今回、ポイントの自動配分はしませんので、参考になった、読みが深いなとうならせてくれたご回答に、ひいきポイントがわたることでしょう。
「作者の意図は自分にはこう伝わった」など、作品に対するあなたの視点を教えて下さい。
http://www.hatena.ne.jp/1105619614#
人力検索はてな - 「ライ麦畑でつかまえて」を読んだ方、あなたなりの感想文と小説の要約を書いて下さいませ。回答者の条件として、この小説を実際に読んだ方のみ、ご回答下さい。 今回、ポ..
村上春樹訳のものを高校生の時に読みました。
どっかの学校に下宿していた主人公が学校を抜け出し、昔の先生に会いに行くとか、そんな物語だったように思います。
個人的にはあまり楽しめませんでした。各所に妹に関する記述が多いので、妹萌え小説としての印象が強いですね。あまり青春小説として凄い!というものは感じませんでした。
オンライン書店ビーケーワン
URLはダミーです。
「キャッチャー・イン・ザ・ライ」村上春樹訳の方を読みました。訳によって解釈も違ってくるのかもしれませんが……。
ストーリーは、世の中全てがつまらない、と感じている少年ホールデンが、とあるクリスマス前後の日常で、思ったことや感じたことをつらつらと吐露していくお話が大部分を占めていると思います。ストーリーと呼べるのかどうか謎ですが、日記を読まれているように淡々と話が流れていきます。これといってあっと驚くような展開はありません。
感想ですが、普通の小説やなんかと違って、ホールデンと自分がお話しているような印象を受ける作品だったように思います。だからかもしれませんが、私には作者自身がホールデンを代弁者として、不安定な心や世の中への憤りや疑問なんかを、読者に伝えているように感じました。
もうひとつのほうの訳のバージョンがあるようなので、読んで見たいとは思いますが、村上春樹の文体が好きな私にはとりあえず先にこちらを読んでおいてよかったかなと思っています。
わたしが図書館で借りたのは野崎孝という訳者のものだったんですが、そうですねえ春樹にすればよかったかも。。
>思ったことや感じたことをつらつらと吐露していくお話
その「つらつら吐露する」自己主張の内容が、どうしようもなく平凡の域を超えられない主人公のあり方に、
多くの読者に「こんなやつあるある」かもしくは、中高生時代の自分自身を彷佛とさせたのではないかと、わたしも思いました。
ありがとうございました。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4560047642/hatena-q-22/re...
Amazon.co.jp: キャッチャー・イン・ザ・ライ: J.D.サリンジャー, 村上 春樹: 本
村上春樹訳を読みました。
16歳のホールデン少年が高校を飛び出して(というか退学して)大都会を彷徨いながらぐるぐる悩み続ける話。
このホールデンはとにかく口が回る。女の子を口説いたり、飲酒年齢に達してますって顔してお酒を飲み歩いたり。
でも肝心なことはいえなかったり。
不器用なのかな。
親に会うのは嫌なのに小さな妹にはこっそり会いにいくシーンが好き。
正直、なじめない部分が多かったです。
私が女だっていうのも関係しているんでしょうか?
悩めるティーンエイジャーとしては共感するところもあり。
社会に矛盾を感じて、でも解決することはできないみたいな。
最近「ノルウェイの森」を読んだんですが、なんか似ているなと感じました。(文体とかではなく)
ホールデンの自分談義では「けっこうずるがしっこく立ち回ってる僕」をぶってるんですが、
多分実際その姿を端で見たら、不器用というか、顔や態度にすぐ考えていることが出てしまう人間だろうなと感じました。
あ、春樹も実は読んだことなかったんです。「ノルウェイの森」って似てるんですか。
ありがとうございました。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4560070512/hatena-q-22
Amazon.co.jp: ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス): J.D.サリンジャー, 野崎 孝: 本
野崎孝訳の『ライ麦畑でつかまえて』のほうで読みました。
村上春樹の訳は読んでないのでよくわかりませんが、確かに野崎訳のこの本は前半が饒舌すぎる感じがあって読みにくいと思います。
話の内容としても前半は主人公が世の中すべてにケチをつけていくという展開で、そのケチに共感できないとそれほど面白くないと思います。僕も前半はイマイチでした。
ただ、後半、妹が「兄さんは世の中に起こることが何もかもがいやなんでしょ?」、「兄さんのなりたいものを言って?」と問いつめられて、この本のタイトルの由来となるエピソードを話すシーンがあるのですが、そこは大好きです。ホールデン少年の普通の社会では生きていけないような無垢さが伝わってきます。ぜひがんばって後半まで読んでみてください。
>ただ、後半、妹が「兄さんは世の中に起こることが何もかもがいやなんでしょ?」、
>「兄さんのなりたいものを言って?」と問いつめられて、
おっしゃ、そうこなくっちゃね!
はい、がんばって読んでみます。
ありがとうございました。
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Amazon.co.jp: ライ麦畑でつかまえて: J.D.サリンジャー, 野崎 孝: 本
いわゆる英米文学ものをよく読む者ですが、やっぱり、文句なしに最も輝きを持つ近代小説の一つだと思います。
但し、ちょっと禅問答みたいですが、「ストーリーを要約する」、「作者の意図」というようなことを意識的に考えると、読み誤っちゃう気がします。(そういうことを追求すると、多分相当だるくなると思います。実は小学生の頃、ボクもこの本を薦められて全く興味がもてなかったのですが、高校生になって手にとって、空腹時の牛丼のようにかき込むようにして読んだ、という体験があります。)
小説の大半を埋め尽くす、彼の考えることや独り言( そのスラングを交えた独特なリズムと語感 )を、本人になったつもりになるか、自分がリトマス試験紙みたいに主張がない存在だと思って、そのまま読み取る方がいいと思います。
それでも、あえて要約すると、人並よりちょっと繊細な感覚と強いイノセンスを抱えた少年=ホールデンが、全寮制の学校の寮を飛び出して(いわゆるドロップアウト。でも彼は、明晰な頭脳を持つにも関わらず、それを繰り返してきた)経験する、ほぼたった一晩に起こる出来事(でもそれは別に驚くような大事件、ということではありません)と、彼がそれについて感じること、あるいは、触発されて述べる彼の常々世の中に対して思っていることが綴られています。
日本語では、「ばかばかしい」とか「マヌケな」とか訳されている、彼がよく発言する「phony」という言葉が一つのキーワードかな、と思います。
そして、小説の最後に現われる小説のタイトル=catcher in the rye (そのまま訳すと、ライ麦畑で、掴まえる人)によって、いよいよホールデンという少年の姿と想いが明確になります。そこまで、ちょっとガマンして読んでみては。。。
ただ、どんな小説でも映画でもそうですが、主人公のフィーリングにある程度でも感情移入ができないと、やっぱり読みづらいと思います。
乱暴な例えですが、もし、ナベツネの気持ちがよく分かって、ジャイアンツが好きで、CDを買うときに、テレビのチャートを上から選ぶタイプの友達がいたとしたら( 実際仲のいい友達にいますが)、ボクはこの本は薦めません。
>もし、ナベツネの気持ちがよく分かって、
>ジャイアンツが好きで、CDを買うときに、テレビのチャートを上から選ぶタイプの
>友達がいたとしたら( 実際仲のいい友達にいますが)、ボクはこの本は薦めません。
この一文が、小説のなかなか絶妙な要約になってるかもしれません!面白かったです。
ありがとうございました。
名門寄宿学校の高校生であるホールデン少年は、成績不良で学校を中退になってしまいました。それで、行く当てもなく、都会をさまよいます。世の中の矛盾や欺瞞を少年の目でつきます。
こんな少年は、将来、ライ麦畑の捕まえ手になりたいな、といいます。ライ麦畑で遊んでいる子どもたちが、危ないところに行きそうになると、捕まえる役割をしたいというのです。ライ麦畑の捕まえ手というのは、if a body meet a body coming through the rye..っていう、歌から由来しています。しかし、この少年はなぜか勘違いして、if a body catch a body coming through the ryeという歌詞なののかと思っていました。それで、捕まえ手になりたいなぁ、というのです。
この御回答の解説をもし小説読む前に聞いてたら、きっともっと積極的な姿勢で小説読んだだろうと思います。
ありがとうございました。
私も最初読んだときは話が全然つかめなくて面白く感じなかったのですが(ミイラの話とか、学校の友人の話とか)、ちょうど五分の一ぐらいからでしょうか、やっと大きな動きがあるので、ここからが面白くなっていきます。訳者によってだいぶ印象が変わるのもポイントです。(一粒で二度おいしい)ただ、時代的なものからか、野崎孝さんの訳は表現が古いです。例えば、剣道=フェンシング、木馬=メリーゴーランド等ですが、その辺も味かなと思います。
解題というか、主人公は高校生ということもあり、性について随所で述べられてるのも印象的でした。
実はこの作品、登場人物が約30人にも上るのにもかかわらず、その場限りだったりしてメインキャラとしてはホールデンと妹のフィービーだけだったりします。妹萌といわれる所以かもしれません。(事実、後半はフィービーの話が大半を占めてる)
どこ場面がよかったかと聞かれると非常に困るのですが、多くの人物とホールデンとの会話・やりとりはどれもそれぞれ味があるので、一概には言えませんが、とにかく一見の価値はあると思います。
妹萌えが大半占め出すなら、これから読む気も湧いてきます〜
>訳者によってだいぶ印象が変わるのもポイントです。(一粒で二度おいしい)
きっと春樹に浮気するのも手ですね。ありがとうございました。
http://www.nagasaki-gaigo.ac.jp/ishikawa/amlit/s/jp/salinger21_j...
長崎外国語大学 - Nagasaki University of Foreign Studies -
野沢孝訳を読みました。
村上春樹訳は読んだことが無いのですが、サリンジャーのファンから見れば、村上春樹訳はあくまで
「村上ナイズされたライ麦」であまり好評価ではないっぽいです。
いつかこちらも読んでみたいと思っています。
高校生の時に読んだのですが(っていってもそんな経っちゃいませんが)何となくホールデンのもやもやな気持ちは分かるような気がしたのです。
私も学校をサボったり社会の不満があったりとかしたもんで…。
妹との会話は好きです。あと、私も上の方も言っているライ麦の由来のエピソードは好きでした。
けど、確かに読んでてかったるいとは思いました。淡々としているっていうか。
ホールデンに共感できないと、面白くない気はします。
ただ私としては、サリンジャーだったらライ麦〜よりもグラース家の話や他の短編の方が好きです。
>ファンから見れば、村上春樹訳はあくまで
「村上ナイズされたライ麦」で
>あまり好評価ではないっぽいです。
なるほど。かえって興が増しますね。
ホールデンに共感はするんですけどね。10代の気分として。共感があって、そのあとの続きが特に知りたくなくなるという。
「もう分かったよ、」って感じになるんです。
ありがとうございました。
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0465.html
松岡正剛の千夜千冊『ライ麦畑でつかまえて』J.D.サリンジャー
わたし自身の感想も書きますが、ぜひ松岡正剛氏の「解読」もお読みください。
まず、これはユダヤ人の物語であるということをおさえるべきです。現代アメリカの価値の崩壊を先駆的に経験した東部のユダヤ人社会に生きていた作家の作品です。
サリンジャーには、他にも「フラニーとズーイ」「大工たちよ、屋根の梁を高くあげよ」という作品がありますが、こちらはニューヨークのユダヤ人社会のことに通じてないと読めたものではありません。日本では荒地出版社というところから出版されましたが、まったく売れませんでした。
唯一、『ライ麦畑のキャッチャー』(原題をそのまま訳すとこうなります。村上春樹も、そのまま『キャッチャー・イン・ザ・ライ』という邦題にしています)だけが今も売れ続けています。
それは、松岡氏も言うように、ホールデン・コールフィールドがアンチ・ヒーローだからであり、何やってもうまくいかないダメ男だからです。
当時のアメリカにおいては、まだマッチョズムが生きていましたし、ヒーローはヒーローで明るく正しかったのです。でも、一方では黒人差別に対する公民権運動があり、キング牧師の暗殺があり、ニューフロンティアを掲げたケネディ大統領の暗殺があった。そして、泥沼化していくベトナム戦争があった。
でも、アメリカ合衆国の市民は、暗部に目をやろうとはしなかった。見ようとしなかったのです。
ホールデンは、そんなアメリカ社会では歓迎されない女々しい男で、しかし、みなが見ようとしない、語ろうとしないインチキを暴く語り部です。しかも、日常会話で語るように。
ストーリーらしいストーリーはありません。そして、当時とは違ってアメリカ合衆国がヒロイズムを捨て去って、経済原理で動く社会であり、暗黒部を隠そうとしない(インチキして何が悪いというのが今のアメリカでしょう)以上、ホールデンの告発もぴんと来るわけがないのです。
村上春樹の新訳は、さすがにこなれています。原文の語りかける調子を味わいたいなら読むべきですが、内容が変るわけじゃありません。
むしろ、『ノルウェーの森』あたりから、村上春樹の方が、学んでいたアメリカ現代文学より先へ行ってしまっていると思います。『海辺のカフカ』にしてもアメリカ版は結構評判いいよいうです。
ともかく、今更読む本じゃありません。時代の変遷とともに、内容が読めなくなる、そうした意味では古典にもなりえない作品です。
>ホールデンは、そんなアメリカ社会では歓迎されない女々しい男で、
>しかし、みなが見ようとしない、語ろうとしないインチキを暴く語り部です。しかも、日常会話で語るように。
映画「タクシードライバー」や、まあ後思い付くのが村上龍の「共生虫」など、そういう憤りをたぎらせて「こんな腐った社会を何とかしてやろう」とルサンチマンする主人公ですね。
「タクシードライバー」は、アメリカではその後、この映画ファンによって大統領暗殺未遂など勘違いな事件が2度ひき起こされましたが、
この映画には今観ても、そんな「もろ刃の刃」的なアブない輝きを十分放っていると思います。
ありがとうございました。
J-WAVE WEBSITE
(ネタバレあり)
URLは無関係です。
2〜3年前に、新しい翻訳が出た時に買いました。高校時代にサリンジャーの短編集を読んでいたのですが
一番有名な著書を後回しにしていました。
よく他のお話にライ麦畑が出てきますね。ジュリア・ロバーツとメル・ギブソンの映画とか、攻殻機動隊とか、、、
気が滅入るので、2度読みしていません。攻殻機動隊での笑い男の科白部分を読み返しましたが、
そこの部分だけを読み直しただけです。
もう一度、読み直すつもりにはなれないです。
あの本は、人間の不安定さを限りなく誇張して伝えているように感じます。
読後に気が滅入るのは、自分の弱さとか愚かさとかずるさとかを思い知らされるからかも知れません。
自分を堕落させてみたり、妙な正義感を振り回して怒ってみたり、、、
あそこまではいかないものの、自分も似たような要素を持っているのに、最後は
「精神病院のなかでの妄想でした。」というオチも気に入らない。
そして、マイナス方面ばかりが誇張されて、「救いがない。」ので、嫌いです。
読んだ処で得られる情報は、「全ての人間は多かれ少なかれ狂っている。」という
当たり前のことしか伝わってきませんでした。
攻殻の引用の仕方が大変興味深かったですよね。
その後、AOI君がライ麦への傾倒から大澤真幸への理解に繋がっていくあたりが、特に素晴らしい。
>当たり前のことしか伝わってきませんでした。
そうですね。当たり前のことばかりではあるんですよね。
ありがとうございました。
20代半ばで野沢孝訳で読みました。私の気分に合ったので何度もむさぼり読みました。私は当時非常に感化を受けまして、書き方、しゃべり方までこのようになった記憶があります。
作中でも、ホモ先生が「いろんな物を学ぶうちに、どんな思想が自分の頭に合うかが分かってくる」と諭す部分があります。これを読んでピンと来なかった人も含めて、この通りだと思います。これを読んで自分が孤独でないことを知った人も、少なくないのではないでしょうか。
言葉が汚いのについて行けなかった、という知人も居ました。そういえば、柳ジョージの自伝「敗者復活」も、明らかにライ麦畑を下敷きにしたと思われるような書き出し、文体になっていますね。今ではサリンジャーで一番好きなのは「フラニーとゾーイ」です。
ホールデンにはたとえば「孤独じゃない」と知らせてあげたら良かったのかなあ。。
toshi_nishidaさんは20代半ばの頃どうでしたか?(^_^
わたしも(おそらくだれもが)似たような時期がありましたが、う〜ん、どうだったっけかな・・・。
ありがとうございました。
http://www.amazon.com/exec/obidos/tg/detail/-/0316769487/103...
Amazon.com: The Catcher in the Rye: Books: J.D. Salinger
学校を退学になったホールデンが列車で自宅に帰る過程で様々な経験をする物語で、幼なじみの兄ちゃん(でしたっけ)の年上ぶった話を聞いていて自分はどう思ったかを語ったり、独りでホテルに泊まってコールガールにぼったくられたりして大人の世界を体験した主人公が、幼いけれど賢い妹と話していて、「自分はライ麦畑で妹たちを捕まえるような大人になりたい」と思う、という感じのストーリーでしたよね。
高校時代に野崎訳を読みました。
大学で原著を読み、村上訳は本屋でパラパラという程度です。
古いと仰ってる方がおられましたが、まさにその通りで、原著で読むとよく分かりますが、当時の若者の口語で書かれています。
ナウでヤングな言葉遣いです。
二葉亭四迷の「浮雲」が「口語体で書かれた小説」と日本文学史で習うのと似ているのかもしれませんね。
あの小説は訳すの大変だと思いました。訳者それぞれごとに読者の前に提供されるホールデン像が大分違ってくるんじゃないでしょうか。
読み比べるのも一興だと思います
話は逸れますが、源氏物語の英訳なんかも興味深いですよ。
文化ってのは感覚なんだよなあ、と思います。
私は日本生まれの日本人ですから、ホールデンの背景にある文化をどこまで理解できるか(頭ではなく、感覚で)、というのは疑問です。
でも高校時代、ホールデンの物語を「語り聞かされて」、十代の私は心動かされるものが確かにありました。
古代文明の遺跡に「最近の若者はなっとらん」という文章が残されているように、
時代や国を超えて、普遍的なもの、成長過程の高校生同士通じ合うものがあったんだと思います。
子供のころは「早く大人になりたい」と思うばかりですが、高校生になると、見えてきた大人の世界への戸惑いとか、子供時代への名残惜しさみたいな感情が芽生えていて、それを彼と共感したのかもしれませんね。
しかし、今読むと「懐かしいなー」くらいにしか思わない。
ああー、良くも悪くもオトナになっちまいました。
>時代や国を超えて、普遍的なもの、成長過程の>高校生同士通じ合うものがあったんだと思います。
普遍性はありますね。高校生に限らず30代40代からであっても、ホールデンのようなある種の病理状態は皆が通過するものだと思います。。
>話は逸れますが、源氏物語の英訳なんかも興味深いですよ。
源氏の外国語訳は読めたら興味深いでしょうね。
わたしも話がそれますが、ドイツ語訳だったかな、フランスがかつて国王は女性名詞になるので「彼は」じゃなく「彼女は」になるんですって。
だから帝についても「彼女は」とくるので、ドイツ語訳だけどルイ王朝期フランスの王室をイメージ参照するように工夫されているんだとか。
↑ちょっとうら覚えですが。
ありがとうございました。
実はわたしはちょっと用があってこの作品を今になって初めて読んでいるところなのですが、
サリンジャーとわたしとは話が合わなさそうかもなーと、
前半1/5にきてそろそろ読むのがだるくなってきたという (ぉぃ
でももちろん、この作品のこういうところが凄い!といった御回答も、以降歓迎しております。