無知は承知です。恥をしのんでお聞きします。
偽造した構造計算書で強度不足のマンション、ホテルが建設された問題で、渦中の姉歯秀次1級建築士(48)は24日、国土交通省の聴聞会に出席し、21棟の偽造を認めた。偽造に手を染めたきっかけを、「大口取引先から指示された」と弁明。建築費削減のため、建築主や施工者主導で欠陥建物が量産された構図が浮上した。聴聞を受け、同省は裏付けを急ぐとともに、近く姉歯建築士を建築基準法違反の疑いで刑事告発する。
とあります。姉歯建築士のいうことをよく聞いて責任は誰にあるのかよく調べてから建築基準法違反で逮捕するようです。どっちみちこんなことした人は罪が軽いか重いかの違いだけでしょうけどね・・・
おそらく、近いうちに逮捕されます。
「逮捕」というのは、原則として捜査機関(ほぼ警察と考えられて結構です)が、逮捕礼状を司法官憲(裁判官と考えられて結構です)からとった上でできることです。これを「通常逮捕」といいます。逮捕には他に、緊急逮捕と現行犯逮捕の2つがありますが、これは一刻も早く逮捕しないとマズイという状況で行われる例外的な逮捕です。今回はこれらじゃありません。「通常逮捕」です。
この通常逮捕に至る前に「捜査」があります。
この捜査、捜査機関が「告訴」や「告発」を受けてから(ちなみに捜査機関は、この告訴や告発を必ず受理せねばならないのですが、実際では。。。)、行われるものです。
そしてこの、「告訴」と「告発」とは名前が似てますが、中身が違います。「告訴」とは被害者本人しか出来ません。しかし、「告発」というのは誰でも出来ます。よって、後者の行為はあなたでもできます。
報道では、今回の事件で国土交通省が「告発」しようとしているということです。「告発した」という状態じゃない。
おそらく、告発するまでに時間がかかっているのは、この建築士以外にも刑罰を加えるべきであったり、あるいはこの事件の病巣がもっと根の深かったり、というように事件が連鎖していくと思われるため、その整理に国土交通省は追われているんでしょう。
丁寧なご回答ありがとうございます。
逮捕に関する知識は非常にためになりました。
まだ告発されていなくて、告発の前の段階でいろいろ複雑化しているということなんですね。
納得です。これにて終了します。
ありがとうございます。
誰かに指示されたとか、チェックが甘かったとかいろいろ責任転嫁をしていますが、偽造したことには変わりないんだからそれだけでもうすごい罪ですよね。
なんで発覚した時点ですぐに逮捕されなかったのかなと疑問に思ったので質問しました。
逮捕されるのは確実だが、どんな容疑で逮捕するかというところでいろいろ聴取をしたり慎重になっているということですね。