県草津市)キャンパスの他、立命館アジア太平洋大学(APU)、立命館高校など関連校が多数。

情報処理の授業ではてなダイアリーをお使いいただいている、立命館大学の中鹿先生にお話を伺いました。

立命館大学 中鹿直樹先生

中鹿直樹 先生

立命館大学人間科学研究所客員研究員。実験のプログラム作成や実験結果の統計処理などでコンピュータを利用してきた。情報処理入門や、人文科学のための情報処理などを担当。専門は応用行動分析学。

ブログ:中鹿直樹の日記

授業で導入しているサービス

  • 写真・画像・動画付き日記を無料で。ケータイやスマートフォンにも対応

「研究ノート」のようにブログを使う

授業でブログを使い始めたのは、2004年頃ですね。当時は「ウェブログ(weblog)」として海外で紹介され始めていて、アメリカの大学の授業でブログが採用されたといったニュースを耳にしていたんです。そこで当時担当していた情報処理の授業で、ブログを活用してみようと思ったんです。ただ、その頃ははてなダイアリーだけではなく、各社から出ているブログサービスを学生に自由に選ばせていました。

授業では、とにかく自分が「いいな」と思ったことをブログに書かせるようにしています。授業を受けたり本を読んだりして何かを考えたとしても、それを書きとめないと定着しないですし、忘れてしまいますから。「研究ノート」のように、研究行動を記録する場所として使わせています。


中鹿先生のブログ「中鹿直樹の日記」。授業を受ける学生向けに、課題などを公開している。


各社のブログサービスを使ってみて、最終的にはてなダイアリーひとつに絞りました。はてなダイアリーには、知的生産をサポートしてくれる、アカデミックな匂いが漂っているんです。早稲田大学で教育工学を専門にされている向後千春先生など、心理学や教育系の先生方が、はてなダイアリーを利用されているのを見ることが多かったからかもしれません。

KogoLab Research & Review
中鹿先生が影響を受けたという、早稲田大学の向後千春先生のブログ。

授業目的の機能が無料でも充実している

授業で使うブログサービスとしてはてなダイアリーを選んだ理由としては、プライベートモードに設定できることなど、授業目的で使える機能が充実しているからです。また授業の課題としてデータのエクスポート(ダウンロード)を課しているので、エクスポートできるファイル形式がいくつか選べたことも理由のひとつです。
やはり授業なので、いきなり危険なところに学生さんをさらけ出すのは怖いと考え、プライベートモードで書いてもらっています。ただ、最初はプライベートモードを推奨しますが、ブログに慣れてきて自分で公開した方がいいと思う人は公開してもいいよ、とも言っています。

デザインがシンプルだという点も、授業で使う上では好ましいですね。広告や画像がいっぱい表示された、デザインが派手なブログもありますけど、はてなダイアリーはデザインが抑制的ですよね。教員側が好ましいと思っているだけで、ひょっとしたら学生には受けが悪いのかもしれないですけど(笑)


シンプルで落ち着いたはてなダイアリーのデザイン。

3か月後の自分は他人だと思って書こう

研究ノートとしてブログを書く際には、あまり内面を語ることばかりにならないように、研究行動の記録をしてくださいと学生さんには言っています。

ブログに研究行動の記録を書いておくメリットは、例えば過去に同じ論文を読んでいたことがわかったりして、「こういうことに興味があったんだ」とか「そういう感想を持っていたんだ」と振り返ることができます。そうして振り返ってみると、前にブログに書き残しておいたことが、研究の方向性をさぐるのに助かることがあり、自分の思考を残しておくことは大事だと思います。

こうして自分の行動を記録して振り返ることは、大学で勉強する上でも重要ですし、将来就職した際にも役立つ大事なスキルになると思います。

手書きのノートではなくブログに書くメリットとしては、検索が容易になるというのが非常に大きいですね。また、手書きノートだと、適当に図だけで済ませたり、字が読みにくいなど、後でみるとわかりにくいことがありますが、キーボードで書くとそういう問題はないので良いですね。授業では、3か月後の自分は他人だと思って、わかるように書きましょうと教えています。これは3か月後だったり3年後だったり、ひょっとしたら3日後かもしれませんけど。

授業後に行ったアンケートによると、「文章を書く練習になった」というコメントもあり肯定的な意見が多かったとのこと。

日付が付くのは重要

私が使っている研究ノートでは、日付を書いて、その日にやった仕事や、論文を読んでどんなことを考えたかなど、日付をひとつのキーとして記述しています。

ブログを使った研究ノートでも同様で、思い出すときにすごくキーになるから、日付を必ず付けましょうと教えています。はてなダイアリーは「ダイアリー」ですから、日付がデフォルトでつきますよね。その点でも良いと思います。さらに、CSV形式でエクスポートもできますから、エクセルやテキストエディタを使っていくらでもデータを加工・活用できますよね。

私の専門の行動分析では、「日記を書く」とか「考える」というのも全部行動だと捉え、行動があったら何かの結果が伴うというのをワンセットに考えるんです。自分の行動を振り返って、ステップアップにつなげる。研究ノートやメモをとるなど、知的生産ってそういうことだと思うんです。

ブログを使った研究ノートも、自分が書いた内容が次の行動への手がかりになって、うまく連鎖していると思います。


中鹿先生が参考にされた「知的生産」に関する書籍の数々。

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