人文・社会科学分野のものに限定し、著者名・出版社・掲載誌・発行発表年を忘れずにお願いします。他でよく似た質問をしていますが、この質問では書籍・論文タイトルの内容メインでお答えください。著名な研究者が書いたものなのに、他の著作に比べて全く注目されていない論文、というのもありです。
あれげな質問ですが、お誘い合わせの上奮ってご回答下さい。他にも関連する質問をしています。長期間募集しますので、楽しいご回答お待ちしてマース。
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20031128
Awa Library Report - 寝そべる人々
Wilson,Colin 哲学 19310626 England /《Outsider》
他の関連質問では『大学やシンクタンクなどに属し、自ら「~学者」
と名乗ったり、関連する著作を発表している人』との条件があったため
見送りましたが、この設問では解除されているので、お答えします。
URLはすべて私的ブログですが、わたし自身がどのような視点から
見つめているかを説明しています。高名な学者が書いたことを羅列する
よりも、自分が一人で読んで考えた、臨場感を重視したからです。
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20050507
Awa Library Report - 秀才三傑 〜 アクセス・カウント 〜
Mill,John Stuart 経済哲学 18060520 England 18730507 66 /《自由論》
父親の英才教育と、生涯を通じての給与生活(植民地行政官)により、
誰にも拘束されない意見を述べた人。学問を“なりわい”とする生き方
を否定し、近代人としての“自立”を論じ、実践した人文学者です。
ここにあげる“学者三傑”の共通点は学校教育を受けていません。
多くの教育機関は、企業人材の養成を目的として、独学を否定します。
教授会や学会や出版社に依存しない者だけが、哲学者たりうるのです。
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20020804
Awa Library Report - 清張紙碑
松本 清張 作家 19091221 福岡 東京 19920804 82 /《昭和史発掘》
現代社会の底辺に生きた経験から、社会構造の格差を分析し、歴史の
傾斜を論じつづけた社会学者。朝野の歴史学者が見失っていた潮流を、
後半生かけて実証した畢生の大作は、今後さらに評価されるでしょう。
われわれが前世紀の人類と大きく異なるのは、膨大な蔵書と白紙を、
ほぼ平等に与えられたことです。少数の学者が大部の著作を書きあげた
時代から、多数の市民が小さな研究成果を公開する時代になったのです。
Colin Wilsonキター。読んだことはありませんが、百科全書派のようなイメージ。イギリスの荒俣宏といったら失礼にあたりますね。松本清張を社会学者として捉えるのはおもしろい視点だと思います。
個人的に、研究機関に所属しない人物が書いたもので、社会への深い洞察に感服したものに『大衆運動』(紀伊國屋書店から2003年に翻訳が復刻)があります。著者のエリック・ホッファーの生き様に、どこか憧れてしまう部分もあるのですが。
もっともっとマイナーだけど、「私だけは知っている」著作・論文を発掘したいですね。