6.丁寧接頭
「お」や「ご」は、この場合、各種の名詞・名節に冠せられて丁寧語を形成する接頭語であるので、丁寧にしたい場合は「お」や「ご」をつけるといいのでして、どちらが正しい表現とか間違った表現とかはないと思います。
まず、名詞につく「お(ご)」の使い分け。「お」は訓読みの和語に、「ご」は音読みの漢語につくと覚えておくとよいでしょう。名前は「お名前」、氏名だと「ご氏名」になります。
また、使い過ぎはかえっておかしくなるので注意しましょう。たとえば「お車にお乗りください」ではなく「車にお乗りください」と、動詞だけに「お」をつける方がすっきりしますし、それだけで敬意も十分伝わります。「ご旅行される」のように、尊敬を表す「れる」と「ご」の両方をつけるのも使い過ぎの例です。
名詞では、相手のものであっても「お犬」など動植物や、「おバッグ」など外来語が日本語化した名詞につけるのは不自然。「おビール」「おコーヒー」などとは言いません。
誤用の例で目立つのが、尊敬語の「お〜になる」と、謙譲語の「お〜する」の混同です。「先生、少しお待ちになってください」は相手の行動に対する尊敬語、「私がお待ちしております」は自分の行動をへり下る謙譲語ですが、両方を混同して「先生、少しお待ちしてください」という人がいます。気をつけて正しく使いましょう。
http://www3.kcn.ne.jp/~jarry/keig/atop.html
あははっ 敬語の基礎知識
接頭語「お」と「ご」
「お」は和語(訓読み)、相手の所有物、主に女性が関わってきた語、につける。
「ご」は漢語(音読み)につける。
http://www.hatena.ne.jp/1066921894#
「お見積もり書」と「見積もり書」、正しい表現はどちらでしょうか? 「ご請求書」と「請求書」についても同様に教えてください。.. - 人力検索はてな
見積もり(請求)する人物が、その行為の一環として書類を相手に対して提出するわけです。自分の行動に敬語をつける必要はありません。「お」「ご」は不要です。
ん? 上で示していただいたURLの解説とは違う考え方ですね……。
「ご請求書」「請求書」のいずれの例も見受けられますが、私見としては私の身近な例には「請求書」の場合が多いようです。なお、「見積書」「請求書」のいずれも、書面ではなく「お客様のお金」を尊ぶ意味合いで丁寧表現を用いるのでしょう。ちなみに「見積もり書」は送りがなが過剰であり、散見しない表現です。ご一考を。
「「お客様のお金」を尊ぶ意味合いで丁寧表現を用いる」というのは意外な考え方でした。
今いち釈然としませんが……。
なるほど、「お」は尊敬語と謙譲語、ふたつの使い方があるということですね「見積もり」も「請求」もこちらがすることなのに、「お」を何故つけるのだろうか、が疑問でした。