音楽、美術、演劇など……とジャンルは問いません。ただし、フィクションに限ります。
作中にどのように芸術の描写があるのかも、合わせて答えて下さい。その辺りを詳しく教えてもらえると嬉しいです。
「のだめカンタービレ」二ノ宮知子
マンガです。現在10巻まで出ています。ことしの講談社漫画賞受賞作品です。どうも二流というぐらいの音楽大学を舞台にしたクラシックの音楽家志望の青春群像とでも説明しましょうか。普通、マンガ、それも少女漫画なんかだったりするととてつもない天才のドラマを思い浮かべてしまいますが、これはある意味では(もしかしたら、ぼくらはとてつもない天才音楽家の物語を読んでいるのかもしれないゾ)と読み進めるうちに思うようになるのですが、とてもいいです。基本的にコメディーです。登場人物たちがそれぞれ少しづつ成長していくのがとても読んでいて嬉しいです。小説であれば、いわゆるビルドゥングス・ロマン(教養小説=成長小説)というように分類されるでしょうかわたしは日頃マンガを読むことはないのですが、わけあって読んだのですが、とてもいいです。この人は「作家」としてとても優れた人だなと思いました。
のだめ、全巻持ってます。大好きです。
これは紹介されるかもしれないな、と思っていました。
音楽をやっている人も、やっていない人も楽しめる漫画だと思います。
「音楽は楽しい」と思わせる漫画ですね。
『空飛ぶ馬』は、北村薫の推理小説ですが、主人公の「わたし」が女子大生、そして名探偵が噺家という設定の連作ものです。最新作『朝霧』まで、この設定は変わりません。
落語の内容や、円紫さんの高座の様子などが、出てきます。
『小説・江戸歌舞伎秘話』は、そのタイトルの通り、江戸時代の歌舞伎にまつわる”秘話”を謎解きしていくという短編集。著者の戸板康二さんは、歌舞伎や新劇の評論家として著名な方で、他に現代の歌舞伎界を舞台にした「名探偵・雅楽」シリーズもあるのですが、これは残念ながら、現在入手困難です。
二作品とも“演劇”を扱った小説ですね。円紫さんのシリーズは過去に何冊か読んでいます。
質問文に演劇を書いた時、バレエやオペラを想定して書いていたのですが、日本の古典芸能の歌舞伎を忘れていました。
謎解き物は好きなので、探してみようと思います。
美咲の器―それからの緋が走る (巻1) (ジャンプ・コミックスデラックス)
有名な陶芸マンガ・・だと思っていたのですが画像がありませんでした(´・ω・`)
「美咲の器」は続編になります
「昴」はバレエが題材になっています
「ダヴィンチ」に連載中の「テレプシコーラ」もバレエがテーマです
自分はバレエと縁がない生活だったのですが
これらの本を読んでいてバレエのテクニックや技の名前(?)等を覚えました
“美術”と“演劇”の漫画ですね。
陶芸……美しい色を出すのが難しいのですよね。ドラマの方は何となくですが、覚えていました。
さっき少し触れたバレエの漫画が出て来ましたね。知人にも勧められて気になっていたのですが、面白そうです。
スティーヴン・ミルハウザー『三つの小さな王国』
三つの中編からなるほんですが、その中の「J・フランクリンペインの小さな王国」と「展覧会のカタログ−エドマンド・ムーランシュ(一八一〇〜四六)の芸術」の二編が「芸術」について扱っています。
「J・フランクリンペインの小さな王国」は手作りアニメーション作家の話で、職人肌の作家が次第に現実を超越するよな作品を作り上げていく過程が、想像力豊かに語られます。
「展覧会のカタログ−エドマンド・ムーランシュ(一八一〇〜四六)の芸術」はある画家の絵のカタログという形式をとりながら、その画家の人生を語るという作品。
ともにフィクションながら、文章だけで芸術作品を感じさせるミルハウザーならではの作品です。
“芸術”を扱った小説ですね。
手作りアニメーションやカタログ……扱ってる素材に興味が沸きました。
未読の作家ですが、ぜひ読んでみたいと思います。
少女漫画の大河ドラマ的存在の作品です。
演劇をテーマにしており、長いです。しばらく楽しめますよ。現在も完結していないです。。
何のとりえもないと言われていた主人公が女優・月影に見込まれ演劇の才能を開花させていきます。様々な役を演じ成長を続け、遂には幻の劇「紅天女」を演じる…!
ただ演技に取り組むのだけではなく、主人公の波乱万丈な境遇、ライバル姫川あゆみとの対決、なぞ?の足長おじさん「紫のバラの人」など、いろいろな要素があり、目が離せません。
個人的には「2人の王女」に出演するためのオーディションのくだりが好きです。普段ぱっとしない主人公のマヤが、演技にのめりこみ、役になりきって演技をする様はなかなか見ごたえがあります。
“演劇”を扱った漫画ですね。
友人間でいつになったら完結するのか、と良く話題になっています。
ドラマから入った人間なのですが、漫画も楽しく読みました。
しかし、ドラマのキャスティングは凄かったなぁ……。
『永遠の森』は古今東西あらゆる美を集めた博物館惑星の物語です。主な登場人物は学芸員。読後特に心に残ったのは、人としての感覚や能力を操作するかしないかで芸術の受容にどのような差が生まれるかというエピソードで、私たちが特定のものを「美しい」と感じること、それ自体がとても不思議なものに思えてきます。
『神童』は天才的なピアニスト(でも本人はピアノより野球が大好き)の女の子が主人公。主人公が周りの物音に音楽を聴くシーンは圧倒的。音がないメディアなのに、これほど神がかった音楽を感じさせる作者の力量には、心底感心させられました。脇役の凡才の青年との関係も、情けないようでいてあたたかく、芸術的才能と人間性とが必ずしも一致しないことの幸福を教えてくれます。
『月と六ペンス』画家のゴーギャンをモデルにしたと言われる名作です。妻、友人そしてその妻、まわりの人間をことごとく不幸にし、本人も決してその例外ではないのに、描かずにはいられない画家の業と、優れた絵の魔力をひしひしと感じさせてくれます。何もかも捨てていった画家がたどり着いた、南の島の荒れ果てた小屋での描写が圧巻です。
URLは芸術に関する格言集です。
“芸術”、“音楽”、“美術”の小説と漫画ですね。
>私たちが特定のものを「美しい」と感じること、それ自体がとても不思議なものに思えてきます。
そう言われてみると、確かに“美しさ”を感じるという事は不思議な事に思えてきます。一体いつから“美しさ”を意識するようになったのでしょう。
紹介していただいた作品の中では、『月と六ペンス』が気になります。
実際に絵を見て美しいと感じるのは、視覚的なものなのでわかりやすいと思うのですが、それを文章で表現するとどうなるのか興味があります。
「オペラ座の怪人」です。
華やかに見えるオペラの世界の裏側はドロドロなんだなぁ・・・と思うことしきりです。
例えばグノーのオペラ「ファウスト」の上演にまつわるお話のあたりは興味深いです。
ミュージカルや映画などでみなさんストーリーはよくご存知と思いますが・・・
“演劇”を扱った小説ですね。
小さい頃に子供向けの本で読みました。
同タイトルで訳者が違う本を挙げて下さっていますね。両者の描写の違いを読み比べるのも面白いかもしれません。
Do Da Dancin’! 1 (YOUNG YOUコミックス)
1は定番。ガラスの仮面
平凡な少女マヤがひょんな事から演劇の才能を見出され、
サラブレッドと呼ばれる亜弓と幻の舞台「紅天女」の主役(天女役)をかけてその役にふさわしいとされる表現能力を争う。
2.これも芸術に入りますか?
『能』の世界が舞台です。
能についての(実際演じられている)作品の内容が描き出されています。
実際これを描いている作者が能楽師・関係者に取材と後取材を重ねて出来ている作品。
3.主人公がバレリーナの作品。
ただ漫然とバレリーナだった主人公。彼女が世界のトップダンサーと出会ったことで、かつて目指していたトップダンサーへの道を歩み始めるが!?
この作者にはほかに スケート(アイスダンスも含む)フラメンコ・ダンス等もあります。
“演劇”を扱った漫画三作品ですね。
2.お能も日本の古典芸能として、私の中では“芸術”カテゴリです。
『花よりも〜』、雑誌掲載の時にたまに読みますが、能の世界をわかり易く描いていて面白いと思います。
3.バレエは演劇の素材として良く使われるようですね。こちらは未読でした。
http://www13.plala.or.jp/umino/
羽海野チカ________umino*chika
ハチミツとクローバー (6) (クイーンズコミックス―ヤングユー)
羽海野 チカ先生のハチミツとクローバーですv
現在、6巻まで出ています。
芸術系の大学の生徒たちの話で、陶芸や彫刻や絵など、色々な作品を登場人物たちが作っています。
芸術がメインではなく、恋愛模様や友情がメインですが、登場人物の作る作品が面白かったり素敵だったりして、ほんわりなりますv
お気に入りの一冊ですv
ちなみに「参考URL」は羽海野先生のHPですv
“芸術”を扱った漫画ですね。
ハチクロも好きな漫画です。芸大では建築デザインも学べるのかー、と読んでいてその昔思いました。建築といえば、てっきり工学系かと思っていたので。
それぞれの恋愛模様も気になりますが、“才能”と“可能性”いうものについても考えてしまいます。はぐちゃんの才能がどこに行き着くのか、気になります。
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3f765b8090ca10...
オンライン書店ビーケーワン:ガラスの仮面(白泉社文庫)
御存知、『ガラスの仮面」まだ、完結していないところが残念ですが、演劇そのものがテーマですので。
“演劇”を扱った漫画ですね。
『ガラスの仮面』、大人気。
次巻はいつになったら出るのでしょう。『月刊ガラスの仮面』なんてのも過去に出てましたが……。
“演劇”を扱った小説ですね。
人形浄瑠璃……歴史で習った程度の知識しかないのですが、人形をどのように描写しているのでしょう。
古典芸能は一度実際に観に行ってみたいと思っています。
『冷静と情熱のあいだ』
フィレンツェで修復師として
絵画に再び命を吹き込む仕事をしている男と
ミラノでアメリカ人男性と住んでいる女の話。
男性側から辻一成
女性側から江国香織が追っている。
とにかく美しい。
古代からある背景の美しさ、ふたりの恋の美しさ。
芸術への造詣の深さ・・・。
あまりに有名ですのでご存知かと思われますが
芸術が出てくる小説ではこの本たちが一番美しいと 私は感じます。
“美術”を扱った小説ですね。
装丁を含め美しい本だと思います。
この本で修復師という職業を知りました。
創作するだけでなく、修復する事で絵と関わる事もできるのか……と当時思ったものです。
http://www.d3.dion.ne.jp/~yumeya/doushin-19.html
「北の土龍(もぐら)」石川サブロウ 道新マンガコラム(夢の屋)
美大を目指す人に読んでほしいですね。
“美術”を扱った漫画ですね。
URL先見ました。
芸術一本で生活して行くのがいかに大変か、というのが垣間見えました。
確かに画家を主人公にした漫画って見ませんね。絶版のようですが、どのような絵が作中で描かれているのかが気になるので探してみようと思います。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4091512712/ref%3Dnosim/...
Amazon.co.jp: 部屋においでよ Vol.1 (1): 本: 原 秀則
URLはダミーです。
「部屋においでよ」原秀則
主人公の大学生が写真部という設定で、女性を賭けた写真勝負!みたいなこともしております。(そんなに熱くないですが)マンガとして描かれた写真なので、主人公の写真から感じるモノをうまく表現していて、写真ってのもいいなぁ〜と、影響を受けてた時期がありますね。
この本を読むまで、綺麗な写真が良い写真だと思っていたけど、それだけじゃなく見る者に訴えかけるモノや、何気ない写真だけれど、見ているほうの想像を誘うモノが、良い写真なんだということを教えられた感じです。
“美術”を扱った漫画ですね。
昔母親がドラマを見てました。写真が出てくる漫画だったんですね。
テクニックが効いた写真も見ていて楽しいですが、akatsukihimeさんのおっしゃるように見る者に訴える写真には惹き付けられるものがありますよね。
一瞬を切り取った報道写真等にもそれを感じます。
星野之宣『ボルジア家の毒薬』。短編集『妖女伝説』に収録されています。
“イタリアの信長”と呼ばれるチェザーレ・ボルジアと、レオナルド・ダ・ビンチのお話。「モナリザ」のモデルは、チェザーレと兄妹相姦のウワサのあった妹のルクレチア・ボルジアなのか?
ダ・ビンチ晩年の作にこめられた想いは?
ボルジア家の伝説的毒薬「カンタレラ」とは何か?
よくできた歴史ミステリーで、飽きさせません。
美男美女&善男善女の活劇、というイメージのある星野作品としては、きっぱり「悪」が主役なのも珍しい、野心作です。未読でしたら、ぜひ!
“美術”を扱った漫画ですね。
未読作品です。ボルジア家というと川原泉の『バビロンまで何マイル?』を思い出してしまいます。
世界史にはかなり疎いのですが、後ろ暗い部分のある一家だったのですね。
白のフィオレンティーナ
(戸川視友:著 冬水社)
bk1に登録がないとのことですので、
出版元のサイトから、
立ち読み(?)のできるページをご紹介しておきます。
絢爛たるルネサンスが花開く16世紀フィレンツェ。
そこに、粗末なチョークで一本で
広場の石畳にすばらしい聖母像を描く少女が現れます。
彼女の名はフィオレンティーナ。
女が画家を目指すことなど考えられない時代。
ましてや貧しい家に暮らす小娘などには・・・・。
それでもフィオレンティーナは数奇な運命の中でチャンスを掴み、
画家への道を歩み始めます。
作者の戸川視友さんご自身も画力には定評のある作家。
戸川さんの絵に対するこだわり、
そしてメジャー誌を蹴って
敢えて自分たちの起こした出版社で
困難を抱えながら執筆活動を続けてきた、
そんな経歴がこの作品とだぶってきます。
10月20日、最新刊(第21巻)発売予定。
読み応えのある作品です。
“美術”を扱った漫画ですね。
偶然にも一つ前の回答と同じ時代背景の作品です。
試し読み、早速読んできました。面白かったです。続きが気になります……。
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/40ec14230bb460...
オンライン書店ビーケーワン:昻(ビッグコミックス)
芸術というか、スポコンものに分類されるかもしれませんね。
“演劇”を扱った漫画ですね。
『昴』は二回目の登場です。
え、スポコンものに近い部分もあるのですか?動的な描写が多いという事なんでしょうか。
『百日紅』・・・杉浦日向子さんが描いた漫画です。葛飾北斎が主人公。娘のお栄さんや歌川国芳など絵描きの世界を描いています。お栄さんが龍を描くエピソードなどは絵を描くということの本質が現れていてとても素晴らしいです。
『ジョコンダ夫人の肖像』・・・レオナルド・ダ・ヴィンチが「モナ・リザ」を何故描いたのか、という事についての物語です。ここに書かれた事が真実なわけではないでしょうが、芸術が持つべき要素(作中では”ワイルド”という言葉で表現されています)について書かれていてとても判り易いです。児童書です。
“美術”を扱った漫画と小説ですね。
この時代の日本の絵は大衆に愛される物が多い気がします。江戸情緒の絵の世界、面白そうです。
レオナルド・ダ・ヴィンチの時代を描いた本が続きますね。
『ひまわりの祝祭』あくまでも芸術はサイドストーリーですが、その芸術の価値に振り回される人間の悲哀が非常に面白い作品です。世に7枚存在するゴッホの「ひまわり」に8枚目があったということをそれなりの根拠を持って描いています。内容ジャンルはハードボイルドひきこもり探偵モノ、というところですが。。。
『ドールズ』3冊ほどシリーズがあります。あるいたいけな少女に突如奇矯な行動を取り始めるのですが、彼女に何かが憑いているのではないか、と見極めた古浮世絵屋の主人公がその正体をさぐる物語です。近世の梨園、芝居と浮世絵の様子を調べながらだんだんとその正体に近づいていくストーリーは興味の持てる人には非常に面白いと思います。2作目の『闇から招く声』は短編集で少しグロテスクなのが平気であれば読みやすいと思います。
どちらも芸術が中心ではありませんので、あくまでも御参考まで、です。
“芸術”を扱った小説、三作品ですね。
藤原氏、高橋氏ともに未読の作家です。端的にでも芸術に触れていれば、OKですよ。
どちらかというと、『ドールズ』の方に興味を持ちました。古浮世絵屋、なんていう商売もあるんですね。
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/4076b3226158f0...
オンライン書店ビーケーワン:天涯の船 上巻
はじめまして。玉岡かおるさんの『天涯の船』を紹介します。明治17年神戸港からアメリカに向けて出港する船で、姫路藩家老の娘の身替わりになった12才の少女ミサオと、大志を抱いて留学する青年・光次郎は、出逢った。留学後ヨーロッパ貴族へ嫁いだミサオと、実業家として成功への道を歩み始めた光次郎が、結ばれそうで結ばれない恋愛小説です。
さて、芸術がどう関係してくるかといいますと、このミサオのモデルがミツコ・クーデンホーフ(大和和紀さんの漫画『レディ・ミツコ』のヒロインです)、そして光次郎のモデルが、川崎造船所社長・松方幸次郎です。この人が、明治時代海外で絵画を買いまくった美術品群が後に「松方コレクション」として有名になるのです。結局美術館作りは挫折して、今の上野にある国立美術館に美術館郡は展示されているわけですが、この史実に、会いたくても会えなくても、いつかそこに自分のためのミューズ=ミサオを迎えるための場所として、ミュージアムを作った男というロマンティックな味付けがしてあります。
物語の始まりは、『タイタニック』っぽいです。
“美術”を扱った小説ですね。
広大な恋愛小説ですね。bk1でレビューを見てききましたが、アンティークが物語の発端となるところが『タイタニック』に似ているんですね。
凄いなー、自分のためのミューズ。ロマンティックです。
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/4076b3226158f0...
オンライン書店ビーケーワン:真珠の耳飾りの少女
先頃映画になった『真珠の耳飾りの少女』の原作を紹介します。フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』のモデルとなったメイド、フリートと画家フェルメールの恋ともいえない淡い交情を描いた作品です。映画とエンディングが異なっているので、映画を見た後で読んで御覧になるのもいいかもしれません。
“美術”を扱った小説ですね。
絵が描かれた背景に何があったのか、というのを想像し書かれた小説のようですね。
映画もあるのですか、紹介ありがとうございます。
シアトル美術館学芸員が主人公で、全て絵画にまつわるミステリーを描いてあります。
具体的な描写は手元に本がないのでちょっと無理です。すみません。
“美術”を扱った小説三作品ですね。
薀蓄を語るシーンがある小説のようですね。書物で一定の分野の知識を得るのは好きなので(京極夏彦とか好きですし)、私は面白く読めそうです。
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明日の朝が早いので、今日はこの辺りで終わりにしたいと思います。回答してくれた方々、ありがとうございました。
Dr.コトーを描かれた山田貴敏さんの、漫画です。
ジャンル「絵画」です。
コミックスを買って実家に置いたままもう10年以上読んでいないので、詳しく内容を書くことは出来ませんが、
えーと、「フランダースの犬」だと思って頂いてよろしいかと。(神様に召されることはないです。)
描かれてから17年位たっているのではないかと思います。
コミックスは廃盤になってしまったようですが、
漫画文庫で新しく出たばかりのようですね。
“美術”を扱った漫画ですね。
内容を検索してみたのですが、詳しいものが見つかりませんでした。
フランダース的な内容というと、経済的事情により日の目を見ない才能を秘めた主人公の話……という事でしょうか。
PUGさんの紹介して下さったURL先にも山田氏の漫画とはまた別作品なんですね。
江国香織さんと辻仁成さんのコラボレーションで数年前に大流行した『冷静と情熱のあいだ』。
男性主人公の方が絵画の修復を仕事にしていて、舞台も芸術の都・フィレンツェです。
『花よりも花の如く』はまだ若い能楽師の生活を親しみやすく描いた漫画で、漫画として楽しめるのにお能も見たくなるという出来になっています。
『アラベスク』は有名なバレエ漫画です。
バレエだと他にも『SWAN』とか色々ありますね。
“美術”を扱った小説と、“演劇”を扱った漫画二作品ですね。
上の二つは既に既出ですが、アラベスクは初めてですね。テレプシコーラは読んでいますが、こちらは未読です。
昔の名作から新しいものまで、バレエの漫画は多いですね。
舞姫(テレプシコーラ) 1 (MFコミックス ダ・ヴィンチシリーズ)
なんだかかぶってる予感がしますが…
「テレプシコーラ」
バレエの話です。「アラベスク」は舞台がロシアで時代も古いですけど、
こちらは現代のごく普通な少女が主人公です。(舞台も日本)
バレエの知識がなくても面白いと思います。
「花よりも花の如く」
こちらは「能」の話です。
これぞ本当の芸能。
作者がかなり取材をする人なので、リアリティがあふれていて、お能ってこんな感じなのかなと思います。
これを読む前に見に行ったお能は見事に寝ましたが、今なら起きていられる…ような気がします。
“演劇”を扱った漫画二作品ですね。
二作品とも、難しい事は考えずに芸術に触れる事の出来る漫画だと思います。
お能、薪能が一度見てみたいです。バレエもちゃんとは見たことないんですよ、私。
ショパンの位置から―星苑学園恋愛レポート (集英社文庫―コバルトシリーズ)
ピアノを数年習ったことがあるんですが、自分は何も分かっていなかったのだなあ、と心底思った作品です。
題名にある「ショパンの位置」というのもこの本を読んではじめて知りました。
少女小説特有のノリが気になるかもしれませんが、とても面白く読める内容だと思います。
テーマは音楽、この本を読んで芸大を再受験して受かった方もいるそうでが、頷けます。
現在新品では入手困難ですが、古本もしくは図書館で手にとっていただけるかと思います。
“音楽”を扱った小説ですね。
>この本を読んで芸大を再受験して受かった方もいるそうで
そんなに影響力のある作品なのですね。
ところで、私は昔ピアノを習っていた過去があるのですが、このタイトルの「ショパンの位置」なるものの意味が解らないのですが……。
指の位置とかでしょうか。
ハチミツとクローバー (1) (クイーンズコミックス―ヤングユー)
定番中の定番ばかりを選んでしまいました。どれも有名なものなのでご存知かと。
NANAは完全にそちら方面ではありませんが、結構ライブシーンとかも好きだったりします。
かぶってたら御免なさい。
“芸術”を扱った漫画と小説、“音楽”を扱った漫画ですね。
上の二つは既出ですが、『NANA』が出てくるとは、ちょっと意外性を衝かれました。
ライブ等はその時一瞬の芸術って感じがしますね。
『NANA』も最近読んでません。今、一体どんな展開になっているんでしょう。
高野史緒さんの芸術三部作(今、勝手に名付けました)。
ムジカ・マキーナはモーツアルトがサイバーパンク世界で人気DJ、カント・アンジェリコは、児童合唱団員が電話にハックを仕掛け、ヴァスラフでは仮想世界のニジンスキーの話。
“音楽”を扱った小説二作品と“演劇”を扱った小説ですね。
>高野史緒さんの芸術三部作(今、勝手に名付けました)。
こういう風に独自のチョイス、大歓迎です。
高野史緒氏、名前は良く聞くのですが、未読の作家です。
作品一つ一つが独立しているのなら、カント・アンジェリコを読んでみたいですね。
「食」自体も芸術といえるかもしれませんが、「美味しんぼ」のこの巻のテーマは「器」。陶芸の話がたくさん出てきます。
「きりきり亭〜」「おせん」もやはり陶芸の話。陶芸自体がテーマになっている話が多いです。古民具とか書道の話も多いです。媒体の関係か、「きりきり亭〜」の方が若干下ネタが多いのが特徴ですかね。
“美術”を扱った漫画三作品ですね。
『美味しんぼ』というと食のイメージが強いですが、成程。
食にこだわる人は器にもこだわるというやつですね。
外食すると、器の効果って大きいな、と良く感じます。
舞姫(テレプシコーラ) 1 (MFコミックス ダ・ヴィンチシリーズ)
「舞姫」はバレエ漫画です。
まだ子どものお話ですが、これからドンドンおもしろくなりそうです。主人公がバレエが上手いわけではないところがリアルでいいです。
「プライド」はオペラ歌手を夢見る二人の女性の物語です。
全く正反対の環境で育ってきた二人の熾烈なバトルが見ものです。
“演劇”と“音楽”を扱った漫画ですね。
『プライド』はいつ出てくるかな、と思っていました。オペラ歌手というか、オペラ(歌唱)を扱った作品って意外と無いのですね。
一条ゆかり作品は対照的な女性の描き方が上手いです。
新作が出る度、流石ベテランだー、と思ってしまいます。
『オルガニスト』
そのまんまオルガニストの苦労や感動の話じゃないですが、やはりオルガニストの話です。
ファンタジーノベル大賞受賞作ということで、内容はファンタジーです。なので余計に説明は難しいのですが。
オルガンについて少し考えてしまった作品です。楽器についての話じゃないのですが…。
『ひまわりの祝祭』
bk1の書評でも紹介されている通り、ゴッホの幻の「ひまわり」を中心とした作品です。
“音楽”と“美術”を扱った小説二作品ですね。
『オルガニスト』、昔読みました。文庫版は一人称に変わっているというのは、今知りました。
ファンタジーという設定を生かしたラストは凄かったです。
音楽を愛するという事、その行き着く先。“究極”というものを見た気がします。
古いものですみません。
池田さんの、長編では「べるばら」かもしれませんが、
ロシア革命を題材にはしておりますが、前半の音楽学校での主人公の友人が、野外で「英雄」を演奏するシーンを、
いまも思い出します。
ドン・キホーテは、挿絵も見てください。
“音楽”を扱った漫画と“演劇”を扱った小説ですね。
『オルフェウスの窓』、一度読んでみたいと思っている漫画です。中々機会がありませんが。
ドン・キホーテ、『ラ・マンチャ』の男のイメージが強いです。
小説として読むとまた違った一面もあるのでしょうが……結構ボリュームがあるんですね。知りませんでした。
バレエ漫画といえば、この作品を忘れてはいけません。
絶対どなたかが推薦してくれると待っていたのですが、まだの様なので挙げさせて頂きます。
もちろん、ストーリーも登場人物もフィクションですが、実在の人物なども出てきます。
作品としては古いのですが、今読んでも最高に面白いです。
バレエの一つの作品(一舞台)ごとにも色々な解釈があったり、また技についてもなる程と感心してしまったりします。
バレエ以外の部分で忘れられないのが、主人公・聖真澄の両親の絡みで出てくる荻原碌山です。
直接登場してくる訳でもないのにとても印象に残り、機会があれば碌山美術館に行ってみたいと絶対に思うはずです。
最近のバレエ漫画だとやはり「昴」が良いですが、連載、どうなっちゃたんでしょうね。再開するには時間がかかるのでしょうか。
“演劇”を扱った漫画ですね。
実際の人物ともリンクしているんですね。碌山美術館、検索して写真を見ましたが素敵な洋館ですね。
読んでみようかなぁ。
何だか、『Swan』というタイトルの前後にサブタイトルが付いているものがあるのですが、どれから読んでも平気なものなのでしょうか。
絵画のミステリーとして、泡坂妻夫さんの短編「椛山訪雪図」を挙げます。
北斎の雪山図が作品の中に出てくる、非常に味わい深い名品。初めて読んだ時、「おお、こいつは……凄い。素晴らしい逸品だなあ」と、宝物を掘り当てた気持ちになりました。風の音に秋の気配を感じる今年、再読したのですが、落語の名人が語る噺のような風情に、しみじみ良いなあと思いました。
それともうひとつ、他の方が挙げてらしたサマセット・モームの『月と六ペンス』。画家ゴーギャンをモデルに、芸術に魅入られた男の半生を描いた実に面白い、わくわくさせられた小説です。
さらにモームのこの小説を下敷きにしたパロディ風の短編、ウォーナー・ロウの「世界を騙った男」がまた面白いっ! 現在品切れの『エドガー賞全集(下)』ハヤカワ・ミステリ文庫収録の短編小説なので、入手しづらいのが難なんですけどね。でも、モームの『月と六ペンス』とセットにして読むと、非常に印象深く、そして楽しめる(ゴーギャンの絵をモチーフにした)小説ではないかなあと思います。
“美術”を扱った小説ですね。
北斎に纏わる作品は二作品目ですね。
実は泡坂妻夫氏は未読の作家なので、この本を入門編にしようかな……。読んでみます。
パロディ小説の方にも非常に興味があります。
熱いレビューをありがとうございました。
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/407592413ea900...
オンライン書店ビーケーワン:いつもポケットにショパン(集英社文庫)
二度目の回答になります。
「芸をきわめる」「日本の古典芸能」の括りで思い出したミステリーを三つ。
『七度狐』は落語、『狂乱廿四考』は歌舞伎(書影に出ているのは、河鍋暁斎の幽霊画です)、『宵待草夜情』収録の「能師の妻」は能。
古典芸能の世界を舞台に、その道の奥義を究めんとする登場人物たち。そして、そのなかで起きる事件の謎と真相を描いたミステリー小説です。
あと、もうひとつ。
参考URLに、くらもちふさこさんの漫画『いつもポケットにショパン』を。音楽(ピアノ)漫画として心に残る作品。風邪を引いて熱がある時に読んだのですが、感動のあまり(?)熱が上がってしまった思い出のある、忘れられない作品です。
“演劇”を扱った作品三作品と、“音楽”を扱った漫画ですね。
ミステリィ好きですので、どの作品もチェックしたいと思います。『七度狐』が特に気になりますね。
古典芸能を扱った小説・漫画も数が多いですね。
『いつもポケットにショパン』、未読作品です。
ピアノを習っていた頃を思い出して、探してみます。
「SWAN」が紹介されないなあ・・・と業を煮やして回答を送ったら、やっぱり出てきましたね・・・ダブってしまって申し訳ないなあ・・・ということで、2度目です。すみません。
「ハチミツとクローバー」も読んでいらっしゃるようなので、この「ジュリエットの卵」はいかがですか?
美術大学に通う蛍はポスターカラーにうっとりしてしまうような女の子です。
お友達の夜貴子ちゃんは手のモデルのバイトをしていたり、蛍のアパートの住人もおなじ美大の人や漫画家さんがいたりします。
お話もいろいろと深読みできて良いです。
2度目なのでポイントはよいです。
“美術”を扱った漫画ですね。
美大に通う主人公、ポスターカラーにうっとりするという事は相当に絵が好きなのでしょうね。
bk1のレビューを見たら、内容がもの凄く気になるんですが……。
うーん、内容も深そうです。今、夜ですが読みたいです。
紹介、ありがとうございました。
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回答を開ききったので、今日の分はおしまいにします。
質問はまだ閉じませんので、回答受付中です。
個人的に“音楽”を扱った作品が少ないような気がしているので、その辺りの作品を紹介していただけると嬉しいです。
勿論、それ以外のジャンルの作品の紹介もお待ちしています。
2度目です。音楽家を主人公にしたものが少ないとのことなので。
『眠りの兄弟』は、他と比べられませんが、だいぶ、人間離れしてますけど、ある寒村に生まれた「天才音楽家」が純愛のために睡眠を拒否して死ぬ小説です(要約は、BK1を見てください)。
おまけのクラフトエヴィングは、音楽は扱ってませんが、作品自体が芸術と言うことで。
“音楽”を扱った小説と“芸術”扱った書籍ですね。
『眠りの兄弟』、こんな小説があったんですね。聴覚が鋭いって事は音楽を学ぶ上で有利になるものかと思いきや、そうでもないという……。
>純愛のために睡眠を拒否して死ぬ小説です
hengsuさんのこの一文が気になります。
『どこかにいってしまったものたち』、確かにこの本自体が一つの芸術ですね。
ドイツ作家ハンス・ベンマン Hans Bemmann著の長編メルヘン小説「石と笛」は、フルグルンドの裁判官「大音声」の息子「聞き耳」の数奇で過酷な運命(というより寧ろ自業自得なのですが…)の物語です。
主人公は人心を魅了させる笛吹で、時々(民話に出てくるような)歌が出てきます。個人的に「うるわしのアグラの歌」が一番印象的でした。
注:参考URLは「石と笛」の特集ページです。
“音楽”を扱った小説ですね。
URL先、見ました。詳しく紹介されていて興味深かったです。
どことなく童話的な世界での物語りですが、主人公の運命の行き着く先が気になります。
2度目です。
しかも、ごめんなさい、音楽ではないのですが、
アキヒ。以外にまだでていなかったですよね。
画商の話です。書評もご参照ください。
ソルジャーボーイ
映像化されたような記憶があるので、ご存知かもしれませんが・・
佐々木守さん原作で、ハーレムにいた歌の上手いオンナノコがオトコノコとしてデビューするお話。
音楽に入りますでしょうか。
2つ目のリンク先にロックに関する漫画のリストがありました。
前回回答でレス頂いたことにつきまして、補足です。
>経済的事情により日の目を見ない才能を秘めた主人公の話……という事でしょうか。
そうです。結果的にはハッピーエンドだったと思います。
お金持ちの息子が金にあかせて嫌がらせや邪魔をしたり、
経済的に苦しいことで、画材が買えなかったり、
という話だったと記憶しています。
>PUGさんの紹介して下さったURL先にも山田氏の漫画とはまた別作品なんですね。
こちらは「マッシュ」ですよね。
講談社で「風のマリオ」を連載した数年後、小学館へ移られ、サンデーで連載されていました。
当時どちらもコミックスを購入し、「風のマリオ」の頃、熱いファンレターを書き、サイン色紙を頂いたのでした。(*^日^*)゛
「マッシュ」は「風のマリオ」小学館で焼き直し?たような印象は受けました。
主人公が彫刻家になった以外は設定は似ています。
どちらがしんどい内容かというと、サンデーのほうかなぁ・・と思いますが、何せ、10年以上読んでないので・・スミマセン
“美術”と“音楽”を扱った漫画ですね。
『アキ姫』は、まだ高校生でありながら画商としての裏の顔を持っている、というのが面白そうですね。
美術関係で“目利き”になるには経験が必要だと思うのですが、それをその歳で持ち合わせているのは才能といっても良いのでしょうね。
『ソルジャーボーイ』、女の子が男の子としてデビューするという話ですね。女の子が男の子としてバンド活動をしている、という漫画は読んだ事があったのですが、こちらはソロ歌手としてのデビューみたいですね。
少女漫画にもこんなにロックを扱った漫画があったかー、とURL先、読ませてもらいました。
前回の回答の補足までしていただいて、感謝します。
>当時どちらもコミックスを購入し、「風のマリオ」の頃、熱いファンレターを書き、サイン色紙を頂いたのでした。(*^日^*)゛
ファンを大切にする漫画家なんですね、山田氏は。作品にまつわる素敵なエピソードを聞けて嬉しいです。
3作品とも音楽がモチーフの通底音となっている
小説です。三島氏の音楽は厳密には内容自体に芸
術はないともいえますが文体自体が芸術的で内容
も面白いのでセレクトしました。デュラス女史及
びサガン女史(先日逝去されました、合掌)はな
ぜか音楽と恋愛というモチーフにおいて一致して
います。両者の類似性と差異を読み比べてみるの
も面白いのでは、と思います。
“音楽”を扱った小説三作品ですね。
どの作家も未読の作家です。
三作品とも音楽の扱い方が違うようですね。この中だと『モデラート・カンタービレ』が一番気になります。
が、どの作品もチェックしてみようと思います。あちがとうございました。
一組の母子が主人公ですが、母親のほうがピアノ教師をして家計を支えます。
彼女の宝物は、ピアノと、姿を消してしまった子供の父親、二人の間に生まれた娘です。
ロッド・ステュアートをお守りに、CDウォークマンで聞きながら散歩をし、
家でもレッスン前の指慣らしなど、折に触れてピアノを弾きます。
生活の中に音楽が染み付いているというのは、こういうことなんだろうと、読んでいて思った作品です。
“音楽”を扱った小説ですね。
設定が何だか妙にそそられる作品です。
>生活の中に音楽が染み付いているというのは、こういうことなんだろう
既出作品ですが、『のだめカンタービレ』を読んでいても同じような気分になる事があります。
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一応、自分の中で“三連休企画”としてこの質問を出していたのですが、もう少し続ける事にしました。
今日は音楽ジャンルの作品がたくさん挙がって嬉しかったです。
他ジャンルの作品も引き続き募集中です。
青春デンデケデケデケ (河出文庫―BUNGEI Collection)
割と最近読んだ本の中から、
紹介します。
「劇情コモンセンス」
舞台をテーマにした小説です。
中小の劇団ってこんな感じなんだろうなと
裏側がわかって面白かったです。
「青春デンデケデケデケ」
ロック≠芸術かもしれませんが、
音楽がテーマの青春小説です。
読後感がよかったように思えます。
“演劇”と“音楽”を扱った小説ですね。
どちらも未読の作品なのですが、『劇情コモンセンス』はちょっと興味があります。
生で舞台って見た事ないのですけど、裏側ってどんな感じなのかなぁ……。
チケット売って、チラシ作って、ステージ進行考えて、パンフレット作って、広告取って……思いつく限りで、私の中では裏側ってこんなかなぁ、と。
『青春デンデケデケデケ』、は映画にもなっているんですね。
ゼロTHE MAN OF THE CREATION 1 (ジャンプコミックスデラックス)
いつもポケットにショパン (1) (集英社文庫―コミック版)
「ゼロ」神の手を持つ鴈作者
美術品や芸能に至るまで、高額で贋作(や、その調査もかな)を請け負う
贋作界のブラックジャックのような話、といいましょうか・・
廉価版コミックスはbk1にはありませんでしたので、参考までにこちらを。
>
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=010000000000000...
e-hon 本/ゼロ 神の手を持つ贋作者編/里見 桂
「いつもポケットにショパン」
はるか昔、読んだ少女漫画。くらもちさんは音楽関係の話をよく描かれていますね。
私は才能がないんだ、というオンナノコが、実は、という話だったかな。
書評のページです。>
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/415b41983230a0...
オンライン書店ビーケーワン:いつもポケットにショパン(集英社文庫)
「オークション・ハウス」
美術全般、ですね。歴史もからめて話が進んでいきます。
劇画の大作なので読み応えあります。
書評のページです。>
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/415b41983230a0...
オンライン書店ビーケーワン:オークション・ハウス(ヤングジャンプコミックス)
“芸術”、“音楽”、“美術”を扱った漫画三作品ですね。
『ゼロ』はタイトルだけは知っていましたが、こんなに巻数出ていたんですね。
>贋作界のブラックジャックのような話
……やっぱり贋作者という事で、裏の世界に生きているのですね。
『オークション・ハウス』、書評に「知識が全くないほどお薦め」と出ていたので、機会があったら手に取ってみようと思います。
『MASTERキートン』はどのジャンルかな、とちょっと迷うのですが、一応“美術”を扱った漫画という事で。
私はアニメから原作を読んだ人間なのですが、面白いですよね、これ。
ただ面白いだけでなく、考えさせられる事が多いのもこの漫画の好きなところです。
まず1つ目は、若木未生の「グラスハート」シリーズ。天才音楽家・藤谷直樹率いる「テンブランク」というバンドの物語で、現在「Love way」まで9冊出ています。基本的に主人公は高校生の西条朱音。抜群でしかも独特のリズム感を持つドラマーで、彼女の感性を通して“聴く”藤谷センセイ作曲の音楽の素晴らしさに鳥肌が立ちます。音楽業界のことであったり、バンド同士のつながり、メンバー個々が抱える問題など、さまざまな物語の要に素晴らしい音楽があって、いっときのバンドブームにどっぷりつかっていた私にとって、読むほどに震える作品です。
この作品の素晴らしいところは、活字で音楽が“聴ける”というところ。朱音の感性(というか、作者の“言葉の魔法”)にかかれば、開いたページからそれこそ音楽がこぼれ落ちるように、肌で感じることができるのです。
この作者は、ライトノベル(というか、要は少女小説)を中心に書いているのですが、「ハイスクールオーラバスター」(すいません。私は未読なのですが)は非常に評価が高く、化ければ唯川恵のように直木賞なんかもとれたりするかも、とか思ってます。ただ、最近体調を崩したらしく、新作がなかなか出ないのが残念です。
もう1つは、近藤史恵の「スタバトマーテル」。「スタバトマーテル」とは、聖歌の一つなのだそうですが、本番でいつも失敗する声楽家・りり子と、母親の力なしでは作品を創り出せない版画家・大地の物語。芸術の世界とは、一見華やかに思えますが、一度その裏を覗いてしまうと、あまりにも激しくて苦しい世界だということがよく分かります。
物語的には、愛憎ひしめくミステリーといったところ。いろんな意味で、繊細だけど激しい芸術家の感情に素手で触れるような、生々しさがあります。
そして最後に挙げるのは、近藤史恵の今度は梨園のシリーズ。私は「ねむりねずみ」と「散りしかたみに」しか読んでいないのですが、シリーズ最新作として「二人道成寺」が出ています。
ストーリーは、大部屋役者で女形の小菊と、その友人で探偵の今泉が、梨園で起こる事件を解決に導くというもの。表面的には一つの事件に思えたものが、梨園という独特の世界においてさまざまな感情が入り乱れ、歌舞伎役者のひたむきさ、生活全てが歌舞伎に通じる役者のその存在全てを賭けた生き様と同じように、激しくも悲しい結末を迎えます。救いは、思いやり溢れる小菊の存在。彼(というか彼女?)は、大部屋出身ということもあって、生まれながらの歌舞伎役者たちがひしめく梨園を、一歩引いて外から見ることができるのですね。そうして初めて見えてくる歌舞伎役者の壮絶さといったら。実際、歌舞伎の舞台を生で見たことがなく、テレビなどで見るとどうしてもちゃちく見えてしまったり、なんだか難しそうな割には解説を聞いてみると単純な話だったり、という今までの歌舞伎のイメージを払拭し、歌舞伎役者に近いところまで読者を持って行ってくれることによって、傍観者であるところの読者は、逆に一歩中に入って歌舞伎というものを見ることができるようになるのです。それは、先にも挙がってましたが、北森鴻の「狂乱廿四孝」にも言えること。どちらも、歌舞伎の壮絶さを知ることができます。
“音楽”、“芸術”、“演劇”を扱った小説三作品ですね。
『グラスハート』、私はpurple28さんとは逆で『オーラバスター』の方は読んでいるのですが、こちらは未読の作品です。
>活字で音楽が“聴ける”というところ。朱音の感性(というか、作者の“言葉の魔法”)にかかれば、開いたページからそれこそ音楽がこぼれ落ちるように、肌で感じることができるのです。
若木未生が紡ぐ音楽の描写、この一文で興味を持ちました。
近藤史恵の二作品ですが、『スタバトマーテル』こんな作品が出ていたんですね。これは機会があったら是非読んでみようと思います。
探偵今泉と女形小菊が出てくるシリーズは『桜姫』だけ既読です。『ねむりねずみ』が一作目でしたか。
歌舞伎というと、限られた家の人たちしか演じる事が許されない世界なのかと思っていたのですが、大部屋から出てくる小菊のような役者もその世界を支えているんだ、という事を初めて知りました。
詳しいレビュー、どうもありがとうございました。
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全部回答は開けていませんが、今日はこの辺りでおしまいにします。
いつもポケットにショパン (1) (QUEEN’S COMICS PREMIUM)
いつもポケットにショパン (2) (QUEEN’S COMICS PREMIUM)
いつもポケットにショパン (3) (QUEEN’S COMICS PREMIUM)
二度目失礼いたします。ポイントは不要です。
「ショパンの位置」ですが、この小説によると、「ピアノを弾くための理想的な手の姿勢」のことです。主人公は高校二年生になるまで一度もピアノを弾いたことがなかったにもかかわらず、この姿勢をマスターしていて、その理由も物語に大きく絡んできます。
書影は『いつもポケットにショパン』です。まだ挙げられていないようでしたので…。
主人公の幼なじみ「きしんちゃん」の格好よさにびっくりしました。
未読でしたら、是非読んでみてください。
“音楽”を扱った漫画ですね。
『いつもポケットにショパン』、新装版が出ていたんですね。皆さん、薦めて下さるので手に取ってみます。
最近、新装版とか豪華版の刊行が多いなぁ。
「ショパンの位置」、成程、理想的な手の位置でしたか。
私が当時習っていた先生はその表現は使わなかったのですが、手の位置はちゃんと教えてもらっていました。
疑問が解けました。ありがとうございます。
ISBN 0-385-50420-9
聖杯伝説とからめてダビンチの絵に隠された暗号を解読するというフィクションです。ただし、「すべて真実である」とのコメントはありますが。モナリザにどのようななぞが隠されているのか、でも、それをここに書くと、興ざめですね。
でもこの質問bk1のやらせっぽいですねえ。
“美術”を扱った小説ですね。
『ダヴィンチ・コード』の原書でしたか。
書籍の売り上げランキングでも書名を良く見ますし、書店でも置いてあるところが多いので、気にはなっています。
ハヤカワ文庫SFの『スターダンス』(スパイダー&ジーン・ロビンスン)は、地上ではプリマになれなかった女性が宇宙空間で、自分の真の表現手段である無重力ダンスを生み出し、それによって人類が新たな段階に入るという作品です。ただし絶版。
それからマンガでは竹宮恵子の『変奏曲』。ヨーロッパを舞台にした音楽家や評論家たちの音楽と愛の物語。古いマンガですが何度もあちこちから刊行されています。最近では中公文庫コミックから出ていますが、できれば95年の1巻本が読みやすいかと思いますが、こちらも絶版のようです。
絶版ばかりで申し訳ありませんが、機会が在れば是非。
“演劇”を扱った小説と“音楽”を扱った漫画ですね。
無重力の中でのダンス……どんな風になるのでしょう。
音楽家の登場する『変奏曲』も面白そうです。絶版という事ですが、探してみますね。
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/4167c084d71d70...
オンライン書店ビーケーワン:綺譚集
濃密で幻想的な小説を御紹介します。
古川日出男作品から3つ(いずれも長編です)。
「13」では色彩豊かな絵や映像が、「沈黙」では数千枚のレコードに収められた音がテーマ。「サウンドトラック」では音楽を失った少年と踊りを手にいれた少女が主人公の物語です。
(どのように描写されているかを書くとネタばれになってしまいかねないのですが、)それぞれの作品の世界が色彩や音や踊りによって成り立ち引き回され飲み込まれていくのです。
津原泰水の短編集「綺譚集」(参考URL)にも芸術が出てくる話がいくつかあります。
「赤仮面傳」(仮は旧字)は美を写し取る異能のある画家、「玄い森の底から」は書道家の内弟子、「脛骨」はバンドマンの身に起こった話、「ドービニィの庭で」は絵に描かれた庭を再現しようとした話です。「綺譚集」というからにはもちろん奇譚です。
“美術”、“音楽”、“演劇”を扱った小説三作品ですね。
古川日出男氏は未読の作家ですが、『アラビアの種族』が注目されていたので、気になっていました。
うーん、紹介して下さった小説どれもが面白そうです。
一番気になるのは『沈黙』です。音がテーマなのに、何故タイトルは沈黙なのか……。
津原泰水の『綺譚集』は装丁からして、何だか妖しげですね。こちらも探してみます。
ドイツの音楽学校から始まる、ロシア革命がテーマの歴史ロマン「オルフェウスの窓」です。ヒトによってはベルサイユのばらよりも評価が高いこともありますね。主人公格のキャラは3人いて,それぞれの人生を追うので、音楽から話が離れる所もありますが、音楽っていいなあ、と思う場面も沢山あります。人生の荒波の中でも、音楽を捨てられなかったイザークの生き方に感動しました。
30番のご回答の「ショパンの位置」とは、作中の設定で、いい音が鳴る自然な指の置き方のことだったと思います。(昔読んだ記憶ですが)主人公は、ピアノの音が好きでいつか習いたかったけど、家の都合で習えず、でも、高校のピアノ専攻授業の受験をしたときに、この指の形が最初からできていたので、ピアノを始められた、ということから始まるストーリーです。この「ショパンの位置」は多分作家さんの創作語だと思いますが、きれいな言葉ですね。
“音楽”を扱った漫画ですね。
『オルフェウスの窓』、二回目の登場です。
音楽家の人生を追った作品なんですね。
前の回答では機会があったら読んでみたい、と書きましたが読む事にします。
「ショパンの位置」は作中設定だったのですか、補足説明ありがとうございます。
この指の置き方、私はピアノの先生にソフトボールを持った時の手の形、と習いました。
「ショパンの位置」というと、かなり印象が違いますね。
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=1786725
ま・り・あ 武内直子 講談社
『「あると」の「あ」』=音楽高校のピアノ科を舞台に、才能をテーマとしたドラマチックな物語。主人公とピアノ演奏の曲風が似た先輩がいて、そういったことからある秘密が明らかになったりと、音それ自体がストーリーの鍵を握っています。
『ま・り・あ』=セーラームーンが有名な作家さんですが、暖かい恋物語もたくさん描いています。転校した少女が出会ったある男の子が「戦場のメリークリスマス」をピアノで弾く美しいシーンがあります。(bk1に無いみたいなので、URLの方をご覧下さい)
『スケバン刑事』=有名なテレビドラマになったアクションものの漫画ですが、最近新装版が出ました。この1巻に収録されたお話では、画家を目指す善良な少女と、有名画家を目指す悪の少女の対決もあります。絵画自体がテーマのストーリーではないのですが、策謀によって画家生命や、生命すら奪われる展開に悲哀を感じます。ちょっと珍しいところでご紹介しておきます。
“音楽”を扱った漫画二作品と、“美術”を扱った漫画ですね。
『「あると」の「あ」』、“あると”と聞くと、声楽の“アルト”を想像してしまうのですが、主人公の名前なんですね。
曲風が似ている事と、その秘密が気になります。
『ま・り・あ』、「戦場のメリークリスマス」はとても好きな曲です。どうでも良いのですが、男性がピアノを弾くシーンが出てくる漫画に弱いです。
『スケバン刑事』、ここでこの作品が挙がってくるとは思いませんでした。昔、断片的に読んだのですが、この話は未読だったみたいです。
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3f9cea003c36a0...
オンライン書店ビーケーワン:ルードウィヒ・B 潮ライブラリー
手塚治虫のルードウィヒ・Bです。
未完ですが、十分楽しめますよ!
ベートーベンは実在の人物ですが、内容は作られている部分がほとんどなのでフィクションということで。。。
ベートーベンが主人公ですから音楽が芸術描写として扱われています♪本当オススメです。是非読んでみてください。
“音楽”を扱った漫画ですね。
手塚治虫がどのように音楽を表現するのか興味あります。最近、「PLUTO」の影響で手塚作品全体に興味があるのです。
ありがとうございました。
清涼院流水のミステリ。「芸術家」と名乗る犯人による連続殺人事件が、陸の孤島「幻影城」にて起こる。立ち向かうは一癖も二癖もあるJDC(日本探偵クラブ)の精鋭たち。死体装飾や度肝を抜くトリックはまさに「芸術」そのもの。最後の一行まで気が抜けません。
なお、「清」が上巻、「涼」が下巻となっていますが、姉妹編の『コズミック 流』『コズミック 水』と合わせて「流→清→涼→水」=「清涼 in 流水」の順番で読むのを、作者も推奨しています。語呂合わせも芸術的!
“芸術”を扱った小説ですね。
清涼院流水作品、確かに本の読み方によって変わるという読後感、こだわりのページ数など、芸術的な面がありますね。この作品をここで見るとは思いませんでした……。
ありがとうございます。
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回答を開ききりましたので、この辺りで質問を閉めたいと思います。
今回も大勢の方に色々な作品を紹介していただく事ができて嬉しかったです。
たくさん読みたい本が増えました。ありがとうございました。
芸術全般を網羅している作品が出ましたね。ありがとうございます。
読んでみたいとは思いつつ、未読の作品です。