・ジャンプの「○○先生の作品が読めるのはジャンプだけ!応援よろしく」
・マガジンの唐突な「!?」
・サンデーのセリフに必ず読点「。」をつける
上記の方針はどういう理由で生まれたのでしょうか。あと、チャンピオンについては上に書いたような妙な特徴は思い当たらなかったのですが、その他にも週刊少年漫画誌を読んでいてちょっと変だと思われる部分があれば教えてください。
ジャンプについてだけですが
「○○先生の作品が読めるのはジャンプだけ!!」という有名なコピーが示す「専属契約制」は、当初は自社人気作家の他誌流失防止と新人の作品創作専念を目的で導入されたが、のちに『ジャンプ』に掲載するためには必ず契約しなければならないものになる。
だそうです。
2度目なのでポイントは結構です。すみません。
少年サンデーの「。」に疑問を持たれて直接編集部に電話された方がいました。
12月24日のBlogによると
>「小学館は学習誌などを出している関係上、
> マンガでの表記も学校教育で定めるものに準拠しなければいけないから」
という話を耳にした事があるそうです。
随分と昔、漫画雑誌をはじめた頃に決めたルールなのかなぁ
なんて考えるとすんなり納得してしまいました。
小学館は学習誌からの創業だしねぇ。
んでメールを頂いた時に、
「そうだよ小学館に電話して聞いてみればいいじゃん!」と
思いついて、本日少年サンデー編集部に早速電話して聞いてみたところ、
「読みやすさを考えて、句読点をつけています」だって…なんだそらッ!。
電話に対応してくた人は、それ以上の回答はもってなさそうだなぁと思い、
電話を切りました…もっと突っ込んで聞けば良かったのか!?
正しいのかどうか、ちょっと分かりませんが…。
おおっ!わざわざすみません。セリフにもよりますが、「。」がついてることでかなり情感がそがれている場合も多いですよね。なんか本末転倒な感じ。ジャンプの場合も思いましたが、漫画編集の現場って、特に週刊少年誌の場合は作品内容の変化に比べて結構古い慣習が残ってるかんじですね。
岡田斗司夫の「オタク学入門」が前文載っています。urlはそのうちの「少年マンガ国盗物語」という章です。
「少年ジャンプが創刊されたのは、サンデーが落ち始めマガジンが上り調子になってきた1968年だ。二大誌の交代劇に殴り込みをかけるような創刊だった。
サンデーが、とにかくうまいマンガ家に描いてもらう、という方針、マガジンが絵のうまい奴と話のうまい奴を組み合わせるという方針でがんばっている中、創刊されたジャンプには有名なマンガ家はほとんどいなかった。何しろ、創刊号からマンガ家を大募集している、というスゴい出発だったのだ。
「○○先生のマンガが読めるのはジャンプだけ」という柱の有名なコピーも、言い換えれば他に仕事がある人気先生はジャンプには描いてくれないと言うことだ。」
「マガジンを分析」
ココのログは漫画誌の裏事情をからめたネタが多かった気がする。
ありがとうございます。たしかにジャンプの自前主義は聞いたことがあります。ただそれがいまでも有効とは思えないのですが・・。あのアオリも形骸化しているというか。
◆サンデーの句読点
昔のまんがは、吹き出しの中の改行ということが
全く考慮されていませんでした。
吹き出しの大きさに合わせて適当に改行しながら、
全て句読点で区切っていたんです。
「あいつが心配な
んだ。家まで行っ
て、ちょっと見て
きてくれないか。」
こんな具合です。
サンデーは歴史がありますから、
句読点についてはどうもその頃からの慣習を
そのまま受け継いできているみたいです。
また、小学館の学年別学習雑誌を持っていて、
こちらに伝統的に多数のまんがを掲載していましたから、
そちらとの整合性の問題もあったように聞いています。
ただし、同じ小学館でも、少女コミック系には
句読点がありません。
◆連載なのにジャンプには「つづく」が無い!
ジャンプは、サンデー、マガジン、キングの
少年3誌体制の中に殴り込んだ後発でしたから、
創刊時のコンセプトは「読み切り」中心雑誌でした。
だから今でも全てのジャンプ系雑誌には、
絶対「つづく」がありません。
少年ジャンプなら「おわり」。YJなら「END」。
連載でも全てこれです。
ありがとうございます。やっぱり創刊当時の事情がいまだにひきずってる感じですね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4877285253/hatena-q-22
Amazon.co.jp: さらば、わが青春の『少年ジャンプ』 (幻冬舎文庫): 西村 繁男: 本
回答内容が求めている内容でなければポイントは不要です。いちおう漫画原作者の立場から。
1の方が書かれているのに補足しますと、もともとは本宮ひろ志先生がマガジンに流出しそうになった時、始めたのが専属契約です。詳しい事情はURLの「さらば、わが青春の『少年ジャンプ』」に詳しく書かれています。名物編集長だった西村繁男氏の回顧録です。
専属契約作家でないとジャンプに描けないと言うことはなく、掛け持ちされていらっしゃる先生は多少はいます。その場合は『少年誌では』とかの註釈がつきます。最近は専属制度も崩れてきていますし、編集部ごとではなく、「○○社の発行する雑誌で総計○○ページを年間に執筆する」という形での専属契約も多いです。講談社はこのパターンが多いようですが。
小学館の句読点は、2の方が書かれているとおり、もともと児童教育関係の出版社として出発した関係からです。句読点だけでなく、ページに小さく指で次のページを示す記号も入っていますね、多くの雑誌で。用字用語に関しては、出版社には校閲部という部署があり、特に学年氏とかの場合は仕様漢字も学習指導内容に準拠するよう、平仮名に書き直すようにチェックが入ります。用字用語に関しては、出版社ごとに独自の基準を設けていますので、統一性はあんまりないでしょう。
講談社に関しては、ひとつ面白い癖があります。文章でよく使われる「……」、これは正式には「リーダー」といいますが、多くの出版社は1文字ぶんにこの点々が3個あるものを使うのですが、講談社は2個のモノを使います。そのせいか、他社では「そうか…」みたいな文章が、講談社では「そうか・・・・」という形で、リーダーを2文字ぶんつける場合が多いようです。確かに一文字分だけリーダーをつけて「そうか・・」では、ちょっとマヌケな感じになりますね。
最後に業界の笑い話を。ジャンプの作家囲い込みを苦々しく思っていた他の出版社が、その当マガジンとサンデーとチャンピオンとで同時連載していた水島新司先生のお便り募集柱のキャッチコピーを、「水島先生の漫画が読めないのはジャンプだけ!』にしようか話したことがあるとかないとか。担当編集が水島先生の仕事場に集まった時に出たバカ話らしいですが、実現していたら凄かったかもしれませんね。
いやいや、ありがとうございます。とてもためになりました。2点リーダーは全く気付きませんでした。水島先生はチャンピオン=「ドカベン」マガジン=「野球狂の詩」サンデー=「一球さん」ですね。
あと全然関係ないのですが、そこまで徹底した自前主義でいながらなんで賞だけ赤塚賞・手塚賞と「かけもちの大家」の名前を冠してるのでしょうね。両先生ともジャンプとは一番関連が薄そうなのに。(これは余談ですので回答は不要です。念のため)
講談社では句読点を入れて欲しくても入らないそうです。あと、写植の字体も違います。
へぇ〜・・・。「入れて欲しいところでも絶対に入りません」って。作家性よりも優先すべき項目なんでしょうかねぇ。それぞれの出版社の徹底振りは分かりましたが、その合理的な根拠はやっぱりまだ理解できませんね。
ありがとうございます。その話はよく聞きますよね。でも最近は「○○先生の作品が読めるのはジャンプと有明の某所だけ!」が正解の先生もちらほら・・。そろそろ考えどきな気もするのですが・・・。