- 精神分析 (Psychoanalysis)
- 認知療法 (Cognitive therapy)(RET等)
- 人間主義的治療 (Humanistic therapy) (クライアント中心療法等)
- グループセラピー
理由の詳しさに応じてポイントします。たっぷりと書いていただけるとうれしいです。
この条件だとどんな理由でセラピーを受けるのかが分からないので、あくまで主観で答えます。
私だったら「認知療法」ですね。
セラピーを受ける理由にもよりますが、とある物事にとらわれている(拘っている)状態が多いかと思われます。
そのとらわれを知ることで問題の解決に役立つのではないでしょうか。
精神分析は、分析家の手法や能力によって効果が出るかどうかが決まると思われます。
また、人間主義的治療もカウンセラーの力量や相性によって効果が出るかどうかは人それぞれになってしまうことが多いです。
グループセラピーは自分にやる気(?)がないと効果が出にくいのではないかと思います。
以上のような理由で、私なら認知療法に重きをおいたセラピーを選びます。
受けるとしたら、精神分析にも重きを置いた人間的主義治療が良いです。
どちらかというと消去法で決めました。
認知療法は、なんとなく自己認知はできているような気がするのしょうに合いません。
グループセラピーは、あまり(多くの)他人に自分の問題を話したくないからです。
ですので、上のような回答になりました。
精神分析と人間主義的治療の両療法は密な関係にあるわけですし。
できれば、転移解釈などが必要であればしてもらいというのもあります。
自分の精神状態に対する理論的な解釈などを聞きたいんです。
もし、どれかひとつのみ。ということであれば人間主義的治療ですかね。
ただ、自分に合ったセラピストというのが前提ですが・・・。
何回かカウンセリングを受けた経験があるのですが、なかなか合うセラピストっていないんですよね。
色々と話を聞いてもらう中で、自分自身の解離について指摘もしくは自ら気づくこと。
が自分にとっては重要だと考えます。
実際は、手法よりも相性のほうが大事だったりしますね。また最近は、七割の精神科医が複数のアプローチを取り入れているという調査結果もあります。
以下の私の私見です。
①精神分析について
人間の心理は、自分しか分からない心理と、相手しか分からない心理と、自分も相手も分からない深層心理があります。よって、精神分析を採用した場合は、このうちの1/3の部分しか解決できないため、病状回復が見込まれる可能性は低いでしょう。
②認知療法
①同様、病状回復が見込まれる可能性は低いでしょう。
③人間主義的治療
この場合は、クライアントの意見等も参考にセラピーのプログラムが組まれますから、患者自身が理解する心理についても、解決の糸口が見出せるため、①②と比較して問題解決に結びつく可能性が高いでしょう。
④グループセラピー
患者の正確並びに、グループセラピーを取り組む医師の、セラピー進行の手法による部分が大きいですが、問題解決の可能性としては、最も有効でしょう。同様の問題を持つグループの中に患者を入れることで、患者自身が自己を客観的に判断する可能性を秘めていることから、自分のみ理解している心理を、更に十分に理解できると同時に、グループ内の他の人間が相手しか分からない心理を教えあえる可能性を秘めていること、同様の問題を持つもの同士で会話をすることで、深層心理をも自己若しくは医師が理解できる可能性があるためです。
④ということでよいのでしょうか。ありがとうございます。
認知療法です。
まずは精神分析で自己を把握した後に精神科として治療を念頭に置くなら認知療法が一番適当です。
物のとらえ方、考え方というもので主観的な自分の世界は構築されているのですから、
それを少しずつ変えていくことによって、ストレスを緩和できます。
ストレスの根源を緩和することは難しくてもそれに対する考え方を帰ることは意外と容易です。
世界というのは自分のフィルターを通したものですから、そのフィルターを考える認知療法は一番根本的解決に近い治療法だと思います。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4422112694/
Amazon.co.jp: うつと不安の認知療法練習帳: 本: デニス グリーンバーガー,クリスティーン・A. パデスキー,Dennis Greenberger,Christine A. Padesky,大野 裕,岩坂 彰
独学するならこの本をおすすめします。
一人でもちゃんと認知療法を勉強し、実践できます。
http://d.hatena.ne.jp/schwalbe/
―Absolute zero,うつ病・東大理一受験奮闘記。
参考までに私の病状等を書いているものです。
まだ、カウンセリングを受けられる状態まで来ていないので参考にはならないかもしれません。
ありがとうございます。それぞれ異なる意見が聞けてうれしいです。
ありがとうございます。
http://www.hatena.ne.jp/1134363525#
人力検索はてな - 精神科のセラピーを受けるとしたら、次のうちどれに重きを置いたセラピーを選びますか?その理由は? - 精神分析 (Psychoanalysis) - 認知療法 (Cognitive therapy)(RET等..
自分は3番(人間主義的治療という言葉はあまり一般的ではないと思っているので番号で)ですね。
僕も他の方が行ったように消去法で選んでみました。
まず、精神分析。これは、治療の方向性を決める、というのには有効性があるように思えるのですが、これに重きを置いたセラピー、というのには期待が持てないし、時間がかかりすぎそうな気もするので消しました。ただ、書いたように治療の方法を定める上では必要かなとは思います。
次に認知療法。これは個人的に「不向き」だと感じたので。理由はアプローチの仕方が気に食わない。自分の精神状態を認知するという過程、手法がなんか嫌です。有効な治療法なのかもしれないですけど、この治療法を行っているだけで個人的に逆に参ってしまいそうです。なんだか抽象的で申し訳ないのですが、これは自分的に×。
グループセラピーは、確かに痛みを分かち合うという点で優れているし、それによって多少癒されるとは思います。ただ、きつく言うと傷の舐めあいになりかねないし、慣れてくればくるほど病んだもの同士の人間関係に歪なものが生じそう。多少癒されると書きましたが、傷の癒され度もあまり大きなものではないようにも思います。
それで、クライアント中心の療法を最後に残しました。これにも問題がないわけじゃないのだろうけれど、とりあえず、クライアント側の立場をよく理解し、それによって治療する側がいろいろ考えてくれるというのに期待したいですね。っていうか、現に自分はこれをやっているんだと思います。治療する側はその道のプロですし、こちら側の出来事、精神状態、その他治療する側に必要な情報から、不必要な情報でも聞き入れてくれるような治療ならベストだとも思いますし。
もちろん、複合的にセラピーを行うというのもありだと思います。ただ、自分的には認知療法とグループセラピーはごめんです。
・・・結果的には消去法でなくても3番目を選んでいたかもです・・・(申し訳ない。
いえいえ、けっこうです。細かく書いてくださり感謝しております。
日本精神分析協会
私の場合には、心理療法とカウンセリングの大まかな区分を意識して、精神症状や心の悩みに応じてセラピーを使い分けます。
精神分析……現在の精神医療あるいは心理臨床において、正式の精神分析では治療期間が長期に及びすぎますので、私がクライアントであればよほど重篤な過去のトラウマ体験に由来する生活不適応や精神症状がない限りは受けません。
但し、精神分析は、認知療法や行動療法といった『常識的な範囲の説明で心理的苦悩を説明し、解決しようとする技法』が効果を発揮しない場合の最後の砦だと考えています。
精神分析は、技法や枠組み設定の巧拙そのものよりも、クライアントが転移や逆転移の分析を正確に行っていきたいと思えるような『分析者のパーソナリティ』が重要になってきます。
精神分析理論(無意識・夢・リビドー発達・発達早期の家族関係など)を前提とした会話に違和感を感じないクライアント、あるいは、長期的な人間関係(どちらかといえば権威的な人間関係)を通して自分の人生の歴史を振り返って根本的な解決を目指したいクライアントに向いているといえるでしょう。
反対に、ただ不快な精神症状を取り除いて楽になれればいいし、余計な過去を掘り返したくないというクライアントには禁忌だと思います。また、短期間での改善を望むクライアントにも効果は薄いでしょうし、初めの数回のカウンセリングはクライアント側の連想がうまく進まず実質的には「連想の練習期間」のようになることが多いと思います。
認知療法……論理的な問題解決や効率的な症状改善を望むクライアント全般に向いていますし、精神分析などのようにプライベートな倫理観に踏み込む性的な記憶や体験と問題を結びつける必要がなくカウンセラー側としてもやりやすい技法です。
もし、カウンセリングを職業的に行おうとするのであれば、構造化された質問紙とワークシートを用いた個性をあまり発揮しない認知療法をお薦めします。
また、クライアント側からすれば、科学的なエビデンスに乏しい精神分析よりも認知療法のほうが『結果としての利益』につながりやすいですから、私がもしカウンセリングを受けるのであればまず認知療法を希望するでしょう。
時に『自分は自分の物事の考え方やマイナス思考をよく理解しているから認知療法なんてしても意味がない』と思うクライアントもいますが、それは間違いであり、実際にはカウンセラーや精神科医も精神疾患や不適応になったときに認知療法を行います。
頭で、言語的に自分の考えや認知が分かっていることと、カウンセリング場面で明文化したワークシートを下にその『悲観的で自己否定的な認知』を確認し、カウンセラーから適切な認知のフィードバックを受けることは『全く次元の違う事柄』です。
『信頼できる相手に自分の認知傾向や価値観などを聴いてもらうこと』、『自分の伝わり難い圧倒的な悲観主義をカウンセラーに伝えてそれを反駁してもらうこと』は、実際に認知療法に熟練したカウンセラーの前に座ってワークシートを書いたり読んでもらったりしないと分からないことだからです。
理想的には、それを補足する自律訓練法や家族療法などを合わせて行うと良いでしょうね。
また、認知療法のマニュアルを読んで、認知療法の簡単な構造化面接を軽視する臨床家や医師もいますが、私は知的理解だけでなく人間関係の中で『自分を良い方向に変容させてくれる考え方』について考えることには特別な意味があると思います。
かえって、自己肯定的で楽観的な認知をすれば気分がよくなるなんて、あまりに当たり前すぎて、健常者相手の日常生活の中では恥ずかしくてできないからこそ、カウンセリングを利用してやってみる価値があるのだともいえます。
人間主義的治療……私がクライアントであれば、カール・ロジャーズの実現傾向を信じて前向きにカウンセリングをやっているカウンセラーや医師を希望します。来談者中心療法が現在で、単独のセラピーといえるかどうかは議論のあるところですが、軽度の精神症状や生活上の悩み相談であれば来談者中心療法でしっかりと自分の気持ちや意見を受け止めて、適確な受け答えの言葉を返してくれるカウンセラーを選ぶでしょう。
人間性心理学(ヒューマニスティック・サイコロジー)に基づくカウンセリング(心理療法ではないと思います)は、カウンセラーの基本的な立場や態度であると同時に、安心して悩みや苦しみを話せる魅力的な人間であることを意味するのです。
私であれば、人間的な魅力のないカウンセラーや共感性の欠如した指示的で支配的なカウンセラーだけは絶対に選ばないでしょう。
いわば、このアプローチをしっかり身に付けているかどうかが「カウンセリングと宗教の境界線」であるともいえ、カウンセリングで不快な思いをしたり逆に落ち込んだりしないためには人間主義的なカウンセリングの基礎をしっかりと体得している専門家を選択するべきだと思います。
グループセラピー……個人療法で効果が期待できず、孤独感や不安感が高まっている時にのみ選択肢にいれますが、『他人に弱みを見せたり、家の恥を見せてはいけない』という日本の文化風土に合わないこともありあまり好まれないセラピーではあります。
ただ、重篤なアルコールや薬物、人間関係への依存症、レイプなど犯罪行為の常習者である人格障害者などの場合には、個人療法よりも集団療法のほうが高い効果が出ることがありますので、症状や問題に合わせて適応を検討すべきで、クライアントにもインフォームド・コンセントを行って進める必要があることもあると思います。
別の質問でもお世話になりました。たっぷりとありがとうございます。勉強になりました。「理由の詳しさに応じてポイント」と書いてしまったので、回答が続きにくいかな。
ありがとうございます。主観で大いに結構です。すっきりしていてかつ内容のある回答に感謝いたします。