「LINE RECORDS」公式サイト デザインのこだわりとCMS選定のポイント

LINE株式会社の音楽レーベル「LINE RECORDS」の公式サイトには、はてなのオウンドメディアCMS「はてなブログMedia」が採用されています。Webサイト設計のご経験を活かし、事業サイトとしての見せ方にこだわって制作された「LINE RECORDS」公式サイトのデザインやCMS選定、こだわったポイントについて伺いました。

音楽ストリーミングから新しいスターを育てる「LINE RECORDS」

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福島広大 LINE株式会社 エンターテインメント事業本部 MUSIC事業部 マーケティング&PRチーム マネージャー
2011年 株式会社 電通レイザーフィッシュ(現 電通アイソバー)入社。WEBディレクターを経験後、ストラテジックプランナーに転身。大手通信キャリアから外資系スタートアップまで、国内外の様々なクライアントのコミュニケーション戦略やデジタル戦略を担当。その後、2017年3月にLINE株式会社へ。マーケティングを担当するマーケティングコミュニケーション室に所属し、LINE MUSICを担当。

__最初に、LINE RECORDSと福島さんのお仕事について教えていただけますでしょうか。

福島さん はい。LINEには音楽関連の事業を行なっているMUSIC事業部があり、ストリーミング配信事業の「LINE MUSIC」と、音楽レーベル事業である「LINE RECORDS」の2つを運営しています。私はその両方のマーケティングとPRを担当する部署にいます。

近年のトレンドとして世界的にストリーミング配信から新しいアーティストやヒットするコンテンツが生まれるようになってきていますが、実際に、CDは出さずインターネットを活用して楽曲を提供し、グラミー賞まで獲得する人も現れました。LINEでも自分たちの手でそうしたヒットを生み出したり、新しいスターを育て、LINE MUSICへもコンテンツとして提供していきたいと考え、2017年に立ち上がったのがLINE RECORDSになります。

Netflixに見られるように、プラットフォームにとってコンテンツの力が重要になってくるという視点から、中長期的な投資の意味も持っている事業です。

__CMS「はてなブログMedia」を採用いただいたLINE RECORDS事業サイトでは全体の運営を監督していらっしゃるとのことですが、サイト開設までの経緯をお聞かせください。

福島さん LINE RECORDSの立ち上げ当初は本当にベンチャーのように何もない状態からのスタートでした。事業サイトもプレスリリースを受けるためのページが1枚置いてある程度でしたが、その後、徐々に所属アーティストが増えたり、楽曲などのコンテンツが追加されていくにつれ、こうした情報をきちんとまとめて更新していける場所の必要性が出てきたため、独自の事業サイトを立ち上げることになりました。

CMS選択のポイントは、セキュリティ・検索・"LINE砲"対策

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__新しくWebサイトを構築するにあたり様々な選択肢があったかと思いますが、CMSとして「はてなブログMedia」を選択されたのはどんな理由からだったのでしょうか?

福島さん 前職のデジタルエージェンシーでは、Webサイトの設計・構築やCMSの導入などを担当していたので、さまざまなCMSに触れた経験はありました。そのなかで、今回の事業や、やりたいことと合っているか、LINE社内で成り立たせるにはどういったCMSが良さそうかを考えていきました。

CMS選定で気を付けたポイントはいろいろありましたが、重視した点のひとつが、セキュリティやサーバーのバックグラウンド面です。LINE社自体もその点は非常に注意して日々運営していますので、社内の情報セキュリティチームとも安全面がきちんと担保できるCMSについて検討しました。その際に情報セキュリティチームから名前が挙がったのが「はてなブログMedia」でした。

また、細かいところかもしれませんが、AMP対応やSEOに配慮された機能実装など、Webサイトとして重要な部分が標準的にきちんと実装されていたことも魅力でした。私が前職でこうしたことに関わっていたからこそ大切さを実感している部分ですし、そういった機能が継続的に開発されていることも選択の際にプラスになったポイントです。

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それに加えて、いわゆる"LINE砲"の対策ですね。LINEの公式アカウントで告知をすると、一気に何十万というアクセスが集中することがあり得るので、大量の負荷に耐えられるものにしたいと思っており、その点でもはてなさんが良いと考えました。そうした条件が全てはまった形でしたね。これまで運用してきた中で、サーバのエラーで問題が起きたことはなく、検索もきちんと上位に入ってきているので、狙っていたところは理にかなって成果を出せていると思います。

__その上で、非常にデザインに凝っていらっしゃるのが特徴的です。

福島さん やはりエンターテイメントという事業の方向性も表現するサイトにしたいと思っていたので、見せ方・見え方にはかなりこだわりました。サイトの設計に関しては、メニュー構造や簡単なワイヤーフレームも自分で引いて、私のこだわりも入った形になっています。

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https://linerecords.me/

__CMSの仕様として、ここまで作り込むには難しい部分もあったのではないでしょうか?

福島さん そうですね(笑)。ただ、「はてなブログMedia」は、もともとこうした形で使われることを想定して開発されたプロダクトではないので、デザインのガイドラインなどを拝見して、仕様上できることとできないことはしっかり確認しました。そのうえで、これなら十分に成り立つだろうと判断しました。複雑なことをいろいろ試したりもしたのですが、導入時にははてなさんの担当者がついてくれて、わからないことは都度確認できる状態だったので、つまづいて時間を取られることなくスムーズに進められたと思います。

デジタル起点で、新しいレーベルのあり方をつくりたい

__サイトリニューアルを手掛けたCINRAさんのサイトでは「これまで苦戦していたニュースの更新がスムーズに行えるようになった」とご紹介いただいています。現在はどのような体制で運用していらっしゃいますか?

福島さん アーティストにはそれぞれ担当がついているのですが、その担当者から、楽曲のリリース情報や掲載したい情報をまとめてもらいます。更新作業自体はサイトの更新担当者が行うのですが、アーティスト担当と更新担当が直接やり取りをして、下書きURLなどの状態で関係各所に確認依頼を出しています。この業界特有なのかもしれませんが、物事が決まるのが直前になることが多いので、そうしたときにスピード感を持って対応ができるのはいいですね。

__今後、取り組んでいきたいことはありますか?

福島さん コンテンツとしては、せっかく更新のしやすい仕様なんだから自分たちで記事を作っていこうと、サイトが完成した後で突発的に「interview」というメニューを追加したんです。そこで3人組バンドNo titleの1万字インタビューを公開しています。今後もこうしたところは随時追加していきたいと思っています。

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事業としては、コミュニケーションという文脈の中で立ち上がった「デジタルレーベル」として、既存のレーベルではできないようなデジタル起点のアプローチをもっとしていきたいです。きちんとオウンドメディアを持って、デジタルを活用した流入施策を打ち出して、今のトレンドに合った形のレーベルのあり方を模索していきたいと思います。このサイトはそれを象徴するようなものになるので、そこに合わせてアップデートしていきたいと、常に思っています。

__ありがとうございました。

Webサイト設計のご経験を活かし、事業サイトとしての見せ方にこだわって制作されたLINE RECORDSの事例をご紹介しました。ニュースやコラムの発信をメインとしたオウンドメディアだけではなく、こうした事業サイトでもCMS「はてなブログMedia」は活用いただいています。今後も、さまざまな導入企業様のインタビューをお届けしてまいります。

企画・制作:はてな
写真:赤司 聡
執筆:笠井 美史乃

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