妄想性の言語障害によって、錯語や誤新作、語音連合などを多く含んだ奇怪な文章を読みたくて探しています。また、そのような患者を言語学的に研究したものがあったら併せて教えてください。

このページに「言語新作」の説明と、いくつかの例が載っています。この例は、関忠盛「言語新作――言語学的・形象論的試論――」（臨床精神医学1977年9月）からとってきているそうです。

ただ、この雑誌はずいぶんと前のものでバックナンバーもないようです。図書館かなにかで探すことになると思います。

読んだ訳ではないので詳しい内容はわかりませんが、「月刊 精神科治療学」2005年4月号に

【研究報告】

* 妄想性障害例の日記における言語的逸脱の観察―語新作と語音連合に着目して―

稲田英利子　兼本浩祐

というのが載っています。

こちらなら比較的簡単に手に入るのではないでしょうか？

どうなんでしょう？違ったらすいません。

URLは，国立情報学研究所が公開している論文検索サービスです．簡易検索で，「波多野，語新作」で検索してみて下さい．数件ヒットします．あとは，図書館等で該当論文を借りて印刷してください．

失語症などの言語障害を言語学の観点から見た一般書．

上記と同様の研究内容です．こちらは，脳神経科学からのアプローチ．

失語症患者と脳卒中患者の例です。

一般的には、精神医学大系（中山書店）の精神分裂病のところが良いのではないでしょうか。初心者向けだと、精神医学入門（西丸四方著：南山堂）等も参考になると思います。難しい論文は幾つもありますが、まず言語新作や、その病態についての実際を例や写真で見られてから後、構造主義的言語学や、精神分析理論での解釈を勉強されては如何でしょうか。

イギリスの作家，ジェイムス・ジョイスの『フィネガンズ・ウェイク』はもうご存じでしょうか？これは，一流作家の手によるものですが，語新作患者の文章に通じるところがあります．

本文冒頭を，フラッシュで描いたもの．