近代の啓蒙思想に対する批判について情報をお願いします。できれば誰が発言したなども分かれば教えてください。

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回答2件)

id:morimori_68 No.1

回答回数334ベストアンサー獲得回数4

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4000040545/249-6617691-...

Amazon.co.jp: 啓蒙の弁証法―哲学的断想: 本: マックス・ホルクハイマー,テオドール・W・アドルノ,徳永 恂

アドルノとホルクハイマーが書いた『啓蒙の弁証法』という本があります。内容は賛否あると思うんですが。

id:yamasakicho

ありがとうございました。

2005/09/16 03:20:15
id:fear-prayer No.2

回答回数27ベストアンサー獲得回数1

ポイント50pt

http://www.hatena.ne.jp/1126783469#

人力検索はてな - 近代の啓蒙思想に対する批判について情報をお願いします。できれば誰が発言したなども分かれば教えてください。

URLは、ダミーです。


まず教科書レベルの基本に立ち返るならば、近代の啓蒙思想を最初にかつ徹底的に批判したのは、マルクス、ニーチェ、フロイトです。啓蒙思想は、理性を重んじます。つまり、人が理性的に思考するようになればなるほど、人類には輝かしい未来が約束されている、と考えます。しかし、上記の三者は、けっして理性では取り除くことの出来ない理性の「外部」をそれぞれの仕方で発見しました。マルクスは経済の、ニーチェは宗教の、フロイトは心理の外部をです。


それから、先の投稿のお答えのように、アドルノ=ホルクハイマーの『啓蒙の弁証法』のような本が登場してきます。それらは、二つの世界大戦の反省の上になりたつ書物です。つまり、多大な犠牲をもたらした悲惨な世界大戦が、最も理性的であるはずのヨーロッパ諸国民の間で起こったという事態そのものが、啓蒙思想の限界を示している、という考えの上に成り立っています。だから、近代ヨーロッパをこえて、ギリシャ思想の源流にまでさかのぼり、近代啓蒙思想を批判するという野心的な試み(たとえば、ハイデッガー、アーレント、アドルノ)が盛んになされます。


さらに、ポストモダン思想と呼ばれるものでは、啓蒙的理性を批判するという行為自体が、啓蒙的=理性的になってしまっている、という自己言及的なパラドックスに着目します。たとえば、上記の啓蒙思想に批判的なアドルノの難解な書物を読みこなすような行為そのものが、あまりにも理性的で啓蒙的なふるまいではないか、というわけです。そこで、デリダのように、単純な理性/非理性といった二項対立を避ける「脱構築」の戦略などが称揚されることになります。


ほかにも、1960年に登場してきた、ポップカルチャー、フェミニズム、マイノリティー運動、第三世界などなど、近代的な発想では常に劣位におかれてきたマージナルな存在を、積極的に取り上げ中心的な主題として扱うという方法も、啓蒙思想批判の流れをくんでいます。最近注目されている、「身体」のテーマ系(声に出して読みたい日本語、古来の武術への着目など)も、そうした流れの延長線上にあるとみることができます。

id:yamasakicho

わかりやすく、教えていただき誠にありがとうございました。

2005/09/19 20:36:41

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