人種の差と犬種の差は同一です(生物学の分類上同一の種です)
よって、理論的にはチワワとセントバーナードの雑種も可能ですが、チワワの雌にセントバーナードとの交配を行わせると内臓が破裂して死んでしまうため子供はできない、という程度らしい
(人工授精なら、可能と言う情報もあり)
全品種交配可能だそうです
こちらにもあるとおりセントバーナードとチワワの間には子孫を作ることは可能だとのことです
ただ、雑種が余りいないのは、体格差があるため人工授精しないと無理ということと、チワワの母親にセントバーナードの血を混ぜると母体が危険なのだそうです
上のニュースを参考に、犬の場合は、このように種族の異なるオオカミとの間にも子孫を残せるわけで、人間はどの人種とも子孫を残せるわけですから、
人種の差≧犬種の差といえるかもしれませんね
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001621.html
Passion For The Future: トンデモ科学の見破りかた −もしかしたら本当かもしれない9つの奇説
ちなみに、チワワは犬よりネズミに近いというデマがありましたが、これはデマです
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リンク切れなのでコピーしますが参考サイトです
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オオカミと近縁、実はチャウチャウ 米でDNA比較
シェパードよりもチャウチャウの方がオオカミと近い――米国の研究チームが犬と犬の祖先とされるオオカミで遺伝情報が刻まれたDNAを比較すると、こんな結果が出た。さらに日本原産の柴(しば)犬の方がオオカミに近かった。21日発行の米科学誌サイエンスに発表する。
フレッド・ハッチンソンがん研究センターなどのチームが、犬の純血種を管理するアメリカンケネルクラブに登録された85種414頭とオオカミのDNAを比べた。
その結果、オオカミと外見が比較的似ているジャーマンシェパードはかなり遠縁で、むしろ柴犬や、チャウチャウ、秋田犬の方がオオカミに近いことが判明。この三つの中でチャウチャウと秋田犬が互いに近縁だった。
約5000年前のエジプトで飼われていたとされ、古いと考えられていたイビザンハウンドやファラオハウンドは、今回の分析では、過去数百年の間に登場したとされた。
チームは、がんや心臓病などにかかわる遺伝子の研究を目的にする。特定の犬種が発病しやすい病気が350ほど見つかっており、「今回の分類をもとに病気の関連遺伝子を調べれば人の病気の研究モデルになる」という。
参考までに、人種差では 99.99%DNAは同じそうです(人とチンパンジーの場合は 99.5%〜99.9%だそうです)
犬種間のDNAの差が出てくればいいのですがちょっとソースが見つかりませんでした
さすが aki73ix さんの回答は素晴らしいですね。時間をとってじっくり再読させていただきます。これだけいろいろ出てくると、犬が犬種によらず(人工授精のレベルでは)交配可能だということは、もう決定ですね。
ところで、「オオカミと犬は種が別だが、交配は可能」だから「人種の差≧犬種の差」という予想が出ているわけですが、オオカミと犬の遺伝子はどれくらい近いのでしょうね。関係ないですが、ウルフドッグが陰の主役となった小説に乃南アサの「凍える牙」がありました。懐かしいです。直木賞を受賞したミステリー小説です。
イヌの痴呆はなりやすさに犬種差があり、柴犬および日本犬の雑種が、他の犬種にくらべて、痴呆になりやすいとのURLです。
アルツハイマー病(人の早発性痴呆)の有病率には人種差が有り、日本人はアメリカ白人の1/5とのURLです。
この回答は非常に素晴らしい! どうもありがとうございます。凄いですね、どこからこんな切り口を探してこられるのですか?
以降の回答者の参考になる良回答だと思います。
ついこないだイヌゲノムのドラフトDNA配列が解読されたばかりです。
http://www.nih.gov/news/pr/jul2004/nhgri-14.htm
Dog Genome Assembled, July 14, 2004 Press Release - National Institutes of Health (NIH)
解読された犬種はボクサー犬だそうですよ。
なので、現段階でゲノム的性差を言い当てることができる人がいた場合、すごい預言者ということになります。
>イヌゲノムは24億個の塩基からなり、39対の
>染色体が含まれている。イヌの品種が異なる場
>合でも、99%以上が同一である。
どんぶり勘定かな…?
以前も、ヒトとチンパンジーの違いは1%以下というような定説が、調べたら思ったより差があったと覆されたばかりです。
イヌ科の犬種。
ヒト科の人種。
どちらにしろ、同じ種である以上その違いは1%以内に収まるかもしれませんね。
イヌは品種改良により有史以前から交配されてきた数少ない生物であり、ヒトより歴史が短く、環境的な淘汰をうけていないという要因があるかと思います。
一般的に品種改良による遺伝子変異率は農作物のようなものでも20%を越えるといわれます。(遺伝子操作より大きい)
同じ犬種でもその個体差を強調していくことにより個体差が強調されただけで、生物学的な特徴は変わっていないかと思います。個体差の強調。
ボブサップ♂とアケボノ♂の掛け合わせ(現実にはムリですが)を10世代続けたときの特徴と、自然繁殖したヒトぐらいの差ではないでしょうか。
…私見ですかね。蛇足でした。
どうもありがとうございます。ところで、犬種間の遺伝子レベルの差異は、現時点でもある程度の数字はあると思います。
ヒトゲノムがすべて解読されるよりずっと昔から、私が幼少の頃(20年前)から、人間とチンパンジーは云々という話はありました。この手の問題は、標本調査的手法により一定の幅の中で予測を立てられるものです。一昔前までゲノムの全解読は夢の話でした。だからといって何もせずにコンピュータの進化を待っていたら研究者人生は終ってしまいます。こうした問題は多々あり、多くの研究が標本調査的手法でもって進められています。
私が犬種の差に注目したのは、オリンピックがひとつのきっかけでした。犬種の少なからずは、近代に生まれています。たかだか20世代程度の交配操作により、それまでは埋もれていた特長を顕著に浮かび上がらせた特異な犬種が登場します。農作物は典型的ですが、人間は身の回りの動物を次々と操作していったにもかかわらず、なぜ人間自身を操作しようとしなかったのか、あるいはできなかったのか、ということを考えます。
民族など、現在でもいがみ合っていますけれども、民族は犬種ほど明確でない。同じ民族の両極端の方が、異民族間の平均を比べた結果より大きいことが多いわけです。セントバーナードの小さな成犬がチワワの大きな成犬より小さくなることはありえない(病気は除く)こととは対照的です。例えば私は遺伝病を持っています。遺伝病は、きちんと管理すれば撲滅できます。しかし人間社会は、基本的にそのような管理を避けてきました。植物や人間以外の動物にはどんどん干渉して、こうした操作を繰り返してきたのに、です。人類に人種・民族の差はありますが、どう見ても明らかに犬種の差より小さいわけで、なぜこれくらいで「品種改良」をやめてしまったのか、ということを考えます。
といっても、今回の質問ひとつで明確にこの問題に答えを出そうというわけではありません。こういった問題意識が背景にありました、という程度の話なので、読み流していただいて結構です。
どうもありがとうございます。最初の「正解」として、まさに期待通りの回答です。
この回答、なるほど、とは思いますが、これで質問終了とはなりません。特殊な交配を繰り返してきた結果、極端なケースでは犬種によって健康な成体の体重が100倍も違っているのが現状です。しかし人種間の差は、それほど大きくはありません。体重という側面から見た場合、人種間の差異は犬種の差でいうと……という例え話ができそうです。同様に、何らかの特徴に関連付けていけば、まだまだ詳細な回答のバリエーションがありそうに思います。
そしてその総合的な印象として、黒人と白人の差異は犬種でいうと柴犬と秋田犬くらいの差異だ、とか、ポメラニアンと土佐犬くらいの差異だ、といったことになってくるような気がします。というわけで、何か面白い文献が出てくることを期待しております。