T-Rexの名曲「メタル・グルー(Metal Guru)」の

とくに意味はないですよ。

「メタル・グルー」って言葉の響きがもうほとんどすべてみたいなもので、Ｔ．Ｒｅｘの歌ってほとんどそういうのが多いですね。

要はフックとなるライン、ア、カッコイイなあ、このコトバみたいなのとあとはノリかなあ。解釈はそれぞれ勝手に想像して歌の世界に遊べばいい。そういう自由なものと受け取っていいと思います。

例えば

I’ll be clean you know

ぼくはきれいな体になりますよ、

わかりますよね

Pollution machine

公害除去装置になりますよ

っていうのはギャグなんですよね。

「クリーン」になるっていうのは（英語だと普通は）クスリをやめますよ。ってことなんだけど、それが「ポルーション・マシーン」（公害除去装置）ってとこまで「クリーン」ってコトバが勝手に飛んでいっちゃう。そういうのを面白がったりできるわけ。

それとか「メタル・グルー」は「メンタル・グル」から来てるのかなとかも考えられる。「グル」ってあのアサハラとかのグルなんだけど、それは「mental」（精神の、心の）面での導きの師ということで、そのメンタルをメタルにひっかけてるわけ。

それとか

All alone without a telephone

電話も持たずに　

まったくのひとりっきりでいるって？

この部分は、ちょっと誰だか忘れちゃったけど、誰か偉い人の有名な詩かなにかのもじりです。（それともブルースの歌詞だったかもしれない）たしか「天国にかかる電話はない」とかそんなようなセリフ。

歌詞の文章的な意味をとろうとする、そういう種類の歌詞じゃないから、わかるとかわからないとかは気にしなくていいんです。

それよりも、言葉の響きや言葉の組み合わせからくるイメージ（そのセンスはとっても独特のものがあるので）、それをひとつの画像、映像として考えてみて、頭の中で曲に合わせてプロモーション・ビデオを勝手に作っちゃったりすると楽しめるよ。

あと、「テレグラム・サム」とか「メインマン」なんかもそうだけど、自分より上の。とか自分よりスゴイ存在（人物とか神秘的な不思議な力とか）を歌ってるものが多いのも、もしかしたらマーク・ボランの歌詞の特徴かもしれないなあ。

ま、こんなおしゃべりにしかなりませんでしたけど、以上です。Get It On ! Bang-A-Gong! Get-It-On!