
株式会社HAPPY ANALYTICSの小川卓(
id:ryuka01)です。
みなさん、Google Analytics 4(GA4)を見ていますか? 何を見ればいいのかわからなくて、結局あまり見なくなった……という人もいるのではないでしょうか。
今回はGA4の基本的な指標を見ることができる「レポート」機能について、なるべくシンプルに説明し、初心者でも「とりあえずこのレポートを見ればいいのか」がわかる記事になります。
5分程度で読めますので、ぜひ読んでみた後に、一度自社サイトでチェックしてみてください。
GA4で定期的に見るべき項目は限られている
GA4にあるさまざまなレポート。以下の画像を見るだけでも選択肢が多く、結局どれを見れば良いかわからない。そんな方も多いのではないでしょうか。

大切なのは、GA4のレポートを1つずつ覚えることではありません。
把握しておきたい内容を決め、それにあったレポートを選択することがポイントです。その考えでいくと、定期的に見ておくべき数値は実は限られています。
GA4の「レポート」をクリックすると全体の数値や主要なデータを簡単に確認できるデータ分析に役立つ詳細レポートがあらかじめいくつか用意されていて、私は主に以下の5つのレポートを確認しています。
| 見たい内容 | 目的 | どのレポートで見るのか |
|---|---|---|
| どこからサイトに流入しているのか? | サイトへの訪問者数と、流入の急激な変化があったときの原因特定 | トラフィック>セッションのデフォルトチャネルグループ |
| ユーザーがサイト内でどのような行動を行ったのか? | サイト内で特定の行動(例:キーイベント、ファイルダウンロード等)が変化したかを知る | エンゲージメント>イベント(イベント名) |
| どのページがよく見られたのか? | 人気のページに変動が無いか、新規ページはどれくらいアクセスがあったのかを知る | エンゲージメント>ページとスクリーン |
| どのページから入ってきたのか? | 訪問時に見ている第一印象を決めているページは?流入元と掛け合わせして見る | エンゲージメント>ランディングページ |
| (ECサイトの場合)どれくらいの売上が発生しているのか? | 売上に変動が無いか、売れている商品は何なのか?を把握する | 収益>概要 |
なぜ、これらのレポートを見るのか
定期的に数値を見るうえで知るべきことは主に2つです。「サイト全体の動きに時系列で変化が起きていないか?」そして「行った施策は効果があったのか?」になります。
サイト運用ではゴールを達成するために必要な人数や割合を増やすことが重要です。それらの成果に変化があるのか、そしてその原因は何なのか? を特定するのに必要なのが上記5つのレポートになります。
この5つのレポートを見ておけば、サイトの変化を把握することができます。特に、初心者の方は数値の変化がおきにくい他のレポート(例:デバイス・年代/性別・コホート・広告)などは、集計や分析に必要になったら見る程度で十分です。
また、この5つのレポートを見るうえで覚えておくべき機能が2つありますので、そちらを紹介いたします。
主要なレポートを見る上で覚えておきたい機能
1.期間比較で数値を見る
1つ目は期間比較です。単体で数値を見ていても気づきはほとんどありません。そこで、前の期間と比較することで、どのページが伸びたのか、減ったのかを把握できます。増えた・減ったページをピックアップして、その原因を調べることが大切です。
以下のレポートを見てみましょう。

こちらは、ランディングページのレポートを期間比較(直近30日とその前の30日)で見たものになります。セッション数(訪問数)を見てみると、1位のページは7%増えており、2位のページは3%減っています。
このようにサイト全体では訪問が横ばいでも(47,193 vs 46,801)、内訳を見ていけば、増減があることがわかります。サイトへの訪問が増えることは良いことです。増減した理由が分かれば改善に活かすことができるでしょう。
期間比較をしてサイトの「今」を正しく把握しましょう。
各レポートで表示される指標について
各レポート画面で表示される指標はGA4の編集者または管理者権限を持っていれば変更でき、例でお見せしているレポート画面も、いくつか指標を変更しています。ランディングページの場合、デフォルトでは「セッション」「セッションあたりの平均エンゲージメント時間」「キーイベント」「新規ユーザー」「アクティブ ユーザー数」などが含まれています。
詳細はアナリティクス ヘルプページを参照してください。
2. 内訳で数値を見る
もう1つは「内訳でデータを見る」ということです。先ほどの例では1位のページの流入が増えていることがわかりました。しかし、なぜこのページが増えたのか? その原因まではわかりません。原因を把握するために使うのが「項目の掛け合わせ」です。
以下のレポートを見てみましょう。

先ほどの、流入が増加したランディングページと流入元を掛け合わせてしています。
これで詳細を確認でき、増加数でいうとDirect、増加率でいうとOrganic Searchが一番多いことがわかります。このように内訳を見ることで、簡易な分析や原因特定ができます。
内訳を見る方法は以下の操作で実現します。
(1)表の左上の検索ボックスで、確認したいランディングページのURLを絞り込みます。

(2)ランディング ページの横にある「+」ボタンを押すと、内訳として見ることができる項目がたくさん表示されます。

(3)トラフィック ソース>クロスチャネル>セッションのデフォルト チャネル グループを選択します。
これで内訳を見ることができるようになります。
なお、掛け合わせたい項目が明確な場合は、項目を選ぶ画面にある「アイテムを検索」で直接項目名を記入して絞ることもできます。

内訳の項目はたくさんありますが、よく使うものを5つ紹介しておきます。
| 内訳 | 選び方 |
|---|---|
| 流入元 | トラフィックソース>セッション スコープ>セッションのデフォルト チャネル グループ |
| 初回流入元 | トラフィックソース>ユーザー スコープ>ユーザーの最初のデフォルト チャネル グループ |
| デバイス種別 | プラットフォーム/デバイス>デバイス カテゴリ |
| 閲覧ページ | ページ/スクリーン>ページパスとスクリーンクラス |
| ランディングページ | ページ/スクリーン>ランディングページ + クエリ文字列 |
1つのレポートにまとめて見てみよう
見るレポートと覚えておく機能について紹介してきましたが、複数のデータを1枚のレポートとしてまとめて見ることも可能です。
GA4で用意されている「レポートのスナップショット」を利用する方法です。

左上のメニューからレポートのスナップショットにアクセスすると、複数のデータが1枚にまとまって表示されます。この画面は、表示したいレポートを編集することができます。そこで、必要なレポートだけを選んで重要なものだけを表示します。
※編集するには、編集者または管理者権限が必要です
方法は以下の通りです。
(1)右上の編集アイコンを押す

(2)右のメニューにあるカードを変更する
最初から用意されている不要なものは「×」で削除し、追加するべきレポートは「+カードの追加」を押して追加可能です。

ここでは、以下の項目を設定しています。
項目名
- 概要
- セッション(セッションのデフォルトチャネルグループ)
- どこからサイトに流入しているのか?
- イベント数(イベント名)
- ユーザーがサイト内でどのような行動を行ったのか?
- 表示回数(ページ タイトルとスクリーン クラス)
- どのページがよく見られたのか?
- キーイベント(イベント名)
- ユーザーがサイト内で、キーイベントとなる行動をとったのか?
- アイテムの購入数(アイテム名) ※ECサイトの場合。
(3)保存ボタンを押す

この際に「現在のレポートへの変更を保存する」を選ぶとGA4にログインできる他のユーザーが「レポートのスナップショット」を見たときに、変更されたレポートが表示されます。それでも問題なければ、上の選択肢を選んでください。
自分だけが見たい場合は「新しいレポートとして保存」を選び、名称をつけて保存します。
名称をつけて保存した場合は、レポートの一覧に出てきません。
レポートメニューの下部にある「ライブラリ」内から、作成したレポートを選んでください。レポート名をクリックすればレポートが表示されます。

なお、このレポートのスナップショットは全体像を把握するのに適しています。
また、追加できるカード(項目)は複数ありますが、例えばランディングページやページパスで表示回数を確認できるカードは用意されていなかったり、細かな設定はできないため、あくまで大まかに把握するために活用するとよいでしょう。
毎日細かくGA4のデータを把握するのが難しいという方は、まずは一定の頻度でこのスナップショットを確認することをおすすめします。
最後に
今回はGA4のレポートについて、まずはおさえておくべきポイントということで紹介いたしました。見るべきレポートを明確にし、自分用のカスタマイズレポートを作成しておくだけで、利用勝手は上がります。
今まで単一のレポートしか見ていなかった、あるいはなんとなくいろいろ見ていたけどよくわからなかったという方は、ぜひ今回の内容を参考にしてみてください。
見るべき項目がわかっていれば、レポートは毎日チェックする必要はなく、規模やサイトの目的によっては週1+施策を実行したときに見る程度で十分なこともあります。私も自分のサイトに関しては週1回程度確認しています。
ぜひレポートを見るときは、今回紹介した期間比較や内訳も活用し、変化と原因を特定してみてください。
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今回、寄稿いただいた小川卓氏による過去の連載記事も合わせてご覧ください。また、Googleアナリティクス4のオンライン勉強会のレポートもご覧いただけます。
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勉強会の資料は以下よりダウンロードしていただけます。
参考資料なども含めてGA4の理解や移行に役立つ情報がまとまっています。ご希望の方は必要情報を記載の上お申し込みください。
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【資料サマリ】Google Analytics 4の概要/オウンドメディアで計測すべき5つの指標と設定方法/ユニバーサルアナリティクスと同様の設定をGA4で実現する方法(全66ページ)










