
こんにちは、はてなビジネスブログ編集部です。
さまざまな目的で「オウンドメディア」の立ち上げ・運用をしている企業は多いと思います。
いざ自社でもオウンドメディアを立ち上げよう! と思ったときに、意外と悩むタスクの一つとして「メディア名をどうするか問題」があるのではないでしょうか。
はてなでは、オウンドメディア運用支援サービス「はてな MediaSuite」の提供をしていますが、実際にオウンドメディアの計画段階で「メディア名」をどうするか、というのはお客様とすり合わせをしながら決めていくようにしています。
オウンドメディアを立ち上げる際、戦略設計から構築、コンテンツ制作……と進めていくなかで、どの段階で決定しておくべき? と迷うケースもあるかもしれませんが、理想は最初の「計画」段階で(少なくとも方向性は)決めておくのがベストです。
つまり、オウンドメディアのメディア名は“戦略から逆算して決めるべきもの”とも言えます。本記事では、オウンドメディアの「メディア名」の重要性と、実際にどういう風にメディア名を考えていくべきか、という点について紹介できればと思います。
オウンドメディアの「名前」は「メディアの目的とゴール」に紐づく
なぜメディア名を“戦略とセットで考えるべき”なのでしょうか。それは、オウンドメディア自体に何らかの目的があり、そこから「誰に」「何を伝えるか」「どう読者と関係を築くか」という戦略設計に基づいて運用されるものだからです。
たとえば、以下のような目的を持ってオウンドメディアを運用するとします。
- 自社の認知度を高めたい
- 専門性をアピールして信頼を獲得したい
- 潜在層にアプローチしてリードを獲得したい
- 既存顧客との関係性を深めたい
これらの目的によって、適したネーミングの方向性は大きく異なってきます。たとえば、認知拡大や採用ブランディングを重視する場合は、自社名やブランド名を入れたメディア名を含めるアプローチが考えられます。
一方で、あくまで読者視点で中立的な立場を取りたい、まずはメディア自体のファンを獲得したい、という場合には、企業名を前面に出さず、独自のネーミングでメディアの人格を作っていく方が読者の共感を得やすくなる……といったことが考えられます。
さらに、メディア名はターゲット層のリテラシーや関心領域、競合との違いなども考慮しながら決める必要があります。メディア名は、言い換えれば「どんな関係性を読者と築きたいのか」を表すものになります。
メディア名に企業名を含めるメリット・デメリット
メディアの目的によって「企業名」を入れるべきシーンは多くあります。ですが、読者との関係性をどう築きたいかによって、企業名を含めるかどうか悩む……というケースも少なくありません。
メディア名に企業名を含めることで、運営元が持つ信頼性や専門性を最初から活用できるケースが考えられます。特に、知名度のある企業であれば「◯◯のメディアなのか」という安心感を与えられ、コンテンツの信頼性を担保する一因にもなります。メディアの成長が企業本体のブランディングに直結しやすい点も、メリットとして言えるでしょう。
一方で、企業名を前面に押し出すことで、読者によっては「宣伝」という印象を抱かれ、敬遠される可能性もあります。特に、まだ企業への関心が高くない潜在層にアプローチしたい場合、企業名を隠す方が純粋な情報源として受け入れられやすいケースは少なくありません。
なお、メディアとしての独立性も保ちつつ、企業オウンドメディアであることを意識づける方法として、メディア名に企業名を入れず、タイトルやトップページなど目につく部分に“by 企業名やサービス名”と記載する方法もあります。企業色を抑えながらもメディアと企業の関係性を示せる有効な手段の一つと言えます。
読者はまずメディアのコンテンツに興味を持ち、そして読み進める中で「この記事を発信しているのは、あの会社だったのか」と気付く……という流れが促せます。この発見は、読者にポジティブな驚きを与え、運営企業への好意的な感情へと自然に転換させる効果が期待できます。
ただし、ここでポジティブな印象を持ってもらうには、記事コンテンツ自体が読者に好意的に受け入れてもらえなければなりません。コンテンツの「中身」はどのケースにおいても重要と言えるでしょう。
メディア名を決めるときの注意点
メディア名の検討では、いくつか注意すべきポイントがあります。
まずひとつは、既存のブランドや商標との競合です。せっかく決めた名前が、他社のメディアやサービスと混同されてしまっては元も子もありません。ドメインの空き状況や商標登録の有無は、名前を絞り込む段階で必ずチェックしておきましょう。SEOについても考慮しておきたいところです。
また、チーム内での主観的な好みや社内ウケだけで意思決定しないことも大切です。メディア名は社内向けではなく、あくまで社外の読者に届けるもの。ネーミング案を社外の第三者に共有し、率直なフィードバックを得るプロセスを挟むと、視点の偏りを防ぎやすくなります。
さらに、名前を決めるタイミングも重要です。記事制作やUI設計が進んだ後では、名前に合わせてコンセプトを修正することが難しくなります。理想的なのは、メディア戦略を策定した直後の段階で、コンセプトと一緒に名前の候補を検討し始めることです。戦略とセットで考える──この視点を持っているかどうかが、結果的にメディアの一貫性を左右します。
オウンドメディアの名前に正解はありませんが、"なんとなく"で決めるのは避けるべきです。
メディア名は単なる看板ではなく、そのメディアがどんな価値を誰に届けたいのかを示す戦略的要素となります。
メディア名を考えるということは、つまり戦略を言語化するということ。企画初期段階からコンセプトとセットで考え、時にはプロの力も借りながら、意味のある名前を生み出すことが、結果的に読者との長期的な関係構築につながります。
オウンドメディアのメディア名を決める際には、まずは「このメディアは何のため?」「誰に届けたいか?」というメディアの目的とゴールに立ち返るのを忘れないようにしましょう。
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