
こんにちは、はてなビジネスブログ編集部の原川です。はてなでは企業オウンドメディアのコンテンツ企画・制作ほか、はてなビジネスブログの運用を担当しています。
オウンドメディアの成果を分析・改善するうえで、Google Analytics 4(GA4)やGoogle Search Console(Search Console)のデータを日々チェックしたり、スプレッドシートなどに情報をまとめたりしている方は多いのではないでしょうか。
一方で、見るべき箇所が多くなると管理も猥雑になってしまいがちです。これらのデータを視覚的にわかりやすく整理し、関係者にも共有しやすいレポートを作成できるツールが、Looker Studio(旧Google データポータル)です。
GA4やSearch Console、Google広告、スプレッドシートなどをはじめさまざまなデータベースと連携することが可能で、はてなでも各企業様のオウンドメディア運用支援の中で、Looker Studioを活用したレポーティングを行っています(※)。
(※)Looker Studioを活用したレポーティングについては、各種外部ツールのアカウント共有をいただける場合に限ります。また、支援内容によっても対応範囲が異なるため、詳細を知りたい場合はぜひ一度お問い合わせください
このはてなビジネスブログの数値管理も、Looker Studioで作成したダッシュボードを用意し、他メンバーとも共有しながら日々チェックしています。

データを可視化する上で、Looker Studioで使えるコンポーネント(グラフや表、コントロール)は、用途にあわせたさまざまな種類が用意されています。ただ、種類が多すぎて「こういうとき、どの表を選択すればいいの?」と迷ってしまうケースも……。
そこで本記事では、Looker Studioで使える表・グラフについて、実際にレポート上に表示させた例と合わせて紹介します。自社のオウンドメディア運用でLooker Studioを活用した分析をしたいものの、何を設定すればいいのか迷っている方は、ぜひ本記事のグラフ・表の一覧をレポート作成の参考にしてみてください。
※本記事で紹介しているグラフ・表の種類は公開時点の情報です
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はてなでは、コンテンツマーケティングやオウンドメディアに関する課題解決や成功事例などを共有するセミナー・イベントを定期開催中です。一部のセミナーはアーカイブ形式で動画を視聴いただけますので、ぜひチェックしてみてください。
最新のセミナー情報はこちらのページで随時お知らせしています。
Looker Studioで設定できる表・グラフの一覧
Looker Studioの「グラフを追加」で表示される項目は以下の通りです。()は、コンポーネントの編集画面からグラフを選択する際に表示されるものになります。
| カテゴリ | 種類 |
|---|---|
| 表 | 表 / 棒付きデータ表 / ヒートマップ付きデータ表 |
| スコアカード | スコアカード / 数字が短縮表示されたスコアカード / ディメンション付きスコアカード |
| 期間 | 期間グラフ / スパークライン グラフ / 平滑時系列グラフ |
| 棒 | 縦棒グラフ / 積み上げ縦棒グラフ / 100%積み上げ縦棒グラフ / 棒グラフ / 積み上げ横棒グラフ |
| 円 | 円グラフ / ドーナツ グラフ |
| Googleマップ | バブルマップ / 塗り分けマップ / ヒートマップ / ラインマップ / 接続マップ / (複合地図) |
| マップチャート | マップチャート |
| 折れ線 | 複合グラフ / 積み上げ複合グラフ / 折れ線グラフ / 平滑線グラフ / 箱ひげチャート / (ローソク足チャート) |
| 面 | 積み上げ面グラフ / 100%積み上げ面グラフ / 面グラフ |
| 散布図 | 散布図 / バブルチャート |
| ピボットテーブル | ピボットテーブル / 棒付き ピボットテーブル / ヒートマップ付き ピボットテーブル |
| ブレット | ブレットグラフ |
| ツリーマップ | ツリーマップ |
| サンキー | サンキー |
| ゲージ | ゲージ / 範囲付きのゲージ |
| ウォーターフォール | ウォーターフォール |
| タイムライン | タイムライン |
| ファネル | ファネルグラフの平滑バー / ファネルグラフ(階段状バー) / ファネルグラフ(逆三角形) |
表・グラフの追加方法
表・グラフの追加方法は複数ありますが、主に
- 「グラフを追加」メニューから作成したい表・グラフを選択する
- 「挿入」から設置したい表・グラフを選択する
で追加できます。
一度設置した表・グラフを選択したあと、別の形式に変えたり、データやスタイルを変更することも可能です。


ここからは、各項目を選択するとどのようなものが表示されるのかを紹介します。今回は、オウンドメディア運用の分析でよく使われるGA4のデータを活用しLooker Studioでレポート作成をするケースを想定しています。
なお、例で紹介しているLooker Studio上の図は、Googleからデモアカウントとして公開されているGA4のデータソースを利用しています。
表

表
行と列で構成された表を表示でき、ディメンションごとの指標が表示されます。指標は複数設定することができ、ディメンションごとに集計されます。

選択した指標の数値のみ表示させるほか、表を選択すると表示されるプロパティパネルの「設定」から「デフォルトの日付範囲」の「比較期間」をオンにすることで、特定の期間と比較した増減を並べて表示することも可能です。
棒付きデータ表

「棒付きデータ表」を選択すると、視覚的に数値の多い少ないがわかる表が作成できます。棒のみの表示にすることも、数値と並べて表示することも可能です。
ヒートマップ付きデータ表

「ヒートマップ付きデータ表」を選択すると、ヒートマップで数値の多い少ないが表現できます。
なお、各表を選択したうえで編集画面(プロパティパネル)の「スタイル」から、指標ごとに数値、棒付き表、ヒートマップのレイアウトを組み合わせることもできます。

スコアカード

スコアカード
スコアカードでは、一つの指標の数字を表示させることができます。オウンドメディア運用においては各KPIの動向を把握するために使うことも多い表示方法です。

シンプルに数値だけ表示させるほか、任意の期間や数値を設定し進行状況などを確認することもできます。
数字が短縮表示されたスコアカード

数値の桁数が多い場合など、視覚的によりわかりやすくなるよう数値短縮したスコアカードを表示することもできます。
「グラフを追加」から「数字が短縮表示されたスコアカード」を選択するほか、最初に「スコアカード」で作成したあと、プロパティパネルの「スタイル」にある「メインの指標」にチェックを入れても短縮表示されたスコアカードを表示できます。

ディメンション付きスコアカード
グラフを追加の選択肢としてあるものの、現時点で活用ができないようです。
期間

期間グラフ

期間グラフでは、一定期間におけるデータの変化が表示されます。「日付」や「年、月」といった時間をあらわすディメンションがX軸(横棒)として表示され、Y軸(縦棒)には設定した指標の数値目盛が表示されます。

指標は複数設定することが可能です。また、「内訳ディメンション」を設定することができるため、例えばセッションのデフォルトチャネルグループごとのセッション数推移を確認することもできます。

なお内訳ディメンションを設定した場合、指標は一つのみの選択となるため注意が必要です。
スパークライン グラフ

スパークライン グラフを選択すると、軸の表示のない折れ線グラフが表示されます。
平滑時系列グラフ

折れ線グラフのポイント間が直線ではなく曲線で表示されるようになります。
棒

1つのディメンションと複数の指標、あるいは2つのディメンションと1つの指標でデータを棒グラフ上で可視化することができます。
縦棒グラフ

基本的な縦棒グラフになります。プロパティパネルの「スタイル」にある「データラベルを表示」にチェックを入れると、それぞれの数値がグラフ上にも表示されます。

棒グラフの種類は他にも複数あります。それぞれ可視化したい情報によって使い分けるようにしましょう。「積み上げ」タイプのグラフは、内訳ディメンションを設定することで総数の内訳を把握できます。
積み上げ縦棒グラフ

「内訳ディメンション」に「セッションのデフォルトチャネルグループ」を設定しています。この場合、設定できる指標は一つのみとなります。
100%積み上げ縦棒グラフ

100%積み上げ縦棒グラフでは棒グラフの棒の長さがすべて同じになるため、内訳の割合を把握するのに便利な棒グラフです。
棒グラフ

各種棒グラフは横向きで表示させることも可能です。このグラフでは「新規またはリピーター」をディメンションにし、指標を「セッション」にしています。
積み上げ横棒グラフ

円

デバイスカテゴリや性別、新規またはリピーターを確認したいときなど、カテゴリごとの割合を視覚的に表現したいときに適しているのが円グラフです。通常の円グラフと中央部分にスペースが空く「ドーナツグラフ」があります。
円グラフ

ドーナツ グラフ

Googleマップ

GA4など、ディメンションに地域データが含まれる場合は、地図上に指標を表示することができます。オウンドメディア運用では「バブルマップ」「色分けマップ」「ヒートマップ」の活用が使いやすいです。
バブルマップ

マップ上のバブルの大きさや色で設定した指標の数値の多さを表現できます。例では地域ごとのセッション数を表示させています。
塗り分けマップ

データが色分けされたエリアとして表示されます。セッション数が大きい地域ほど色が濃くなるようにしています。
ヒートマップ

指標の数値の大きさをヒートマップで表現したものになります。
ラインマップ
BigQueryの活用が必要となるため、本記事では割愛いたします。
詳細は以下をご覧ください。
接続マップ

上記の例では「東京」「ソウル」「大阪」「ロサンゼルス」「ホノルル」の経路で移動したというデータを接続マップを使って表現したものになります。
ただし「接続マップ」はデータソースがGA4かつ、オウンドメディア運用のためのLooker Studio作成レポートの場合、使用するケースは考えにくいです。例えばスプレッドシートなどでユーザーの移動経路などをトラッキングしている場合などは使うかもしれません。
複合地図

塗り分けマップとバブルマップの組み合わせとして表示されます。
マップチャート


マップチャートでは、表示するマップのエリアを決め、さらに指標の多さでエリアを色分けしたマップを表示できます。上記の各マップではマップのズームイン、ズームアウトができますが、マップチャートではズームイン、ズームアウトはできません。なお、マップチャートでも国、都市、地域などの「地域ディメンション」が必要です。

折れ線

折れ線グラフは期間グラフと似ていますが、日付ディメンションに限らず、どのディメンションもX軸として選択できる点が主に異なります。
複合グラフ

折れ線グラフと棒グラフを組み合わせて表示することができます。各データ系列を「スタイル」から棒グラフ、折れ線グラフそれぞれ任意のものに変更できます。なお、指標は5つまで設定できます(ディメンションを1つに設定している場合)。

積み上げ複合グラフ

複合グラフで表現した棒グラフを積み上げ形式にすることができます。折れ線グラフは積み上げ式にできないため注意が必要です。
例では、指標「keyEvents:purchase」を折れ線にし、スタイルの「軸」を「右側」に設定して見やすくしています。
折れ線グラフ

すべて折れ線形式で表示させることもできます。また「スタイル」からデータラベルやポイントを表示させることもできます(データラベルの表示は各複合グラフでも設定できます)。
平滑線グラフ

折れ線グラフのポイント間が直線ではなく曲線で表示されるようになります。
箱ひげチャート

ローソク足チャート

箱ひげチャート、ローソク足チャートはGA4をデータソースにした場合活用する機会はあまり多くない表・グラフだと思います。筆者は、本記事の制作に伴い初めて選択しました。
箱ひげ図を作成するには、データを四分位または 4 分の 1 ずつに分割する必要があります。
上記ガイドにもあるように、箱ひげ図を作成するためには指標の最小値、25パーセントタイル値、中央値、75パーセントタイル値、最大値が必要とされています。また、ローソク足チャートは始値と終値、各範囲の高値と安値など、データの範囲を視覚化できるものとされていて、株価データなどを表示させるときなどに使われるグラフとされています。
面

面グラフは折れ線グラフまたは期間グラフの変形版と思ってもらえるとわかりやすく、線の下部分が色付けされて表示されます。視覚的に差がわかるのと、表示させる内訳ディメンションの系列の数を1〜20まで設定できるため、上位5つまで表示させる、といったことも可能です。
積み上げ面グラフ

100%積み上げ面グラフ

面グラフ

積み上げ面グラフ、100%積み上げ面グラフ、面グラフがあり、例では内訳ディメンションに「セッションの参照元/メディア」、指標に「セッション」を選択しています。
散布図

各データの傾向とパターンを把握するのに役立つ表・グラフです。散布図を活用することでデータの外れ値も把握しやすくなります。
オウンドメディアでは、例えばページごとのエンゲージメント率、セッションの相関関係を見る、といった活用方法が考えられます。ディメンションは最大3つまで追加できます。
散布図

X軸にエンゲージメント率、Y軸にセッションを選択しています。ページによっては「エンゲージメント率は高いけれどセッション数は低い」「セッション数もエンゲージメント率も低い」といった傾向を探れます。
バブルチャート

バブルチャートでは、円の大きさを特定の指標に応じて変化させることができます。
ピボットテーブル

スプレッドシートなどにもある「ピボットテーブル」を表現することも可能です。
GA4の場合は最大5個の行ディメンション(スプレッドシートをデータソースとしている場合は最大10個)、最大2個の列ディメンション、指標は最大20個まで設定できます。
ピボットテーブル

例では
- 行のディメンション……「性別」「年齢」
- 列のディメンション……「年、月」
- 指標……「セッション」
を選択しています。なお、画像では性別と年齢でそれぞれ「unknown」が表示されたままとなっていますが、フィルタ機能を活用して非表示にさせることも可能です。
フィルタ機能については、小川卓さんに寄稿いただいた以下記事でも紹介しています。ぜひ合わせてご覧ください。
棒付き ピボットテーブル

ヒートマップ付き ピボットテーブル

「表」と同様、棒付き、ヒートマップでの表示形式にもできます。
ブレット
ブレット グラフ

ブレットグラフを活用すると、ある指標が目標値にどれだけ近付いているかを一目で確認できます。
例では指標に「表示回数」を設定し、プロパティパネルの設定にある「目標」に25万を、背景は「範囲の上限」から低い(範囲1)・標準(範囲2)・高い(範囲3)をそれぞれ10万、20万、30万で設定しています。グラフの目標値は表示/非表示が選択できます。
GA4をデータソースとしている場合、キーイベントなどを確認するのにも適しているでしょう。
ツリーマップ

ツリーマップは、データがディメンション階層ごとに整理・表示され、色の濃淡と長方形のサイズで相対的な関係性や割合を把握するのに便利。ディメンションは5つまで追加可能です。
例ではセッション数を国ごとにツリーマップで表示しています。円グラフの場合最大20個までしか表示できませんが、ツリーマップの場合5,000まで表示できます。
サンキー

サンキーグラフでは、データの変化の推移を把握するのに活用できます。例ではどの「セッションの参照元 / メディア」でどの「ページ階層」に移動していったのかを表しています。

グレーの線の太さは「重み付けの指標」としてセッションを設定したものであり、指標値が高いほど線が太くなっていきます。記録されているデータが膨大なディメンションの場合、かなり細かく表示されてしまうため、「行数制限」である程度絞ると見やすいです。
ゲージ
設定した特定の指標が目標に対してどの程度達成しているのかを確認できるグラフです。「範囲付きのゲージ」もあり、こちらではグラフのしきい値を指定できます。各ゲージグラフは、ブレットグラフと近い活用方法が期待できます。
ゲージ

範囲付きのゲージ

ウォーターフォール

主に財務データを表すのに使用される図表です。データに正の値と負の値が含まれる場合に有用とされているため、GA4をデータソースとした場合、独自データの設定をしない限りは、あまり活用機会がないのではないかと考えます。筆者も、本記事の制作に伴い初めて選択しました。
ただオウンドメディア運用の場合、スプレッドシートなどで収支をまとめていることも少なくないと思うので、そうした情報を可視化するときなどに使えそうです。
タイムライン

ウォーターフォールと同様、こちらもGA4よりもスプレッドシートなどと連携して活用するのに適している図表と言えそうです。
正しく表示させるためには最低限ディメンション名、開始日、終了日を表すディメンションが必要になります。
ファネル
一連のプロセス内で複数のイベントが発生する指標の変化を可視化できるグラフが作成できます。例ではイベント名をディメンションにし、購入までの流れが見えるように設定してみています。GA4のデータソースで設定する場合は、フィルタ機能や統合データなどでデータを成型したものを活用できるとよさそうです。
ファネルグラフの平滑バー

ファネルグラフ(階段状バー)

ファネルグラフ(逆三角形)

まとめ
ここまでLooker Studioで設定できる表・グラフを実例付きで紹介してきました。今回は基本的にGA4のデータソース利用を前提にして紹介しているため、追加するデータソースによっては、記載したものより適した設定方法がある場合があります。
それぞれの詳しい設定方法や解説はLooker Studioのガイドでも公開されていますので、ぜひ参照ください。
また、冒頭でもお伝えした通り、はてなのオウンドメディア運用支援「はてな MediaSuite」では、Looker Studioを活用したレポーティングも行っています。オウンドメディアの立ち上げはもちろん、運用中オウンドメディアの戦略やコンテンツ、分析・改善に課題を抱いている企業担当者さまは、ぜひお気軽にお問い合わせください。
オウンドメディア支援サービス「はてな MediaSuite」
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