登場人物が非日常的な体験を経たのだけれど、当人にその実感が湧かなかった話を教えてください。例えば人を殺したのだけれど、意外と実感が沸かなかったとか。ロックスターになったのだけれど、実感が湧かなかったとか。本でも映画でも物語なら何でもどうぞ。

フォレストガンプなどいかがでしょうか。

主人公が金持ちになりヒーローになるが

本人はマイペースのまま生きる　と　いうストーリーです。

五分後の世界 (幻冬舎文庫)

• 作者: 村上 龍
• 出版社/メーカー: 幻冬舎
• メディア: 文庫

『五分後の世界』

ジョギング中に突如、五分後の世界に来てしまったものの本人も周囲も特に意に介さず物語が進んでいきます。もうちょっと悩めよ！

黒猫の三角 (講談社ノベルス)

• 作者: 森 博嗣
• 出版社/メーカー: 講談社
• メディア: 新書

　この本の殺人犯は複数殺人したけど特に何とも思わなかった様です。私は以前この本を読みました。

うつくしい子ども (文春文庫)

• 作者: 石田 衣良
• 出版社/メーカー: 文藝春秋
• メディア: 文庫

「うつくしい子ども」石田衣良です。

或る日殺人事件が起こります。犯人は主人公の弟（この話のメインは犯人探しではないので、ネタばれではないと思いますので公表します。ていうか帯にも書いてあったから大丈夫でしょうけど）。しかし、弟は非常に淡々としています。あまり詳しく書くと本の細部に触れることになるので、割愛します。主人公も「犯人の家族」として騒ぎの真っ只中にいます。自分を取り巻く環境に対してはリアルな反応をしますが、弟が殺人を犯したという現状にたいしては上手に理解することが出来ないでいるふうに感じられます。

ジキル博士とハイド氏 (創元推理文庫)

• 作者: ロバート・ルイス スティーヴンスン
• 出版社/メーカー: 東京創元社
• メディア: 文庫

ジキルとハイド。

殺人を犯したのに、もう一方の人格のほうには殺人の実感はわいていない。

ロックオペラ「ＴＯＭＭＹ］です。

ザ・フーというバンドの作品なのですが映画化されました。

主人公はピンボールの天才にしてカリスマなのですが

全く自覚のない精神喪失状態なのです。

不思議でドラッグティストな映画でした。

異邦人 (新潮文庫)

• 作者: カミュ
• 出版社/メーカー: 新潮社
• メディア: 文庫

人を殺したのを、太陽のせいにします。